科学・政策と社会ニュースクリップ

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「若手優遇」は本当か

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★発行部数 2,580部(7月21日現在)
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     ◆◇◆  Science Communication News ◆◇◆
         No.879 2020年7月21日号 巻頭言
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サイエンスアゴラ2020オンライン開催と企画公募のお知らせ◆

サイエンスアゴラは、「科学」と「社会」の関係をより深めていくことを目的として、あらゆる立場の人たち(市民、研究者・専門家、メディア、産業界、行政関係者など)が参加し対話するオープンフォーラムです。
今年は、新型コロナウイルスをとりまく社会状況を考慮しWEB上で開催します。

会期:2020年11月15日(日)~11月22日(日)※予定
主催:国立研究開発法人 科学技術振興機構JST
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【企画募集中】
7月1日(水)から8月2日(日)まで、企画を募集しています。出展料は無料です。
今年はオンライン開催のため遠隔からのご参加が可能です。全国の皆さまのご応募をお待ちしています。
募集要項など詳細は次のURLよりご確認ください。
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/exhibitor/entry/
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■本件に関するお問い合わせ先■
国立研究開発法人科学技術振興機構JST
「科学と社会」推進部 サイエンスアゴラ事務局
Email: agora@jst.go.jp

【巻頭言】
★「若手優遇」は本当か
2020年7月14日~2020年7月21日
カセイケン代表 榎木英介

 まずはこちらから。総合科学技術・イノベーション会議が開催され、統合イノベーション戦略2020が決定しました。

★総合科学技術・イノベーション会議(第50回)議事次第
https://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui050/haihu-050.html

議事

1.研究力強化・若手研究者支援総合パッケージについて
2.スタートアップ支援パッケージについて
3.統合イノベーション戦略2020の策定について
4.最先端研究開発支援プログラム(FIRST)及び最先端・次世代研究開発支援プロジェクト(NEXT)追跡評価について

安倍総理は第50回総合科学技術・イノベーション会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/16kagaku.html

★統合イノベーション戦略2020
https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/index.html

統合イノベーション戦略2020【本文】(PDF形式:1656KB)
https://www8.cao.go.jp/cstp/togo2020_honbun.pdf

統合イノベーション戦略2020【概要】(PDF方式:1103KB)
https://www8.cao.go.jp/cstp/togo2020gaiyo.pdf

政府 約10兆円の基金設立へ 感染症など社会課題解決へ研究支援
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200716/k10012518781000.html

デジタル投資、コロナで加速へ 科学技術戦略を閣議決定
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61625820X10C20A7EAF000/

「海外から資金」開示要件 政府、研究補助で
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61602000W0A710C2PP8000/

 やはり新型コロナウイルスへの対応が前面に出ています。

 若手研究者への支援策もかなり言及されています。目新しいところとしては「人文・社会科学振興」でしょうか。

社会課題の解決に向け、研究開発テーマの設定や、科学技術と社会との調和、社会 との信頼の構築を考慮する倫理的・法制度的・社会課題(ELSI)の取組などに おいて、人文・社会科学の研究者が主導する研究開発を推進するとともに、大学等 のアカデミアにおける幅広い「知」をベースにして、企業人、行政官、起業家等の ステークホルダーとも連携し、科学技術・イノベーションによる新たな価値の創出
につなげる。

 プレプリントにも触れています。

プレプリント(査読審査前の論文)を用いた研究成果やデータの公表・共有が広がりつつあることから、これらの新たな仕組みについて調査分析を進め、質の確保と、 個々の研究者の権利・インセンティブを確保しつつ、オープン・アンド・クローズ戦 略に基づき我が国の国益の向上にもつながるよう検討を進める。 【科技、文】

★スタートアップ・エコシステム拠点都市の選定について
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20200714.html

スタートアップ「4都市圏で集中支援」 竹本科技相
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61494350U0A710C2PP8000/

若手研究者対象の新たな賞を創設 競争力向上へ 科学技術相
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200717/k10012520401000.html

 統合イノベーション戦略2020でも若手研究者支援への言及が多く、良いことだとは思うのですが、一方で40代以降の世代はなかったことにされている感じです。

 そこは国の支援の対象ではないというのなら、草の根でやっていくしかありません。

 しかしそもそも「若手優遇」は本当でしょうか。

★「消えるのは授業日数と変わらない学費」「同級生の顔も知らない」 大学生の現状を訴える漫画が議論を呼ぶ
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2007/19/news032.html

ネットで大学紹介、相談も オープンキャンパス中止に
https://www.chunichi.co.jp/article/90802

★困窮学生の給付、申請断念相次ぐ
文科省要件が壁
https://news.yahoo.co.jp/articles/103bace6ec4ba89b64d70cc0fa0a54a788593f09

困窮学生、給付金の申請諦め相次ぐ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61524980V10C20A7CE0000/

「留学生の入国制限緩和を」 外国出身研究者ら 政府に訴える
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200715/k10012517101000.html

 若手、若手という割には、最若手の学生は厳しい状況です。GoToトラベルが開始される中、キャンパスに行くことができな学生にしわ寄せが来ています。チグハグな感じがします。

 学生たちが政治力を持っていない、票にならないから、というのなら、非常に悲しいことです。

 若手の苦境というのは、当事者が主張すれば偉くなってから言え、と言われ、アカデミアから追い出されたりもします。

 アカデミアの外から何か言えば、アカデミア外の人間に言う資格はないと言われます。

 アカデミアを離れて多様なキャリアに進んだ人間は「応援団」になる可能性があるのにもったいないです。

 現場ではアンチアカデミアに転じてしまう人もいるように思います。

 ではどうするか。問題意識を持つアカデミアの有力者を動かすと言う手もあります。

 私も呼びかけ人になっている大学フォーラム
http://univforum.sakura.ne.jp/wordpress/

が文章を出しました。

社会へのアピール「新型コロナ危機のもとでの学生支援の抜本的強化を!」
http://univforum.sakura.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/07/statement20200721.pdf

 大学フォーラムはノーベル賞受賞者の梶田博士もメンバーに加わっているなど、問題意識をもった研究者の集まりです。

 本当は当事者が自由に発言しても不利益にならないようにしないといけないと強く思います。

★経済財政運営と改革の基本方針2020(令和2年7月17日閣議決定
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2020/decision0717.html

