科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

可視化されたアカデミア人事

2020年7月7日~2020年7月14日
カセイケン代表 榎木英介

 大雨が続いています。まずは身の安全を第一に考え、行動してください。

★令和2年7月豪雨について
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ooame202007/index.html

 さて、今週は新型コロナウイルスの前にこれを持ってきました。

東京都立大学 採用・昇任選考結果一覧
https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/results/tmu/

 これが何がすごいか、というと、採用倍率が明らかになっていることです。

 例えば、生態学助教だと応募者53名で一人採用。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/13-%e7%90%86%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%94%9f%e5%91%bd%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 一方生態学准教授は120名で一人です。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/29-%e7%90%86%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%94%9f%e5%91%bd%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 一方、ミクロ経済学助教は5名に一人。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/33-%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%b5%8c%e5%96%b6%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%b5%8c%e5%96%b6%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 バーチャルリアリティでは3名しか応募者がいません。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/15-%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%a0%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e6%83%85%e5%a0%b1%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 在宅看護学分野は2名。

https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/22-%e5%81%a5%e5%ba%b7%e7%a6%8f%e7%a5%89%e5%ad%a6%e9%83%a8-%e7%9c%8b%e8%ad%b7%e5%ad%a6%e7%a7%91/

 このように、分野間の違いが可視化されました。

 以前から生物学系は競争が激しいなどと言われていましたが、データとして示されたものは見たことがありません。もしご存知でしたらご教示ください。

 こうしてデータが明らかになったことで、改めて考えなければならないのが、大学教員になるというキャリア以外の方がむしろ多数派を占める分野において、どのような指導や情報が必要かということです。

 「大学は研究するところである」
 「インターンシップは研究時間を削るから反対」

 という意見はもっともではありますが、もう少し柔軟にしないと、露頭に迷うということになってしまいます。

 建前を取っ払って「飯を食っていく」ことにフォーカスを当てて情報提供や指導をしていかないといけないと思いますし、我々もこのあたりを強化していけたらと思っています。

 私が大学教員や病院勤務を辞めてフリーランスになったり、会社を立ち上げたりして生き方を模索しているのも、ある種のロールモデルになれないかと思っているからです。

 カッコ悪くあがく様子も含め、さらけ出していけたらと思います。

★人文知に新しい行き先を
http://blog.mahoisono.com/makingplace/

 医療人類学者の磯野真穂さん。アカデミアの外に飛び出す人が次々と出ています。

新型コロナウイルス感染症等による日本の科学技術への影響と科学者・技術者の貢献に関するアンケート調査(速報)の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44831

★戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における新型コロナウイルス感染症による影響について
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20200709sip.html

コロナで「食費にも困る」大学院生、収入激減で「研究を続けるか就職か…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c8502d3d55dc57eb37e2b7e575349682d899e39

 新型コロナウイルスの蔓延は、研究にも大きな影響を与えています。しかも、就職したいと思っても簡単ではありません。

★山中 伸弥 氏と西浦 博 氏の特別対談
新型コロナウイルスの流行における意思決定
~ 未曾有の状況下でどう考え、どう判断すべきか ~
http://www.congre.co.jp/jcs2020/public_seminar.html

★コロナ、山中氏「対策なければ日本で死者10万人以上」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61415890Q0A710C2000000/

 山中教授と西浦教授(共に夏からは京大教授ですが)の対談は10月まで視聴可能とのことです。是非一度ご覧ください。

 お二人が言っていますが、このウイルスと人類は長く付き合っていかなければならなくなりそうです。こうした中、一人一人はどうサバイブしてけば良いのか…。

 私も実践を通じて、あがいていきたいと思います。

感染症と闘う:科学者の見方/4 経済と科学、二項対立に難しさ=北海道大・西浦博教授
https://mainichi.jp/articles/20200709/ddm/013/040/021000c

★「震災の教訓生きず」 コロナで露見、科学と政治の関係
https://www.asahi.com/articles/ASN735R2YN72ULBJ010.html

 私たちは、政府は、アカデミアは、震災どころか、「第一波」の教訓も咀嚼していないように思います。

★クローズアップ:コロナ薬論文撤回 研究データ不正、波紋
https://mainichi.jp/articles/20200708/ddm/003/040/094000c

世界揺るがすコロナ研究不正疑惑 相次ぐ論文撤回 口つぐむデータ提供企業
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/168000c

 私もコメントしましたが、査読未査読問わず、あらゆる学術情報が仮説であることを前提に、新型コロナを学術情報のあり方をより良い方向に変えていけたらと思います。

★Secure meat-hungry food systems to prevent next pandemic
https://www.scidev.net/global/disease/feature/secure-meat-hungry-food-systems-to-prevent-next-pandemic.html

★Scientists call for pandemic investigations to focus on wildlife trade
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02052-7

★Disease hotspots flourish when the city meets the country
https://www.scidev.net/global/disease/feature/disease-hotspots-flourish-when-the-city-meets-the-country.html

 野生動物食にカロリーを依存している人も多い中、重い課題が突きつけられています。また、人類が地球の隅々に入り込んでいることも、パンデミックを誘発します。

★Planning for the next pandemic: facts and figures
https://www.scidev.net/global/nutrition/feature/planning-for-the-next-pandemic-facts-and-figures.html

 次のパンデミックは遠い先ではないという現実を直視しないといけません。

★How the coronavirus pandemic is changing virtual science communication
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02075-0

★How scientific societies are weathering the pandemic’s financial storm
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01553-9

★Remote controller
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02073-2

 在宅で新型コロナウイルス治療薬を開発する研究者の話。

★小学6年生の「将来就きたい職業」
男の子は「スポーツ選手」、女の子は「保育士」が1位
~男女とも「医師」が順位上げる~
https://www.kuraray.co.jp/news/2020/200707

就きたい職業、医師の人気上昇 コロナ影響、薬剤師も
https://www.chunichi.co.jp/article/84874

 新型コロナウイルスはこんなところにも影響を与えています。

★動き出す国会議員とアカデミアの政策共創
https://scienceportal.jst.go.jp/reports/other/20200710_01.html

 先週紹介した日本工学アカデミーの提言。日本学術会議に厳しい評価をしています。

★ 2020年 7月10日
提言「Web調査の有効な学術的活用を目指して」(PDF形式:651KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-3.pdf

2020年 7月7日
報告「東京電力福島第一原子力発電所事故による環境汚染の調査研究の進展と課題」(PDF形式:1,908KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200707.pdf

2020年 7月7日
提言「サステナブルで個人が主体的に活躍できる社会を構築するサービス学」(PDF形式:691KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-2.pdf

2020年 7月7日
提言「化学・情報科学の融合による新化学創成に向けて」(PDF形式:859KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t292-1.pdf

 こうした日本学術会議の提言は政府に頼まれたものではなく、立法府に活用されていないというのは事実ではあります。

 独立した科学者組織が必要というのはその通りで、私達も分野横断的科学者(及びサイエンスサポーター)組織である「日本版AAAS」を目指しています。

 しかし、日本学術会議に独自性を与えないようにしている歴史も直視しないといけないように思います。

★2020年 7月7日
報告「東京電力福島第一原子力発電所事故による環境汚染の調査研究の進展と課題」(PDF形式:1,908KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200707.pdf

福島県原子力被災12市町村の営農再開の加速化に向けて「市町村を越えた広域的な高付加価値産地構想」を公表します
https://www.maff.go.jp/j/press/seisan/kankyo/200707.html

★多核種除去設備等処理水の取扱いに係る書面での意見募集期限を延長します
https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200710014/20200710014.html

 7月31日まで延長されました。

★《独自》日本版シリコンバレーへ 政府が東京・横浜など4都市圏を選定
https://www.sankei.com/smp/politics/news/200710/plt2007100055-s1.html

安倍総理は令和2年第10回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/06kaigi.html

令和2年第10回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0708/agenda.html

議事

(1) 「選択する未来2.0」中間報告
(2) 骨太方針の原案

★令和元年度文部科学白書の公表について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/07/1418930_00004.htm

★リサーチ・アドミニストレーター活動の強化に関する検討会(第10回)配付資料
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/ura/detail/mext_00815.html

★「GOVERNANCE INNOVATION: Society5.0の実現に向けた法とアーキテクチャのリ・デザイン」報告書を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200713001/20200713001.html

★気候変動による影響を明示的に考慮した海岸保全への転換〜「気候変動を踏まえた海岸保全のあり方 提言」とりまとめ〜
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/bousai/200708.html

★教員の処分について
http://www.waseda.jp/top/information/69615

早大教授パワハラで停職 学生「ばか」呼ばわり
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61396980Q0A710C2CR8000/

早大教授、パワハラで停職6カ月 学生を「ばか」呼ばわり
https://mainichi.jp/articles/20200710/k00/00m/040/204000c

★Call for contribution: Advisory Committee on Developing Global Standards for Governance and Oversight of Human Genome Editing
https://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/advisory-committee-on-developing-global-standards-for-governance-and-oversight-of-human-genome-editing

 WHOの提言。

★Monumental patience
https://science.sciencemag.org/content/369/6500/121.full

 ジェーングドール博士について。

★Harvard, MIT Sue Trump Administration Over International-Student Policy
https://www.wsj.com/articles/harvard-mit-sue-trump-administration-over-international-student-policy-11594214579

US Bars International Students from Online-Only Learning in Fall
https://www.the-scientist.com/news-opinion/us-bars-international-students-from-online-only-learning-in-fall-67708

‘Disturbing and cruel.’ Universities blast new visa rule for international students
https://www.sciencemag.org/careers/2020/07/disturbing-and-cruel-universities-blast-new-visa-rule-international-students

米政府、オンライン授業の留学生の滞在認めず ビザの規制強化へ
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/065000c

米国立研究所長「いまだ第1波のさなか」 感染急増 政府、留学生の滞在制限
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/099000c

ハーバード大とMITが提訴 米の留学ビザ規制撤回求め
https://www.asahi.com/articles/ASN792J5HN79UHBI002.html

米留学生ビザ制限、59大学がハーバードとMITの政府提訴を支持
https://jp.reuters.com/article/usa-immigration-students-lawsuit-idJPKCN24E16J

University of California sues Trump administration over immigration decision
https://www.washingtonpost.com/news/grade-point/wp/2017/09/08/university-of-california-sues-trump-administration-over-immigration-decision/

米大学の留学生、オンラインのみの授業に移行なら出国迫られる可能性
https://www.cnn.co.jp/usa/35156358.html

 アメリカの留学生ビザ問題。トランプ政権VSアカデミアは法廷に。

Immigrants help make America great
https://science.sciencemag.org/content/369/6500/120.full

 サイエンスは巻頭言でトランプ政権をちくりと。

米、WHO脱退を正式通告 コロナ拡大下、中国寄り主張
https://www.chunichi.co.jp/article/85296

米、WHOを21年7月に脱退へ 国連に正式通告
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61273020Y0A700C2MM0000/

 こちらも重い問題。バイデン氏が勝利したらその日に脱退を撤回と言いますが…。

 アメリカ大統領選が世界を揺るがします。

★Exclusive: US National Science Foundation reveals first details on foreign-influence investigations
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02051-8

An optimist takes the helm at the National Science Foundation
https://www.sciencemag.org/news/2020/07/optimist-takes-helm-national-science-foundation

分析結果を掲載しました
【2019年2月~6月実施 】全国大学・研究機関における男女共同参画ダイバーシティの推進状況に関するアンケート調査の集計・分析結果を掲載しました
https://www.opened.network/questionary/questionary-0001/

★査読時に「ポンコツ博士でごめんね」と泣く 論文が受理されるまでの苦悩描いたパネル「ろんぶんができるまで」が学者あるあるで泣けて笑える
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2007/12/news038.html

 涙する人続出。

ホームレスから、スラムから…花ひらく才能、感染症対策分科会の全容

2020年6月30日~2020年7月7日
カセイケン代表 榎木英介

 現在九州地方を中心に豪雨が続いています。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。亡くなられた方に心よりご冥福をお送りします。

 最新情報を入手し、命を守る行動をお願いします。メルマガは後でも読めます。

★令和2年7月豪雨について
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ooame202007/index.html

 今週のニュースに行かせていただきます。

★副業が私の生きる道 脱カイシャがキャリア育む
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60933920Z20C20A6X11000/

就職氷河期にやっと得た職を失い……私がホームレスを抜け出した意外な方法
脱出するきっかけは、知人の提案だった
https://bunshun.jp/articles/-/38780

 レアケースだとは思いますが、すごいです。ポイントは住所で、貧困問題の肝でもあります。

★I grew up in the slums of India. Now I’m a scientist
https://www.sciencemag.org/careers/2020/07/i-grew-slums-india-now-i-m-scientist