安倍総理は令和2年第11回経済財政諮問会議及び第41回未来投資会議を合同で開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/17keizai_mirai.html

令和2年第11回経済財政諮問会議・第41回未来投資会議合同会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0717/agenda.html

 こちらもコロナウイルスへの言及があります。科学技術政策に関しては統合イノベーション戦略2020と同一です。

★コロナ論文撤回、相次ぐ 緊急時に揺らいだ科学への信頼
https://www.asahi.com/articles/ASN7G4TFJN6KUHBI02K.html

 LancetやNEJMの論文撤回に関する記事。毎日新聞なども出していますが、朝日新聞が出したことに反発があり、内容より誰が伝えるかで捉え方が異なるという世知辛い現実を感じざるを得ませんでした。

★新型コロナ専門家との亀裂深刻 トランプ氏、2カ月口きかず 米
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd031cf124a9b0011a21f5cf0e2b7da23ecc028a

Trump Administration Strips C.D.C. of Control of Coronavirus Data
https://www.nytimes.com/2020/07/14/us/politics/trump-cdc-coronavirus.html

CDC Bypassed Under New COVID-19 Reporting Guidelines
https://www.the-scientist.com/news-opinion/cdc-bypassed-under-new-covid-19-reporting-guidelines-67741

米、感染データ収集を民間委託 疾病対策センター外しに懸念も
https://www.chunichi.co.jp/article/89963

 もう無茶苦茶ですね。日本も科学と政治の関係がちぐはぐでしたが、それ以上です。

★ トランプ政権、留学ビザ制限を撤回 米裁判所が発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/61c2d0f2f0d65e4fdb65dad969d9c2fef1f6d0f3

US government rescinds antagonistic international-student visa policy
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02160-4

US universities are right to fight injustice
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02143-5

United States drops visa restriction on foreign students attending remote classes
https://www.sciencemag.org/news/2020/07/us-drops-visa-restriction-foreign-students-attending-remote-classes

 こちらの方はアカデミアからの猛反発もあって撤回されましたが。

 科学と政治の関係は難しいものです。

★解なき時代の科学と政治 限界踏まえ対話を
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61660010X10C20A7TCR000/

★Science has always been political
https://science.sciencemag.org/content/369/6501/227.full

 Vannevar Bushの「科学:終わりなきフロンティア」発表75年。

第二次世界大戦後の米国は、圧倒的な軍事力と経済力を誇る超大国として世界に君臨した。戦時下の総動員体制が解かれると、平時における科学技術体制づくりが始まった。1945年にOSRDのヴァネヴァー・ブッシュ局長がハリー・トルーマン大統領に提出した報告書「科学:終わりなきフロンティア」は、政府による基礎研究支援が、健康・安全保障・雇用確保といった社会目標の実現につながるという考え方を提示し、戦後体制の基礎を作った。1950年には国立科学財団(NSF)が設立され、政府による公的な研究開発支援を科学者に委ねるというブッシュ構想が部分的に実現することになる。

(米国の科学技術情勢
https://www.jst.go.jp/crds/report/report10/US20151101.html

 以来、科学は常に「政治的」であったというわけです。

新型コロナウイルス感染症対策分科会
第2回資料
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/corona2.pdf

これからあるべき対策の概要
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisaku_gaiyou.pdf

今後実施すべき対策について
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/jisshi_taisaku.pdf

検査体制の基本的な考え・戦略
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/kensa_senryaku.pdf

GO TOトラベル事業に関する分科会の政府への提言
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/goto_travel_teigen.pdf

 現在進行形で、日本の専門家たちの対応が批判されています。

置き去りの専門家、でも矢面に 経済再開へ官邸の思惑
https://www.asahi.com/articles/ASN7J4PQCN77UTFK02S.html

反対しない人選ぶ? GoTo「追認」分科会に疑問の声
https://www.asahi.com/articles/ASN7K7R57N7KULBJ00D.html

 「御用学者」という言葉は使うべきではありませんが、専門家の独立性がどうあるべきかについては模索していく必要があると思います。

★首相が誇ったクラスター対策、実は「崩壊寸前」だった 追跡調査に保健所は悲鳴
https://www.tokyo-np.co.jp/article/42600

★新型コロナ「第2波感染者は第1波より増える」 “8割おじさん“西浦教授が講演、警戒呼び掛け
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/310221

★知られざる日本のコロナ対策「成功」要因──介護施設
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93979.php

★Coronavirus: postdoc winners need paid extensions
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02087-w

★The career cost of COVID-19 to female researchers, and how science should respond
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02183-x

★令和2年7月豪雨により被災した学生・生徒等のみなさまへ(被災学生等特別就職相談窓口の設置)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000122602_00005.html

安倍総理は第22回まち・ひと・しごと創生会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/15mhs_sousei.html

まち・ひと・しごと創生会議(第22回)議事次第
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/souseikaigi/r02-07-15.html

 こちらも新型コロナウイルスが大きく取り上げられていますが、地方大学についての言及があります。

魅力的な地方大学の実現、地域の雇用の創出・拡充により、若者の地方への定着を推進す るため、地域の特色・ニーズ等を踏まえ、STEAM人材等の育成等に必要な地方国立大学の 定員増も含めた大胆な改革等に取り組む。

 以下報道。

★地方国立大の定員増へ、政府 在宅勤務支援で移住も推進
https://www.chunichi.co.jp/article/89411

若者の定着狙い地方国立大で定数増 政府が基本方針案
https://www.asahi.com/articles/ASN7H6WWVN7HULFA01Y.html

地方創生へ大学の専門教育を強化 政府が方針案
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61538540V10C20A7PP8000/

★第78回高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)及び第9回官民データ活用推進戦略会議を合同で開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/15it_kanmin.html

★令和2年度「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」を選定しました。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kankyo/teian/sdgs_2020sentei.html

★新しい仕事の仕方・働き方改革の検討に関するタスクフォース報告~ピンチをチャンスに。どんな状況でも働き続けられる職場環境への転換~
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1417045_00002.htm