A child of the slums
https://science.sciencemag.org/content/369/6499/110

 こちらも壮絶で、スラムで育った女性が障壁を乗り越え科学者に。

 この二つの記事から、困窮状態に置かれた才能を支援するために私自身行動しなければならないとの思いを強くしました。

 感染症専門家会議の「廃止」後に新たにできたのが「新型コロナウイルス感染症対策分科会」で、第一回の会合が7月6日に開催されました。

新型コロナウイルス感染症対策分科会(第1回)
議事次第
日時:令和2年7月6日(月) 13時00分~14時30分
場所:合同庁舎8号館1階講堂
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/corona1.pdf

 上記資料は内閣官房のページからはリンクされておらず、探すのにちょっと手間取りました。新しい会議なので仕方がないとは思いますが、情報の公開は是非お願いします。

政府 新型コロナ対策分科会の初会合 検査拡充の考え方示す
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200706/k10012499831000.html

「ステップ3」10日から イベント上限5000人に緩和 コロナ新分科会初会合
https://mainichi.jp/articles/20200706/k00/00m/040/199000c

新型コロナ感染症対策分科会が初会合 東京都の感染者数増加も「医療提供体制はひっ迫していない」
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=69549

 18名の委員は以下です。

新型コロナウイルス感染症対策分科会の構成員

石川晴巳 ヘルスケアコミュニケーションプランナー
石田昭浩 日本労働組合総連合会副事務局長
今村顕史 東京都立駒込病院感染症センター長、感染症科部長
太田圭洋 日本医療法人協会副会長
大竹文雄 大阪大学大学院経済学研究科教授
岡部信彦 川崎市健康安全研究所長
押谷 仁 東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授
◎尾身 茂 独立行政法人地域医療機能推進機構理事長
釜萢 敏 公益社団法人日本医師会常任理事 河本宏子 ANA 総合研究所会長
林慶一郎 公益財団法人東京財団政策研究所研究主幹
清古愛弓 全国保健所長会副会長
舘田一博 東邦大学微生物・感染症学講座教授
中山ひとみ 霞が関総合法律事務所弁護士
平井伸治 鳥取県知事
南砂 読売新聞東京本社常務取締役 調査研究本部長
武藤香織 東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授
○脇田隆字 国立感染症研究所

◎分科会長
○分科会長の代理

 専門家会議からのスライドが多いですが、多様な方々が入りました。

 これが「船頭多くして」にならずに中身のある議論を進めていただきたいと切に願います。


★ 東京、コロナ警戒の数値基準撤廃 幹部「経済持たない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000004-asahi-soci

東京は第2波が来たのか 経済止めたくない政府の思惑
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000570-san-hlth

 東京で拡大しつつある感染者をどう捉えるか。意見が割れているようです。

 確かに若者中心、軽症の人が多いということですが、重症になる人は遅れて来ます。現時点で「大したことない」などと言わないように、しっかりと対応を立てていかなければなりません。

コロナ危機、際立つ官邸主導 制御不能に焦り、増幅する不信感─緊急事態3カ月
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070600282&g=pol

コロナ対策、揺れた科学的助言「震災の教訓生かされず」
https://www.asahi.com/articles/ASN7232BHN6XULBJ00G.html

 廃止された専門家会議が「経済のことを分かっていない」のは当然なので(新しい会議には経済の専門家が入りましたが)、政治がどう決めるのか、ということです。

 感染拡大が迫っており、PDCAサイクル(それが嫌ならなんでもいいですが)を高速回転させて、次に備えないといけません。

★提言
感染症の予防と制御を目指した 常置組織の創設について
令和2年(2020年)7月3日 日本学術会議
第二部大規模感染症予防・制圧体制検討分科会
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t291-4.pdf

 日本学術会議ですが、提言を出しました。

>>
内閣府に常設の組織として感染症予防・制御委員会(仮称)を設置すべきである
都道府県に常設組織を設置すべきである
体制の強化

専門家会議「廃止」の波紋

2020年6月23日~2020年6月30日
カセイケン代表 榎木英介

 6月24日、日本記者クラブで以下のような記者会見が開かれました。

2020年06月24日 16:00 〜 17:15 10階ホール
新型コロナウイルス」(29) 専門家会議構成員 脇田隆字座長、尾身茂副座長、岡部信彦構成員
https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/35670/report

次なる波に備えた専門家助言組織のあり方について(記者会見発表内容)
https://note.stopcovid19.jp/n/nc45d46870c25

 この会見では、専門家会議が自らの反省点などを率直に述べています。

状況が日々刻々と変わり、迅速な対応が求められるなか、本来であれば、専門家 会議は医学的見地から助言等を行い、政府は専門家会議の「提言」を参考としつつ、政策 の決定を行うものであるが、外から見ると、あたかも専門家会議が政策を決定しているよ うな印象を与えていたのではないかと考える。

 こうした点は私も含め多くの人がかねがね指摘していた点です。

 リスク評価とリスク管理の混同が問題を引き起こしたと言えます。

専門家会議が政策決定の印象も 政府の決定・実行を明確に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200624/k10012481511000.html

新型コロナ対策専門家会議 政府側の求めで文言の削除や修正も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200624/k10012481901000.html

危機感で「前のめり」 専門家会議、助言のあり方課題
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60747630U0A620C2CR8000/

コロナ対策の責任、専門家に矛先も-問われる政府との役割分担
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-23/QC3PSDT0AFBT01

専門家会議「純粋科学と違う」 自らの役割に苦悩の日々
https://www.asahi.com/articles/ASN6S7JGBN6SULZU004.html

感染症と闘う:新型コロナ/12 専門家会議、問われる役割
https://mainichi.jp/articles/20200624/ddm/013/040/015000c

 こうした問題点を解消するために、専門家会議を「廃止」し、メンバーの一部をスライドさせた上で新しい組織を作り、法的にも位置付けを明確にすることが決まりました。

政府がコロナ新会議設立 方針「逸脱」封じ、権限明確に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60795750V20C20A6PP8000/

新型コロナ専門家会議を廃止 経財相、新組織を設置
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60734640U0A620C2PP8000/

政府、専門家会議を廃止 新たな会議体で第2波へ備え
https://www.asahi.com/articles/ASN6S7FYDN6SULBJ00G.html

スパコン「富岳」と山中教授ら協力、新型コロナ検証で有識者委…第2波に備え
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200623-OYT1T50206/

 しかし、上記の記者会見中に西村大臣が専門家会議廃止を記者会見で公表し、そのことを専門家会議メンバーは知らされていなかったという、ちぐはぐさが露呈しました。

専門家会議、唐突に幕 政権批判封じ? 政府発表前倒し 新型コロナ
https://news.yahoo.co.jp/articles/eac76bb3ac811ea59dc555b33c31d0f4550d9547

専門家会議「廃止」に日本政府への心配が募る訳
中立性・客観性・誠実性の言葉はもう聞けない?
https://toyokeizai.net/articles/-/359383

先走る西村担当相 根回しなく専門家会議「廃止」 与野党から「唐突」大合唱
https://mainichi.jp/articles/20200626/k00/00m/010/229000c

専門家会議の廃止「証拠隠滅」 立憲・枝野代表、追及の方針
https://mainichi.jp/articles/20200625/k00/00m/010/220000c

 専門家会議の記者会見の後では政府主導が揺らぐと思ったのでしょうか。根回しなく先手を打つために発表したということでしょうか。

西村氏「排除ととられ反省」 専門家会議廃止めぐり釈明
https://www.asahi.com/articles/ASN6X6213N6XUTFK005.html

 まだ新たな会議の全容が見えないので、憶測で何かをいうことは避けますが、リスク評価とリスク管理が別の組織で行われるのかなど、課題が解決しているのか、注目です。

 現在東京を中心に再び感染者が増えていますが、この数ヶ月の対応を振り返る記事が出るようになりました。

“西浦試算”公表前夜の暗闘 コロナ専門家会議の当事者が明かす「西浦氏vs.厚労省幹部」
https://bunshun.jp/articles/-/38613?page=1

ドキュメント 感染症「専門家会議」 国家の命運を託された3人の研究者
https://bungeishunju.com/n/ncc41c5619395

つぎはぎ医療システム、コロナで機能せず 厚労省迷走
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60627080S0A620C2SHA000/

 明らかになった問題点を修正できるかが問われます。

★博士課程在籍者・修了者(博士人材データベース登録者)に対する「新型コロナウイルス流行の研究活動への影響等に関する調査」の結果(速報)の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44741

大学院博士課程の7割が「博士号取得に遅れが生じる」可能性。新型コロナウイルスで研究活動に大きな支障
https://news.yahoo.co.jp/byline/murohashiyuki/20200627-00185266/

博士号取得の遅れ、7割が懸念 実験施設や図書館の利用制限で
https://www.chunichi.co.jp/article/79148

 非常に厳しい状況です。支援が必要です。

★政府はコロナウイルスの影響で研究が中断している博士課程学生への支援を発表
https://crds.jst.go.jp/dw/20200625/2020062523708/

 これはイギリス。

★宇宙の謎解明、新型コロナが影 「知の連携」滞る
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60868750W0A620C2TJM000/

★Gender Gap in Research Output Widens During Pandemic
https://www.the-scientist.com/news-opinion/gender-gap-in-research-output-widens-during-pandemic-67665

★Charities that fund research face deep revenue declines
https://science.sciencemag.org/content/368/6498/1412

 パンデミックが研究に与える影響。深刻です。

厚生労働省消費者庁と合同で、新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626013/20200626013.html

新型コロナウイルスに有効な界面活性剤及び次亜塩素酸水を公表します(最終回)
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626012/20200626012.html

★Five ways to ensure that models serve society: a manifesto
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01812-9

★‘It’s a nightmare.’ How Brazilian scientists became ensnared in chloroquine politics
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/it-s-nightmare-how-brazilian-scientists-became-ensnared-chloroquine-politics

「家に帰りたい。制服を脱ぎ捨てて、この場を去りたい」
https://www.editage.jp/insights/i-wanna-go-home-take-off-this-uniform-and-leave-the-show

 ブラジルの厳しい状況。

★京都大、知財を無償開放 コロナ終息に貢献の研究に 
https://www.sankei.com/life/news/200629/lif2006290044-n1.html

★インフルエンザの新型、中国で発見 「世界的流行も」と科学者
https://www.bbc.com/japanese/53230478

 豚で見つかっています。まだ人への感染があるわけではありませんが、注視する必要があります。

コンゴ東部のエボラ出血熱が終息 2200人死亡、ワクチン効果
https://www.chunichi.co.jp/article/78506

World’s second-deadliest Ebola outbreak ends in Democratic Republic of the Congo
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01950-0

 ようやく収束。

★「津波フラッグ」の運用が始まります
https://www.jma.go.jp/jma/press/2006/24b/tsunamiflag_unyou.html

★ことしの科学技術戦略案 大学の研究開発など支援強化
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200624/k10012481461000.html

大学の海外からの資金、虚偽報告なら補助停止
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60879710W0A620C2EA3000/

行政デジタル化へ集中投資 政府、イノベーション戦略決定
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60822450W0A620C2EAF000/

 今年の統合イノベーション戦略が見えてきました。

統合イノベーション戦略推進会議(第7回)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tougou-innovation/dai7/gijisidai.html

議事

(1)新型コロナウイルス感染症を踏まえた科学技術・イノベーション政策及び統合イノベーション戦略2020について
(2)バイオ戦略2020(基盤的施策)について
(3)AI戦略2019フォローアップについて
(4)量子技術イノベーション会議について
(5)スタートアップ支援の強化について
(6)グリーンイノベーション戦略推進会議について

資料1-2 統合イノベーション戦略2020(素案)(概要)(PDF/1485KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tougou-innovation/dai7/siryo1-2.pdf

資料1-3 統合イノベーション戦略2020(素案)(PDF/1706KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tougou-innovation/dai7/siryo1-3.pdf

安倍総理は第9回全世代型社会保障検討会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202006/25zensedai.html

全世代型社会保障検討会議(第9回)配布資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou/dai9/siryou.html

資料1 全世代型社会保障検討会議第2次中間報告(案)(PDF/456KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou/dai9/siryou1.pdf

フリーランス実態調査結果(PDF/666KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou/dai9/sankou.pdf

医療提供体制の整備に「感染症対応」の視点-全世代型社保会議・第2次中間報告
https://www.cbnews.jp/news/entry/20200625213553

ギグワーカーを労災対象に 全世代型会議の中間報告
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60793110V20C20A6EE8000/

 私も4月からフリーランスとして働いていますので、気になります。

★競争的研究費の直接経費から研究代表者(PI)の人件費の支出について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/torikumi/1385716_00002.htm

 5月22日に出ていた文章。

研究に集中できる環境整備等によ る PI の研究パフォーマンス向上、多様かつ優秀な人材の確保等を通じた機 関の研究力強化に資する取組に活用することができ、研究者及び研究機関双 方の研究力の向上が期待される。