★国際宇宙宇宙探査(日米月探査協力に関する共同宣言の署名について)
https://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/space/jigyou/detail/1347482_00003.htm

 先週既報です。

★政府系9機関がスタートアップ支援に関する協定を締結~スタートアップや起業家などの人材を継続的に連携して支援~
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20200716-3/index.html

★「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第13回非公式協議」の結果についての共同発表について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/200717.html

★科学と社会の有意義なコラボレーションを実現するには
https://www.editage.jp/insights/public-engagement-with-science-a-collaboration-between-science-and-society

 長文のインタビュー記事。

安倍総理は第46回教育再生実行会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/20kyouikusaisei.html

オンライン教育 拡充急ぐ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61731920Q0A720C2PP8000/

★Open-access Plan S to allow publishing in any journal
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02134-6

★Publishers Develop Inclusive Name-Change Policies
https://www.the-scientist.com/news-opinion/publishers-develop-inclusive-name-change-policies-67740

 トランスジェンダー研究者の名前問題。名前が変わっても業績が引き継がれるべきだと思います。

★小学6年生の「がん研究」に不正疑惑=一等賞取り消し、保護者が謝罪―中国
https://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_20200716048/
https://www.recordchina.co.jp/b821261-s0-c30-d0146.html

 流石に小6には難しい研究テーマでバレてしまいました。

★Famous psychologist faces posthumous reckoning
By Cathleen O'Grady
Science17 Jul 2020 : 233-234 Restricted Access
Dozens of papers on personality and health by Hans Eysenck have been retracted or are under suspicion.
https://science.sciencemag.org/content/369/6501/233

 研究不正は研究者本人が死んだとしても追及されます。

★Misconduct allegations push psychology hero off his pedestal
https://www.sciencemag.org/news/2020/07/misconduct-allegations-push-psychology-hero-his-pedestal

安倍総理は第30回健康・医療戦略推進本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/14kenko_iryo.html

★Mitochondrial genome editing: another win for curiosity-driven research
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02094-x

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.879 2020年7月21日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
【E-Mail】 office@kaseiken.org
【Web Site】 https://www.kaseiken.org/
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可視化されたアカデミア人事

2020年7月7日~2020年7月14日
カセイケン代表 榎木英介

 大雨が続いています。まずは身の安全を第一に考え、行動してください。

★令和2年7月豪雨について
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ooame202007/index.html

 さて、今週は新型コロナウイルスの前にこれを持ってきました。

東京都立大学 採用・昇任選考結果一覧
https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/results/tmu/

 これが何がすごいか、というと、採用倍率が明らかになっていることです。

 例えば、生態学助教だと応募者53名で一人採用。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/13-%e7%90%86%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%94%9f%e5%91%bd%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 一方生態学准教授は120名で一人です。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/29-%e7%90%86%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%94%9f%e5%91%bd%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 一方、ミクロ経済学助教は5名に一人。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/33-%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%b5%8c%e5%96%b6%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%b5%8c%e5%96%b6%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 バーチャルリアリティでは3名しか応募者がいません。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/15-%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%a0%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e6%83%85%e5%a0%b1%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 在宅看護学分野は2名。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/22-%e5%81%a5%e5%ba%b7%e7%a6%8f%e7%a5%89%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%9c%8b%e8%ad%b7%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 このように、分野間の違いが可視化されました。

 以前から生物学系は競争が激しいなどと言われていましたが、データとして示されたものは見たことがありません。もしご存知でしたらご教示ください。

 こうしてデータが明らかになったことで、改めて考えなければならないのが、大学教員になるというキャリア以外の方がむしろ多数派を占める分野において、どのような指導や情報が必要かということです。

 「大学は研究するところである」
 「インターンシップは研究時間を削るから反対」

 という意見はもっともではありますが、もう少し柔軟にしないと、露頭に迷うということになってしまいます。

 建前を取っ払って「飯を食っていく」ことにフォーカスを当てて情報提供や指導をしていかないといけないと思いますし、我々もこのあたりを強化していけたらと思っています。

 私が大学教員や病院勤務を辞めてフリーランスになったり、会社を立ち上げたりして生き方を模索しているのも、ある種のロールモデルになれないかと思っているからです。

 カッコ悪くあがく様子も含め、さらけ出していけたらと思います。

★人文知に新しい行き先を
http://blog.mahoisono.com/makingplace/

 医療人類学者の磯野真穂さん。アカデミアの外に飛び出す人が次々と出ています。

新型コロナウイルス感染症等による日本の科学技術への影響と科学者・技術者の貢献に関するアンケート調査(速報)の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44831

★戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における新型コロナウイルス感染症による影響について
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20200709sip.html

コロナで「食費にも困る」大学院生、収入激減で「研究を続けるか就職か…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c8502d3d55dc57eb37e2b7e575349682d899e39

 新型コロナウイルスの蔓延は、研究にも大きな影響を与えています。しかも、就職したいと思っても簡単ではありません。

★山中 伸弥 氏と西浦 博 氏の特別対談
新型コロナウイルスの流行における意思決定
~ 未曾有の状況下でどう考え、どう判断すべきか ~
http://www.congre.co.jp/jcs2020/public_seminar.html

★コロナ、山中氏「対策なければ日本で死者10万人以上」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61415890Q0A710C2000000/

 山中教授と西浦教授(共に夏からは京大教授ですが)の対談は10月まで視聴可能とのことです。是非一度ご覧ください。

 お二人が言っていますが、このウイルスと人類は長く付き合っていかなければならなくなりそうです。こうした中、一人一人はどうサバイブしてけば良いのか…。

 私も実践を通じて、あがいていきたいと思います。

感染症と闘う:科学者の見方/4 経済と科学、二項対立に難しさ=北海道大・西浦博教授
https://mainichi.jp/articles/20200709/ddm/013/040/021000c

★「震災の教訓生きず」 コロナで露見、科学と政治の関係
https://www.asahi.com/articles/ASN735R2YN72ULBJ010.html

 私たちは、政府は、アカデミアは、震災どころか、「第一波」の教訓も咀嚼していないように思います。

★クローズアップ:コロナ薬論文撤回 研究データ不正、波紋
https://mainichi.jp/articles/20200708/ddm/003/040/094000c

世界揺るがすコロナ研究不正疑惑 相次ぐ論文撤回 口つぐむデータ提供企業
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/168000c

 私もコメントしましたが、査読未査読問わず、あらゆる学術情報が仮説であることを前提に、新型コロナを学術情報のあり方をより良い方向に変えていけたらと思います。

★Secure meat-hungry food systems to prevent next pandemic
https://www.scidev.net/global/disease/feature/secure-meat-hungry-food-systems-to-prevent-next-pandemic.html

★Scientists call for pandemic investigations to focus on wildlife trade
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02052-7

★Disease hotspots flourish when the city meets the country
https://www.scidev.net/global/disease/feature/disease-hotspots-flourish-when-the-city-meets-the-country.html

 野生動物食にカロリーを依存している人も多い中、重い課題が突きつけられています。また、人類が地球の隅々に入り込んでいることも、パンデミックを誘発します。

★Planning for the next pandemic: facts and figures
https://www.scidev.net/global/nutrition/feature/planning-for-the-next-pandemic-facts-and-figures.html

 次のパンデミックは遠い先ではないという現実を直視しないといけません。

★How the coronavirus pandemic is changing virtual science communication
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02075-0

★How scientific societies are weathering the pandemic’s financial storm
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01553-9

★Remote controller
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02073-2

 在宅で新型コロナウイルス治療薬を開発する研究者の話。

★小学6年生の「将来就きたい職業」
男の子は「スポーツ選手」、女の子は「保育士」が1位
~男女とも「医師」が順位上げる~
https://www.kuraray.co.jp/news/2020/200707

就きたい職業、医師の人気上昇 コロナ影響、薬剤師も
https://www.chunichi.co.jp/article/84874

 新型コロナウイルスはこんなところにも影響を与えています。

★動き出す国会議員とアカデミアの政策共創
https://scienceportal.jst.go.jp/reports/other/20200710_01.html

 先週紹介した日本工学アカデミーの提言。日本学術会議に厳しい評価をしています。

★ 2020年 7月10日
提言「Web調査の有効な学術的活用を目指して」(PDF形式:651KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-3.pdf

2020年 7月7日
報告「東京電力福島第一原子力発電所事故による環境汚染の調査研究の進展と課題」(PDF形式:1,908KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200707.pdf

2020年 7月7日
提言「サステナブルで個人が主体的に活躍できる社会を構築するサービス学」(PDF形式:691KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-2.pdf

2020年 7月7日
提言「化学・情報科学の融合による新化学創成に向けて」(PDF形式:859KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-1.pdf

 こうした日本学術会議の提言は政府に頼まれたものではなく、立法府に活用されていないというのは事実ではあります。

 独立した科学者組織が必要というのはその通りで、私達も分野横断的科学者(及びサイエンスサポーター)組織である「日本版AAAS」を目指しています。

 しかし、日本学術会議に独自性を与えないようにしている歴史も直視しないといけないように思います。

★2020年 7月7日
報告「東京電力福島第一原子力発電所事故による環境汚染の調査研究の進展と課題」(PDF形式:1,908KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200707.pdf

福島県原子力被災12市町村の営農再開の加速化に向けて「市町村を越えた広域的な高付加価値産地構想」を公表します
https://www.maff.go.jp/j/press/seisan/kankyo/200707.html

★多核種除去設備等処理水の取扱いに係る書面での意見募集期限を延長します
https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200710014/20200710014.html

 7月31日まで延長されました。

★《独自》日本版シリコンバレーへ 政府が東京・横浜など4都市圏を選定
https://www.sankei.com/smp/politics/news/200710/plt2007100055-s1.html

安倍総理は令和2年第10回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/06kaigi.html

令和2年第10回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0708/agenda.html

議事

(1) 「選択する未来2.0」中間報告
(2) 骨太方針の原案

★令和元年度文部科学白書の公表について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/07/1418930_00004.htm

★リサーチ・アドミニストレーター活動の強化に関する検討会(第10回)配付資料
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/ura/detail/mext_00815.html

★「GOVERNANCE INNOVATION: Society5.0の実現に向けた法とアーキテクチャのリ・デザイン」報告書を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200713001/20200713001.html

★気候変動による影響を明示的に考慮した海岸保全への転換〜「気候変動を踏まえた海岸保全のあり方 提言」とりまとめ〜
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/bousai/200708.html

★教員の処分について
http://www.waseda.jp/top/information/69615

早大教授パワハラで停職 学生「ばか」呼ばわり
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61396980Q0A710C2CR8000/

早大教授、パワハラで停職6カ月 学生を「ばか」呼ばわり
https://mainichi.jp/articles/20200710/k00/00m/040/204000c

★Call for contribution: Advisory Committee on Developing Global Standards for Governance and Oversight of Human Genome Editing
https://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/advisory-committee-on-developing-global-standards-for-governance-and-oversight-of-human-genome-editing

 WHOの提言。

★Monumental patience
https://science.sciencemag.org/content/369/6500/121.full

 ジェーングドール博士について。

★Harvard, MIT Sue Trump Administration Over International-Student Policy
https://www.wsj.com/articles/harvard-mit-sue-trump-administration-over-international-student-policy-11594214579

US Bars International Students from Online-Only Learning in Fall
https://www.the-scientist.com/news-opinion/us-bars-international-students-from-online-only-learning-in-fall-67708

‘Disturbing and cruel.’ Universities blast new visa rule for international students
https://www.sciencemag.org/careers/2020/07/disturbing-and-cruel-universities-blast-new-visa-rule-international-students

米政府、オンライン授業の留学生の滞在認めず ビザの規制強化へ
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/065000c

米国立研究所長「いまだ第1波のさなか」 感染急増 政府、留学生の滞在制限
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/099000c

ハーバード大とMITが提訴 米の留学ビザ規制撤回求め
https://www.asahi.com/articles/ASN792J5HN79UHBI002.html

米留学生ビザ制限、59大学がハーバードとMITの政府提訴を支持
https://jp.reuters.com/article/usa-immigration-students-lawsuit-idJPKCN24E16J