★「大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ(Scheem-D)~ With コロナ/ After コロナ時代の大学教育の創造~」の実施について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00242.html

★「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(案)概要」に関するパブリックコメント意見公募手続)の実施について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00251.html

★クロスアポイントメント制度の基本的枠組と留意点【追補版】
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/mext_00750.html

★「STI Horizon(エスティーアイ ホライズン)」誌2020秋号web先行公開(6月25日)について
https://www.nistep.go.jp/archives/44612

STI Horizon(エスティーアイ ホライズン)」誌2020夏号公開について
https://www.nistep.go.jp/archives/44608

★レポート
システム思考の科学技術イノベーションSTI)政策(前編)
第5期科学技術基本計画の俯瞰・構造分析から見えるSTI政策の課題
https://www.nistep.go.jp/activities/sti-horizon%E8%AA%8C/vol-06no-02/stih00218

★システム思考の科学技術イノベーションSTI)政策(後編)
システム思考の政策分析による論点整理の方法
-第5期科学技術基本計画を素材として-
https://www.nistep.go.jp/activities/sti-horizon%E8%AA%8C/vol-06no-03/stih00219

 システム思考が政策を考える上で大きな力になりそうです。

★長期のインプット・アウトプットマクロデータを用いた日本の大学の論文生産の分析[DISCUSSION PAPER No. 180]の補遺の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/44414

NISTEP、「長期のインプット・アウトプットマクロデータを用いた日本の大学の論文生産の分析」の補遺を公表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12140

★国際化学サミット白書「Science to Enable Sustainable Plastics」が公開されました
https://www.jst.go.jp/report/2020/200625.html

★第1回死因究明等推進本部
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/newpage_11901.html

死因究明等推進計画案、検討会設置し作成へ-厚労省、推進本部初会合の議事内容など公表
https://www.cbnews.jp/news/entry/20200626192308

 死因究明の体制は日本が弱いところなので、今後の議論を見ていきたいと思います。

安倍総理は第22回宇宙開発戦略本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202006/29space.html

月の資源探査、ミサイル探知衛星…「宇宙基本計画」閣議決定
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200630-OYT1T50152/

検証:政府基本計画改定 宇宙開発、民需に活路 「先進国」脱落恐れ、米に追随
https://mainichi.jp/articles/20200630/ddm/012/010/050000c

政府、宇宙基本計画を改定へ 首相「月面活動に果敢に挑戦」
https://www.chunichi.co.jp/article/80378

宇宙基本計画改定 日本人の活躍確保へ 政府
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200629/k10012487741000.html

★Science by press release: When the story gets ahead of the science
https://edition.cnn.com/2020/06/27/health/science-by-press-release-gupta/index.html

 プレスリリース先行型の科学の問題点。プレプリントすらないものもあり、一人歩きが問題です。

★Peer-Reviewed Scientific Journals Don't Really Do Their Job
https://www.wired.com/story/peer-reviewed-scientific-journals-dont-really-do-their-job/

 ピアレビュー制度の問題が、様々なところに影を落としています。

★CZI、medRxivへの200万ドルの資金提供を発表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12139

 チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ。

★11の学術出版社、研究成果の出版における包摂性および多様性に関する共同声明を発表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12127

★新大学名称が決定し、会見を行いました
https://www.upc-osaka.ac.jp/topics/20200626/

新大学、名称は「大阪公立大学」 22年度、府立大と市立大を統合
https://www.chunichi.co.jp/article/79064

公立大学法人大阪が設置する新大学の英語名称について
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2020/06/2601

「University of Osaka」が大阪大学の英語名称として使用されている実態
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2020/06/0629

 阪大がかなり怒っている印象です。

★霊長類研究所における不正経理に関する調査結果について
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/kousei-chousa/news/2020/documents/200626_1/01.pdf

競争的資金等の不正経理に関する調査結果について(2020年6月26日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/kousei-chousa/news/2020/200626_1.html

「研究優先し順法意識欠如」 特定業者と密接な関係 京大霊長類研不正支出
https://mainichi.jp/articles/20200626/k00/00m/040/302000c

霊長類研、不正5億669万円 京大、調査結果
https://www.chunichi.co.jp/article/79260

チンパンジー研究の世界的権威が不正支出5億円 京大が研究資金を調査、結果公表へ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200625-00390808-kyt-l26

 問題が明らかになってから随分時間が経ってしまいました。

 私的流用していなけれな問題ない、使いにくい研究費が原因だ、という擁護論も聞かれますが、どのような理由があるにせよ、税金を正しく使っていないことの正当化理由にはなりません。

パワハラ疑いで北大学長解任へ
30日付、文科省通知
https://this.kiji.is/650321268400407649

北大・名和総長を解任へ 文科省パワハラの訴え認める
https://www.asahi.com/articles/ASN6Y7KNPN6YULZU010.html

 メルマガ編集中に飛び込んできました。こちらも長引きました。

★「ダーウィンの進化論」に関して流布する言説についての声明
https://www.hbesj.org/wp/wp-content/uploads/2020/06/HBES-J_announcement_20200627.pdf

進化論をマンガが誤用 学会が反対声明「論理的に誤り」
https://www.asahi.com/articles/ASN6X3168N6WULBJ007.html

二階氏「ダーウィンも喜んでいる」 進化論の誤用問われ
https://www.asahi.com/articles/ASN6R4F5JN6RUTFK006.html

 自民党の進化論「誤用」について。進化論が一般の人たちの関心が高い上に、常に為政者の恣意的解釈の危険性を伴っているという研究領域でもあります。

★運営法人を批判 教授を懲戒解雇 札幌国際大 /北海道
https://mainichi.jp/articles/20200630/ddl/k01/100/035000c

 評論家の大月隆寛氏が解雇。

★旧優生保護法の検証のための検討会報告書
優生保護法の歴史を振り返り
今後のあるべき姿勢を提言する
令和 2 年(2020 年) 6 月 25 日
一般社団法人日本医学会連合 旧優生保護法の検証のための検討会
https://www.jmsf.or.jp/files/20200626kyuyuseihogoho.pdf

優生保護法の検証のための検討会報告書について
https://www.jmsf.or.jp/info004.html

強制不妊に医学者ら関与と初の認定 医学会連合が報告書
https://www.asahi.com/articles/ASN6T3S04N6SULBJ00K.html

強制不妊「謝罪表明を」 医学会連合、報告書で提言
https://www.chunichi.co.jp/article/78306

★How diplomacy helped to end the race to sequence the human genome
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01849-w

 ヒトゲノム計画完了から20年。当時のクリントン大統領はよくやったなあ、という記事。

★CRISPR gene editing in human embryos wreaks chromosomal mayhem
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01906-4

CRISPR Gene Editing Prompts Chaos in DNA of Human Embryos
https://www.the-scientist.com/news-opinion/crispr-gene-editing-prompts-chaos-in-dna-of-human-embryos-67668

★ Trump Suspends Visas Allowing Hundreds of Thousands of Foreigners to Work in the U.S.
https://www.nytimes.com/2020/06/22/us/politics/trump-h1b-work-visas.html

Breaking: Trump to suspend new visas for foreign scholars
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01885-6

Trump Suspends H-1B Immigration Visas for Foreign Workers
https://www.the-scientist.com/news-opinion/trump-suspends-h-1b-immigration-visas-for-foreign-workers-67659

 これは大きな影響が出そうです。アメリカ自身の活力に影響が出ると思うのですが…。

★米国の対中制裁、大学に拡大
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60831750W0A620C2TM5000/

★Senate bill to curb foreign threats raises alarms
https://science.sciencemag.org/content/368/6498/1415

EPA gives up on barring grantees from science advisory panels
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/epa-gives-barring-grantees-science-advisory-panels

★Europe - 75 scientists endorse call for philanthropic foundation
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01869-6

就職氷河期世代支援のための地方公務員の中途採用予定
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/154165484654.html

論点:就職氷河期世代の支援
https://mainichi.jp/articles/20200624/ddm/004/070/002000c

終わらない氷河期~支援を考える:「正社員になればすべて解決、ではない」 氷河期世代が背負い続けるダメージ
https://mainichi.jp/articles/20200626/k00/00m/070/161000c

 就職氷河期世代に光は見えるでしょうか。

★Three extraordinary women run the gauntlet of science — a documentary
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01912-6

柳井正 株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長による本学および京都大学iPS細胞研究財団への寄附に係る記者会見を行いました。(2020年6月24日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/soumu/shogai/news/2020/200624_1.html

柳井氏、京大に100億円寄付 山中氏と本庶氏に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60724580U0A620C2I00000/

柳井氏「100億円寄付」が問いかける企業の基礎研究支援
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00110/062600030/

 すでに成果を出した研究者にお金を出すより若手を、という声もありましたが、配られたお二方のお金の使い方次第ではあります。

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“Science Communication News”
[SciCom News] No.876 2020年6月30日号 巻頭言
【発行者】一般社団法人科学・政策と社会研究室(担当 榎木英介)
【編集者】Science Communication News編集部
【E-Mail】 office@kaseiken.org
【Web Site】 https://www.kaseiken.org/
Facebookhttp://www.facebook.com/kaseikenorg
メルマガの登録解除、イベント告知依頼などは以下のページからお願いします。
https://www.kaseiken.org/活動/
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改正科学技術基本法、批判の流儀、チェックの難しさ

2020年6月16日~2020年6月23日
カセイケン代表 榎木英介

 久々に新型コロナウイルスではない話題を最初に持ってきました。

★改正科学技術・イノベーション基本法 参院本会議で可決・成立
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200617/k10012473761000.html

改正科学技術基本法が成立
https://mainichi.jp/articles/20200618/ddm/012/040/039000c

議案審議情報
件名 科学技術基本法等の一部を改正する法律案
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/201/meisai/m201080201047.htm

議案名「科学技術基本法等の一部を改正する法律案」の審議経過情報
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DCF1BA.htm

 昨年来議論されていました科学技術基本法の改正案が日本共産党以外の賛成多数で可決され、科学技術・イノベーション基本法となりました。来年4月1日から施行されます。

 1995年に議員立法で成立した科学技術基本法

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kagaku/kihonkei/kihonhou/mokuji.htm
https://www8.cao.go.jp/cstp/cst/kihonhou/mokuji.html

 これに基づき科学技術基本計画が5年ごとに制定されています。現在第5期で、もうすぐ第6期になります。

 今回の改正では、人文社会科学もその対象に含まれること、イノベーションを前面に打ち出していることが大きなポイントです。

 今回の改正については、期待の声がある一方、懸念の声も出ています。

科学技術基本法の改正で変わること
https://www.enago.jp/academy/science-and-technology-basic-law_2020/

科学技術基本法」改正へ…何が変わる?
https://newswitch.jp/p/20099

科学技術基本法改正案の問題点について
https://okochi-t.hatenadiary.org/entry/2020/05/30/220223

【声明】 科学技術基本法改正案に反対する
http://www.jsa.gr.jp/03statement/JSAseimei_SciTecBasicLaw20200316.pdf

科学技術基本法改正に関する日本学術会議幹事会声明
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-kanji-4.pdf

 産業応用が前面に出ている点に評価と懸念があります。人文社会科学も産業応用のために動員されるという印象もあり、国家体制に人文社会科学が取り込まれて良いのか、という声も聞かれます。

 国会の会期末に議論が数日で終わってしまったことに懸念を示す声もあります。

 科学技術基本計画含め、科学技術政策を多くの人が関心を持ってウォッチしていく必要があり、このメルマガでも引き続いて情報収集していきたいと思います。

日本学術会議公開シンポジウム 「学術研究と科学技術基本法―その科学史技術史的検討」
□ 日 時 2020 年 7 月 26 日(日) 13:00~16:00 □ 会 場 オンライン方式での開催
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/291-s-0726.pdf

 日本学術会議がシンポジウムを行うとのこと。これも注目です。

★新型コロナがあぶりだす日米政府の科学軽視
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60441420X10C20A6000000/

 科学技術・イノベーション基本法が議論される最中のパンデミックです。

 産業応用ではない、今ここにある危機に科学界、学術界と政治の関係は果たしてうまくいったのか。疑問が呈されています。

★政治化された「エビデンス」 新型コロナ研究不正疑惑の波紋
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9d331c5259d9f627f187392072467762ff79ecd

 政治と科学との関係のきな臭さが、今回のパンデミックによってあらわになりつつあります。

★Surgisphere Sows Confusion About Another Unproven COVID-19 Drug
https://www.the-scientist.com/news-opinion/surgisphere-sows-confusion-about-another-unproven-covid19-drug-67635

Opinion: Surgisphere Fiasco Highlights Need for Proper QA
https://www.the-scientist.com/news-opinion/opinion-surgisphere-fiasco-highlights-need-for-proper-qa-67630