University of California sues Trump administration over immigration decision
https://www.washingtonpost.com/news/grade-point/wp/2017/09/08/university-of-california-sues-trump-administration-over-immigration-decision/

米大学の留学生、オンラインのみの授業に移行なら出国迫られる可能性
https://www.cnn.co.jp/usa/35156358.html

 アメリカの留学生ビザ問題。トランプ政権VSアカデミアは法廷に。

Immigrants help make America great
https://science.sciencemag.org/content/369/6500/120.full

 サイエンスは巻頭言でトランプ政権をちくりと。

米、WHO脱退を正式通告 コロナ拡大下、中国寄り主張
https://www.chunichi.co.jp/article/85296

米、WHOを21年7月に脱退へ 国連に正式通告
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61273020Y0A700C2MM0000/

 こちらも重い問題。バイデン氏が勝利したらその日に脱退を撤回と言いますが…。

 アメリカ大統領選が世界を揺るがします。

★Exclusive: US National Science Foundation reveals first details on foreign-influence investigations
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02051-8

An optimist takes the helm at the National Science Foundation
https://www.sciencemag.org/news/2020/07/optimist-takes-helm-national-science-foundation

分析結果を掲載しました
【2019年2月~6月実施 】全国大学・研究機関における男女共同参画ダイバーシティの推進状況に関するアンケート調査の集計・分析結果を掲載しました
https://www.opened.network/questionary/questionary-0001/

★査読時に「ポンコツ博士でごめんね」と泣く 論文が受理されるまでの苦悩描いたパネル「ろんぶんができるまで」が学者あるあるで泣けて笑える
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2007/12/news038.html

 涙する人続出。

ホームレスから、スラムから…花ひらく才能、感染症対策分科会の全容

2020年6月30日~2020年7月7日
カセイケン代表 榎木英介

 現在九州地方を中心に豪雨が続いています。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。亡くなられた方に心よりご冥福をお送りします。

 最新情報を入手し、命を守る行動をお願いします。メルマガは後でも読めます。

★令和2年7月豪雨について
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ooame202007/index.html

 今週のニュースに行かせていただきます。

★副業が私の生きる道 脱カイシャがキャリア育む
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60933920Z20C20A6X11000/

就職氷河期にやっと得た職を失い……私がホームレスを抜け出した意外な方法
脱出するきっかけは、知人の提案だった
https://bunshun.jp/articles/-/38780

 レアケースだとは思いますが、すごいです。ポイントは住所で、貧困問題の肝でもあります。

★I grew up in the slums of India. Now I’m a scientist
https://www.sciencemag.org/careers/2020/07/i-grew-slums-india-now-i-m-scientist

A child of the slums
https://science.sciencemag.org/content/369/6499/110

 こちらも壮絶で、スラムで育った女性が障壁を乗り越え科学者に。

 この二つの記事から、困窮状態に置かれた才能を支援するために私自身行動しなければならないとの思いを強くしました。

 感染症専門家会議の「廃止」後に新たにできたのが「新型コロナウイルス感染症対策分科会」で、第一回の会合が7月6日に開催されました。

新型コロナウイルス感染症対策分科会(第1回)
議事次第
日時:令和2年7月6日(月) 13時00分~14時30分
場所:合同庁舎8号館1階講堂
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/corona1.pdf

 上記資料は内閣官房のページからはリンクされておらず、探すのにちょっと手間取りました。新しい会議なので仕方がないとは思いますが、情報の公開は是非お願いします。

政府 新型コロナ対策分科会の初会合 検査拡充の考え方示す
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200706/k10012499831000.html

「ステップ3」10日から イベント上限5000人に緩和 コロナ新分科会初会合
https://mainichi.jp/articles/20200706/k00/00m/040/199000c

新型コロナ感染症対策分科会が初会合 東京都の感染者数増加も「医療提供体制はひっ迫していない」
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=69549

 18名の委員は以下です。

新型コロナウイルス感染症対策分科会の構成員

石川晴巳 ヘルスケアコミュニケーションプランナー
石田昭浩 日本労働組合総連合会副事務局長
今村顕史 東京都立駒込病院感染症センター長、感染症科部長
太田圭洋 日本医療法人協会副会長
大竹文雄 大阪大学大学院経済学研究科教授
岡部信彦 川崎市健康安全研究所長
押谷 仁 東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授
◎尾身 茂 独立行政法人地域医療機能推進機構理事長
釜萢 敏 公益社団法人日本医師会常任理事 河本宏子 ANA 総合研究所会長
林慶一郎 公益財団法人東京財団政策研究所研究主幹
清古愛弓 全国保健所長会副会長
舘田一博 東邦大学微生物・感染症学講座教授
中山ひとみ 霞が関総合法律事務所弁護士
平井伸治 鳥取県知事
南砂 読売新聞東京本社常務取締役 調査研究本部長
武藤香織 東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授
○脇田隆字 国立感染症研究所

◎分科会長
○分科会長の代理

 専門家会議からのスライドが多いですが、多様な方々が入りました。

 これが「船頭多くして」にならずに中身のある議論を進めていただきたいと切に願います。


★ 東京、コロナ警戒の数値基準撤廃 幹部「経済持たない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000004-asahi-soci

東京は第2波が来たのか 経済止めたくない政府の思惑
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000570-san-hlth

 東京で拡大しつつある感染者をどう捉えるか。意見が割れているようです。

 確かに若者中心、軽症の人が多いということですが、重症になる人は遅れて来ます。現時点で「大したことない」などと言わないように、しっかりと対応を立てていかなければなりません。

コロナ危機、際立つ官邸主導 制御不能に焦り、増幅する不信感─緊急事態3カ月
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070600282&g=pol

コロナ対策、揺れた科学的助言「震災の教訓生かされず」
https://www.asahi.com/articles/ASN7232BHN6XULBJ00G.html

 廃止された専門家会議が「経済のことを分かっていない」のは当然なので(新しい会議には経済の専門家が入りましたが)、政治がどう決めるのか、ということです。

 感染拡大が迫っており、PDCAサイクル(それが嫌ならなんでもいいですが)を高速回転させて、次に備えないといけません。

★提言
感染症の予防と制御を目指した 常置組織の創設について
令和2年(2020年)7月3日 日本学術会議
第二部大規模感染症予防・制圧体制検討分科会
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t291-4.pdf