 怪しい会社に関して、様々な疑惑が出ていますが、この会社のみならず、「一攫千金」を狙う海千山千が危機をチャンスと捉え参入してくるのを防ぐことはできず、問題はどうやったら怪しい結果を早急に察知できるかということです。

★コロナ時代の科学研究(上)論文急増、共有素早く
世界4万本 査読前公開が後押し 質と両立課題
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60531690Y0A610C2TJM000/

急増する論文、問われる質 速さと信頼性の両立課題
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60531690Y0A610C2TJM000/

 いずれも日経新聞の記事ですが、ウェブに公開されたのち紙面にも掲載されました。

ネットも活用し「公開後査読」を
専門家に聞く
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60572750Z10C20A6TJM000/

 カセイケン代表榎木もコメントしました。

 ポイントは情報をオープンにしたのちに公開で議論することだと思っていますが、このスタイルだと、研究者の業績をどう取り扱うのか、という大きな問題が出てきます。

 論文数やインパクトファクターの問題点はすでに多方面で言われていますが、誰をポジションにつけるかという問題は、査読に疑問符がつけられている現在、解決策は明らかではありません。

★K値プレプリント原稿についてのコメント
https://blog.goo.ne.jp/gooquruquru/e/6082bcfd53d2675c3f385177baf42547

注目される新型コロナの新指標「K値」
https://www.sankei.com/life/news/200622/lif2006220031-n1.html

 プレプリントの段階で政策に取り入れられてしまったK値。

 様々なバックグラウンドを持った人が自由に意見を述べることは大いに支持しているのですが、政策に取り入れられるとなると話は別です。

 先週も書きましたが、為政者が自らの政策に都合の良い研究をつまみ食いしてしまう危険性は常に警戒してしないといけません。

★COVID-19パンデミックなど公衆衛生のためのデータ利用とプライバシーに関する議論の前提に疑義。両者にトレードオフは成立しない(記事紹介)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12123

 「いかなる状況下においても、データの収集と利用の際にプライバシーは優先されるべき」という指摘は重く受け止めないといけません。

★新型コロナワクチンで製薬企業は高額特許料を取るのか 貧しい人に届く仕組みとは
https://mainichi.jp/articles/20200620/k00/00m/030/153000c

クローズアップ:ワクチン主導権、綱引き WHO、特許権に制限要求/米製薬大手、開発費の回収必要
https://mainichi.jp/articles/20200621/ddm/003/040/066000c

 今回のパンデミックでも、製薬企業の特許問題が出てきました。パンデミックは既存の問題をあらわにします。

PCR検査強化、保健所増員…10年前に提言されていたのに…新型コロナに生かされず
https://www.tokyo-np.co.jp/article/36912/

★「対岸の火事と…」生かされなかった教訓 いま保健所は
https://www.asahi.com/articles/ASN6Q7WBKN6MULBJ006.html

★感染拡大せず「日本スゴイ」…80年前と重なる嫌な流れ
https://www.asahi.com/articles/ASN6N54S3N6HUPQJ006.html

 日本の弱点はチェックにあります。何が良くて何が悪かったのか、冷静に議論ができず、かつ議論したとしてもそれを次に活かせません。

 批判を非難と思う、責任者を追及する、メンツを潰さないことが優先される、結果オーライ、蒸し返すな…。

★批判の文化が日本を技術後進国にしているかもしれないという話
https://simplearchitect.hatenablog.com/entry/2020/06/22/083821

 先日リリースされたアプリに対し批判が集まっています。

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)をリリースします
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11954.html

 批判がいけないのではなく、批判が非難になってしまうのが問題だと思います。具体的な「こと」を明示せず、人を印象的な言葉で貶める…。

★医療従事者にSNSで攻撃的な批判…感染症医が明かすコロナとの闘いと「孤立感」
https://news.yahoo.co.jp/articles/34e874a70f7ca6833fe80ac8811afd55f80da4ab

★国際感染症センター長がいま明かす「恐怖と焦りといら立ち」
https://news.yahoo.co.jp/articles/79b7bccd36c1be7cc15da87bc0090a00750a772b

 批判をする方、受ける方、双方とも、建設的に意見を交わす議論の作法を学んでほしいですが、SNS時代は断定的な言葉のほうが強く、難しい問題です。

「言い切る人」が強すぎる。
https://blog.tinect.jp/?p=65346

 現在新型コロナウイルスの感染が落ち着いたという感覚がなし崩し的に広がっていますが、危険な感じがします。

★迫るオーバーシュート、専門家の葛藤 日本モデルの真相
https://www.asahi.com/articles/ASN6N6QS1N6GPLZU001.html

★病床埋まる恐怖、届かぬ支援 「医療崩壊が起きていた」
https://www.asahi.com/articles/ASN6P6JM6N6LULBJ01T.html

 4月くらいの状況を振り返る記事が出ています。こうした振り返りを次につなげられるか…。

★専門家会議「議事概要」は落第 歴史にどう向き合う
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60623470S0A620C2I00000/

 議事録問題も、炎上やメンツなどの問題と繋がり、冷静に議論、振り返りができないことからきている様に思います。

★新型コロナ 大学研究室でPCR検査 迅速化・件数増、切り札なるか
https://mainichi.jp/articles/20200617/dde/001/040/040000c

 PCR問題も冷静に語れないトピックとなってしまいました…。

★コロナ禍のオンライン授業で大学改革が進む。学長たちの声
https://newswitch.jp/p/22699

★定期試験どうする? 各大学が模索
https://www.chunichi.co.jp/article/75987

★新型コロナを「戦争」の隠喩で語るのはやめよう
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020061700007.html

★Scathing COVID-19 book from Lancet editor — rushed but useful
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01839-y

 早くも本が出版。

★検証:ブラジル、感染世界2位 譲れぬ「経済優先」
https://mainichi.jp/articles/20200618/ddm/002/040/076000c

安倍総理は令和2年第9回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202006/22keizaishimon.html

令和2年第9回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0622/agenda.html

資料7 「経済財政運営と改革の基本方針2020(仮称)」骨子(案)(PDF形式:124KB)
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0622/shiryo_07.pdf

デジタル化へ集中投資 コロナ感染拡大を受け 「骨太の方針
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200622/k10012479741000.html

新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査 報告書
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban18_01000082.html

コロナ情報、95%以上が1日1回以上見聞き-総務省が報告書を公表
https://www.cbnews.jp/news/entry/20200619195201

★次世代加速器ILCの日本建設 欧州研究所が支持
https://www.sankei.com/life/news/200619/lif2006190087-n1.html