 日本学術会議ですが、提言を出しました。

>>
内閣府に常設の組織として感染症予防・制御委員会(仮称)を設置すべきである
都道府県に常設組織を設置すべきである
体制の強化

専門家会議「廃止」の波紋

2020年6月23日~2020年6月30日
カセイケン代表 榎木英介

 6月24日、日本記者クラブで以下のような記者会見が開かれました。

2020年06月24日 16:00 〜 17:15 10階ホール
新型コロナウイルス」(29) 専門家会議構成員 脇田隆字座長、尾身茂副座長、岡部信彦構成員
https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/35670/report

次なる波に備えた専門家助言組織のあり方について(記者会見発表内容)
https://note.stopcovid19.jp/n/nc45d46870c25

 この会見では、専門家会議が自らの反省点などを率直に述べています。

状況が日々刻々と変わり、迅速な対応が求められるなか、本来であれば、専門家 会議は医学的見地から助言等を行い、政府は専門家会議の「提言」を参考としつつ、政策 の決定を行うものであるが、外から見ると、あたかも専門家会議が政策を決定しているよ うな印象を与えていたのではないかと考える。

 こうした点は私も含め多くの人がかねがね指摘していた点です。

 リスク評価とリスク管理の混同が問題を引き起こしたと言えます。

専門家会議が政策決定の印象も 政府の決定・実行を明確に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200624/k10012481511000.html

新型コロナ対策専門家会議 政府側の求めで文言の削除や修正も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200624/k10012481901000.html

危機感で「前のめり」 専門家会議、助言のあり方課題
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60747630U0A620C2CR8000/

コロナ対策の責任、専門家に矛先も-問われる政府との役割分担
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-23/QC3PSDT0AFBT01

専門家会議「純粋科学と違う」 自らの役割に苦悩の日々
https://www.asahi.com/articles/ASN6S7JGBN6SULZU004.html

感染症と闘う:新型コロナ/12 専門家会議、問われる役割
https://mainichi.jp/articles/20200624/ddm/013/040/015000c

 こうした問題点を解消するために、専門家会議を「廃止」し、メンバーの一部をスライドさせた上で新しい組織を作り、法的にも位置付けを明確にすることが決まりました。

政府がコロナ新会議設立 方針「逸脱」封じ、権限明確に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60795750V20C20A6PP8000/

新型コロナ専門家会議を廃止 経財相、新組織を設置
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60734640U0A620C2PP8000/

政府、専門家会議を廃止 新たな会議体で第2波へ備え
https://www.asahi.com/articles/ASN6S7FYDN6SULBJ00G.html

スパコン「富岳」と山中教授ら協力、新型コロナ検証で有識者委…第2波に備え
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200623-OYT1T50206/

 しかし、上記の記者会見中に西村大臣が専門家会議廃止を記者会見で公表し、そのことを専門家会議メンバーは知らされていなかったという、ちぐはぐさが露呈しました。

専門家会議、唐突に幕 政権批判封じ? 政府発表前倒し 新型コロナ
https://news.yahoo.co.jp/articles/eac76bb3ac811ea59dc555b33c31d0f4550d9547

専門家会議「廃止」に日本政府への心配が募る訳
中立性・客観性・誠実性の言葉はもう聞けない?
https://toyokeizai.net/articles/-/359383

先走る西村担当相 根回しなく専門家会議「廃止」 与野党から「唐突」大合唱
https://mainichi.jp/articles/20200626/k00/00m/010/229000c

専門家会議の廃止「証拠隠滅」 立憲・枝野代表、追及の方針
https://mainichi.jp/articles/20200625/k00/00m/010/220000c

 専門家会議の記者会見の後では政府主導が揺らぐと思ったのでしょうか。根回しなく先手を打つために発表したということでしょうか。

西村氏「排除ととられ反省」 専門家会議廃止めぐり釈明
https://www.asahi.com/articles/ASN6X6213N6XUTFK005.html

 まだ新たな会議の全容が見えないので、憶測で何かをいうことは避けますが、リスク評価とリスク管理が別の組織で行われるのかなど、課題が解決しているのか、注目です。

 現在東京を中心に再び感染者が増えていますが、この数ヶ月の対応を振り返る記事が出るようになりました。

“西浦試算”公表前夜の暗闘 コロナ専門家会議の当事者が明かす「西浦氏vs.厚労省幹部」
https://bunshun.jp/articles/-/38613?page=1

ドキュメント 感染症「専門家会議」 国家の命運を託された3人の研究者
https://bungeishunju.com/n/ncc41c5619395

つぎはぎ医療システム、コロナで機能せず 厚労省迷走
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60627080S0A620C2SHA000/

 明らかになった問題点を修正できるかが問われます。

★博士課程在籍者・修了者(博士人材データベース登録者)に対する「新型コロナウイルス流行の研究活動への影響等に関する調査」の結果(速報)の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44741

大学院博士課程の7割が「博士号取得に遅れが生じる」可能性。新型コロナウイルスで研究活動に大きな支障
https://news.yahoo.co.jp/byline/murohashiyuki/20200627-00185266/

博士号取得の遅れ、7割が懸念 実験施設や図書館の利用制限で
https://www.chunichi.co.jp/article/79148

 非常に厳しい状況です。支援が必要です。

★政府はコロナウイルスの影響で研究が中断している博士課程学生への支援を発表
https://crds.jst.go.jp/dw/20200625/2020062523708/

 これはイギリス。

★宇宙の謎解明、新型コロナが影 「知の連携」滞る
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60868750W0A620C2TJM000/

★Gender Gap in Research Output Widens During Pandemic
https://www.the-scientist.com/news-opinion/gender-gap-in-research-output-widens-during-pandemic-67665

★Charities that fund research face deep revenue declines
https://science.sciencemag.org/content/368/6498/1412

 パンデミックが研究に与える影響。深刻です。

厚生労働省消費者庁と合同で、新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626013/20200626013.html

新型コロナウイルスに有効な界面活性剤及び次亜塩素酸水を公表します(最終回)
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626012/20200626012.html

★Five ways to ensure that models serve society: a manifesto
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01812-9

★‘It’s a nightmare.’ How Brazilian scientists became ensnared in chloroquine politics
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/it-s-nightmare-how-brazilian-scientists-became-ensnared-chloroquine-politics

「家に帰りたい。制服を脱ぎ捨てて、この場を去りたい」
https://www.editage.jp/insights/i-wanna-go-home-take-off-this-uniform-and-leave-the-show

 ブラジルの厳しい状況。

★京都大、知財を無償開放 コロナ終息に貢献の研究に 
https://www.sankei.com/life/news/200629/lif2006290044-n1.html

★インフルエンザの新型、中国で発見 「世界的流行も」と科学者
https://www.bbc.com/japanese/53230478

 豚で見つかっています。まだ人への感染があるわけではありませんが、注視する必要があります。

コンゴ東部のエボラ出血熱が終息 2200人死亡、ワクチン効果
https://www.chunichi.co.jp/article/78506

World’s second-deadliest Ebola outbreak ends in Democratic Republic of the Congo
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01950-0

 ようやく収束。

★「津波フラッグ」の運用が始まります
https://www.jma.go.jp/jma/press/2006/24b/tsunamiflag_unyou.html

★ことしの科学技術戦略案 大学の研究開発など支援強化
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200624/k10012481461000.html

大学の海外からの資金、虚偽報告なら補助停止
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60879710W0A620C2EA3000/

行政デジタル化へ集中投資 政府、イノベーション戦略決定
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60822450W0A620C2EAF000/

 今年の統合イノベーション戦略が見えてきました。

統合イノベーション戦略推進会議(第7回)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tougou-innovation/dai7/gijisidai.html

議事

(1)新型コロナウイルス感染症を踏まえた科学技術・イノベーション政策及び統合イノベーション戦略2020について
(2)バイオ戦略2020(基盤的施策)について
(3)AI戦略2019フォローアップについて
(4)量子技術イノベーション会議について
(5)スタートアップ支援の強化について
(6)グリーンイノベーション戦略推進会議について

資料1-2 統合イノベーション戦略2020(素案)(概要)(PDF/1485KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tougou-innovation/dai7/siryo1-2.pdf

資料1-3 統合イノベーション戦略2020(素案)(PDF/1706KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tougou-innovation/dai7/siryo1-3.pdf

安倍総理は第9回全世代型社会保障検討会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202006/25zensedai.html

全世代型社会保障検討会議(第9回)配布資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou/dai9/siryou.html

資料1 全世代型社会保障検討会議第2次中間報告(案)(PDF/456KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou/dai9/siryou1.pdf

フリーランス実態調査結果(PDF/666KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou/dai9/sankou.pdf

医療提供体制の整備に「感染症対応」の視点-全世代型社保会議・第2次中間報告
https://www.cbnews.jp/news/entry/20200625213553

ギグワーカーを労災対象に 全世代型会議の中間報告
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60793110V20C20A6EE8000/

 私も4月からフリーランスとして働いていますので、気になります。

★競争的研究費の直接経費から研究代表者(PI)の人件費の支出について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/torikumi/1385716_00002.htm

 5月22日に出ていた文章。

研究に集中できる環境整備等によ る PI の研究パフォーマンス向上、多様かつ優秀な人材の確保等を通じた機 関の研究力強化に資する取組に活用することができ、研究者及び研究機関双 方の研究力の向上が期待される。

★「大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ(Scheem-D)~ With コロナ/ After コロナ時代の大学教育の創造~」の実施について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00242.html

★「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(案)概要」に関するパブリックコメント意見公募手続)の実施について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00251.html

★クロスアポイントメント制度の基本的枠組と留意点【追補版】
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/mext_00750.html

★「STI Horizon(エスティーアイ ホライズン)」誌2020秋号web先行公開(6月25日)について
https://www.nistep.go.jp/archives/44612

STI Horizon(エスティーアイ ホライズン)」誌2020夏号公開について
https://www.nistep.go.jp/archives/44608

★レポート
システム思考の科学技術イノベーションSTI)政策(前編)
第5期科学技術基本計画の俯瞰・構造分析から見えるSTI政策の課題
https://www.nistep.go.jp/activities/sti-horizon%E8%AA%8C/vol-06no-02/stih00218

★システム思考の科学技術イノベーションSTI)政策(後編)
システム思考の政策分析による論点整理の方法
-第5期科学技術基本計画を素材として-
https://www.nistep.go.jp/activities/sti-horizon%E8%AA%8C/vol-06no-03/stih00219

 システム思考が政策を考える上で大きな力になりそうです。

★長期のインプット・アウトプットマクロデータを用いた日本の大学の論文生産の分析[DISCUSSION PAPER No. 180]の補遺の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44414

NISTEP、「長期のインプット・アウトプットマクロデータを用いた日本の大学の論文生産の分析」の補遺を公表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12140

★国際化学サミット白書「Science to Enable Sustainable Plastics」が公開されました
https://www.jst.go.jp/report/2020/200625.html

★第1回死因究明等推進本部
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/newpage_11901.html

死因究明等推進計画案、検討会設置し作成へ-厚労省、推進本部初会合の議事内容など公表
https://www.cbnews.jp/news/entry/20200626192308

 死因究明の体制は日本が弱いところなので、今後の議論を見ていきたいと思います。

安倍総理は第22回宇宙開発戦略本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202006/29space.html

月の資源探査、ミサイル探知衛星…「宇宙基本計画」閣議決定
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200630-OYT1T50152/

検証:政府基本計画改定 宇宙開発、民需に活路 「先進国」脱落恐れ、米に追随
https://mainichi.jp/articles/20200630/ddm/012/010/050000c

政府、宇宙基本計画を改定へ 首相「月面活動に果敢に挑戦」
https://www.chunichi.co.jp/article/80378

宇宙基本計画改定 日本人の活躍確保へ 政府
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200629/k10012487741000.html

★Science by press release: When the story gets ahead of the science
https://edition.cnn.com/2020/06/27/health/science-by-press-release-gupta/index.html

 プレスリリース先行型の科学の問題点。プレプリントすらないものもあり、一人歩きが問題です。

★Peer-Reviewed Scientific Journals Don't Really Do Their Job
https://www.wired.com/story/peer-reviewed-scientific-journals-dont-really-do-their-job/

 ピアレビュー制度の問題が、様々なところに影を落としています。

★CZI、medRxivへの200万ドルの資金提供を発表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12139

 チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ。

★11の学術出版社、研究成果の出版における包摂性および多様性に関する共同声明を発表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12127

★新大学名称が決定し、会見を行いました
https://www.upc-osaka.ac.jp/topics/20200626/

新大学、名称は「大阪公立大学」 22年度、府立大と市立大を統合
https://www.chunichi.co.jp/article/79064

公立大学法人大阪が設置する新大学の英語名称について
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2020/06/2601

「University of Osaka」が大阪大学の英語名称として使用されている実態
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2020/06/0629

 阪大がかなり怒っている印象です。

★霊長類研究所における不正経理に関する調査結果について
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/kousei-chousa/news/2020/documents/200626_1/01.pdf

競争的資金等の不正経理に関する調査結果について(2020年6月26日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/kousei-chousa/news/2020/200626_1.html

「研究優先し順法意識欠如」 特定業者と密接な関係 京大霊長類研不正支出
https://mainichi.jp/articles/20200626/k00/00m/040/302000c

霊長類研、不正5億669万円 京大、調査結果
https://www.chunichi.co.jp/article/79260

チンパンジー研究の世界的権威が不正支出5億円 京大が研究資金を調査、結果公表へ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200625-00390808-kyt-l26

 問題が明らかになってから随分時間が経ってしまいました。

 私的流用していなけれな問題ない、使いにくい研究費が原因だ、という擁護論も聞かれますが、どのような理由があるにせよ、税金を正しく使っていないことの正当化理由にはなりません。

パワハラ疑いで北大学長解任へ
30日付、文科省通知
https://this.kiji.is/650321268400407649

北大・名和総長を解任へ 文科省パワハラの訴え認める
https://www.asahi.com/articles/ASN6Y7KNPN6YULZU010.html

 メルマガ編集中に飛び込んできました。こちらも長引きました。

★「ダーウィンの進化論」に関して流布する言説についての声明
https://www.hbesj.org/wp/wp-content/uploads/2020/06/HBES-J_announcement_20200627.pdf

進化論をマンガが誤用 学会が反対声明「論理的に誤り」
https://www.asahi.com/articles/ASN6X3168N6WULBJ007.html

二階氏「ダーウィンも喜んでいる」 進化論の誤用問われ
https://www.asahi.com/articles/ASN6R4F5JN6RUTFK006.html

 自民党の進化論「誤用」について。進化論が一般の人たちの関心が高い上に、常に為政者の恣意的解釈の危険性を伴っているという研究領域でもあります。

★運営法人を批判 教授を懲戒解雇 札幌国際大 /北海道
https://mainichi.jp/articles/20200630/ddl/k01/100/035000c

 評論家の大月隆寛氏が解雇。

★旧優生保護法の検証のための検討会報告書
優生保護法の歴史を振り返り
今後のあるべき姿勢を提言する
令和 2 年(2020 年) 6 月 25 日
一般社団法人日本医学会連合 旧優生保護法の検証のための検討会
https://www.jmsf.or.jp/files/20200626kyuyuseihogoho.pdf

優生保護法の検証のための検討会報告書について
https://www.jmsf.or.jp/info004.html

強制不妊に医学者ら関与と初の認定 医学会連合が報告書
https://www.asahi.com/articles/ASN6T3S04N6SULBJ00K.html

強制不妊「謝罪表明を」 医学会連合、報告書で提言
https://www.chunichi.co.jp/article/78306

★How diplomacy helped to end the race to sequence the human genome
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01849-w

 ヒトゲノム計画完了から20年。当時のクリントン大統領はよくやったなあ、という記事。

★CRISPR gene editing in human embryos wreaks chromosomal mayhem
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01906-4

CRISPR Gene Editing Prompts Chaos in DNA of Human Embryos
https://www.the-scientist.com/news-opinion/crispr-gene-editing-prompts-chaos-in-dna-of-human-embryos-67668

★ Trump Suspends Visas Allowing Hundreds of Thousands of Foreigners to Work in the U.S.
https://www.nytimes.com/2020/06/22/us/politics/trump-h1b-work-visas.html

Breaking: Trump to suspend new visas for foreign scholars
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01885-6

Trump Suspends H-1B Immigration Visas for Foreign Workers
https://www.the-scientist.com/news-opinion/trump-suspends-h-1b-immigration-visas-for-foreign-workers-67659

 これは大きな影響が出そうです。アメリカ自身の活力に影響が出ると思うのですが…。

★米国の対中制裁、大学に拡大
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60831750W0A620C2TM5000/

★Senate bill to curb foreign threats raises alarms
https://science.sciencemag.org/content/368/6498/1415

EPA gives up on barring grantees from science advisory panels
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/epa-gives-barring-grantees-science-advisory-panels

★Europe - 75 scientists endorse call for philanthropic foundation
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01869-6

就職氷河期世代支援のための地方公務員の中途採用予定
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/154165484654.html

論点:就職氷河期世代の支援
https://mainichi.jp/articles/20200624/ddm/004/070/002000c

終わらない氷河期~支援を考える:「正社員になればすべて解決、ではない」 氷河期世代が背負い続けるダメージ
https://mainichi.jp/articles/20200626/k00/00m/070/161000c

 就職氷河期世代に光は見えるでしょうか。

★Three extraordinary women run the gauntlet of science — a documentary
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01912-6

柳井正 株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長による本学および京都大学iPS細胞研究財団への寄附に係る記者会見を行いました。(2020年6月24日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/soumu/shogai/news/2020/200624_1.html

柳井氏、京大に100億円寄付 山中氏と本庶氏に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60724580U0A620C2I00000/

柳井氏「100億円寄付」が問いかける企業の基礎研究支援
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00110/062600030/

 すでに成果を出した研究者にお金を出すより若手を、という声もありましたが、配られたお二方のお金の使い方次第ではあります。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.876 2020年6月30日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
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