★「新型コロナで社会の形大きく変わる」 政府、今年の科学技術白書を閣議決定
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2020/06/20200616_01.html

令和2年版 科学技術白書
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa202001/1421221.html

 白書が次々と出ています。

★令和の時代に向けて平成期の我が国水産業を振り返る〜令和元年度水産白書の公表〜
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kikaku/200616.html

令和を担う若い世代の食育を特集~「令和元年度食育白書」の公表~
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/hyoji/200616.html

「令和元年度食料・農業・農村白書」の公表について
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo04/200616.html

東京港青海ふ頭におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/108139.html

東京港ヒアリ200匹超発見 巣は確認されず 昨年の場所とは別区画で
https://mainichi.jp/articles/20200619/k00/00m/040/363000c

 ヒアリへの関心を失ってはいけません。

★「2位じゃ駄目か」の蓮舫氏、富岳世界トップで「努力に敬意」 
https://www.sankei.com/life/news/200623/lif2006230003-n1.html

スパコン富岳、世界一 「2位じゃだめ」追及の京に続き
https://www.asahi.com/articles/ASN6Q7GK0N6LPLBJ00C.html

日本のスパコン「富岳」、8年半ぶり世界一奪還
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60655390S0A620C2MM8000/

富岳、コロナ対策でも活躍 目指したのはオンリーワン
https://www.asahi.com/articles/ASN6Q7RT0N6LULBJ00D.html

 11年前の事業仕分け蓮舫議員の言葉ですが、本来の意味とは違って言われ続けています。ワンフレーズの強さ、怖さを感じざるを得ません。

★東大、初の大学債発行 10年で1000億円超調達へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60556840Z10C20A6EA4000/

★大阪大、研究型企業に100億円、コロナ下でも新ファンド
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60572950Z10C20A6FFT000/

 東西の旧帝大の動向。

日本女子大が「女性自認」受け入れ
https://mainichi.jp/articles/20200620/ddm/012/040/053000c

★2020年 6月19日
提言「地球温暖化対策としての建築分野での木材利用の促進」(PDF形式:1,319KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t289-3.pdf

2020年 6月18日
提言「科学的エビデンスを主体としたスポーツの在り方」(PDF形式:1,568KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t290-5.pdf

2020年 6月18日
回答「科学的エビデンスに基づく「スポーツの価値」の普及の在り方」(PDF形式:1,284KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-k290.pdf

2020年 6月17日
提言「低平地等の水災害激甚化に対応した適応策推進上の重要課題」(PDF形式:716KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t290-1.pdf

2020年 6月16日
提言「パワーレザー技術と高エネルギー密度科学の量子的飛躍と産業創成」(PDF形式:1,645KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t291-2.pdf

2020年 6月16日
提言「日本の停滞を打破し新産業創出を促す社会基盤と研究強化~応用物理からの提言~」(PDF形式:1,008KB)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t290-3.pdf

 今期の日本学術会議が終わろうとしているのが分かります。

★The ‘lab in your phone’ game that taught me four key transferable skills
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01870-z

★Springer Nature社、UCとTAに関するMoUを締結したと発表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=12122

University of California strikes research access deal with Nature publisher, putting pressure on Elsevier
https://www.statnews.com/2020/06/16/university-california-springer-nature/

Springer Nature and UC Strike Largest Open-Access Deal in US
https://www.the-scientist.com/news-opinion/springer-nature-and-uc-strike-largest-open-access-deal-in-us-67640

★進化論の誤用、憲法改正に引用 自民のツイートに批判
https://www.asahi.com/sp/articles/ASN6N7DSCN6NULBJ00J.html

進化論誤用は「分かりやすくするため」 批判に自民見解
https://www.asahi.com/articles/ASN6Q6674N6QULBJ00V.html

 進化論は俗説が流れやすく、為政者が都合よく解釈しがちです。科学と政治の関係の一つの問題点でもあります。

★本庶氏、226億円求め小野薬品を提訴 オプジーボ巡り
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60545340Z10C20A6AC8000/

本庶氏が小野薬品を提訴 産学連携の契約、工夫必要
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60591970Z10C20A6EA3000/

小野薬品株主「本庶氏と和解して」 特許使用料めぐり
https://www.asahi.com/articles/ASN6L5438N6LPLFA001.html

★世界中で広がる抗議 黒人差別がむしばむ科学を考える
https://www.asahi.com/articles/ASN6K6JYJN5VUBQU005.html

Mathematicians urge colleagues to boycott police work in wake of killings
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01874-9

★What the data say about police brutality and racial bias — and which reforms might work
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01846-z

Academic societies' role in curbing police brutality
https://science.sciencemag.org/content/368/6497/1322.1.full

Racism — Nature must track diversity of staff and publications
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01825-4

An Open Letter: Scientists and Racial Justice
https://www.the-scientist.com/news-opinion/an-open-letter-scientists-and-racial-justice-67648

What Black scientists want from colleagues and their institutions
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01883-8

★Combating sexual harassment
https://science.sciencemag.org/content/368/6497/1291.full

★NIH requires disclosure about sexual harassment by grantees
https://science.sciencemag.org/content/368/6497/1301.full

★Shut down ‘risky’ meat markets to stop disease: WWF
https://www.scidev.net/global/agriculture/news/shut-down-risky-meat-markets-to-stop-disease-wwf.html

 野生動物食市場が新規感染症の発生源となっていますが、単純に閉鎖するだけでは、野生動物を蛋白源にしている貧しい人々を苦しめるだけです。

★Boosting research without supporting universities is wrong-headed
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01788-6

★Trump Expected To Suspend H-1B, Other Visas Until End Of Year
https://www.npr.org/2020/06/20/881245867/trump-expected-to-suspend-h-1b-other-visas-until-end-of-year

★U.S. science groups wary of new Senate bills to curb foreign influences
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/us-science-groups-wary-new-senate-bills-curb-foreign-influences

‘Has it peaked? I don’t know.’ NIH official details foreign influence probe
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/has-it-peaked-i-don-t-know-nih-official-details-foreign-influence-probe

 外国、特に中国の影響を受けた研究者に厳しい姿勢で臨む米国。

★U.S. academic research funding stays healthy despite pandemic
https://science.sciencemag.org/content/368/6497/1298

 米国は科学重視なのか軽視なのか分かりません…。

CERN makes bold push to build e21-billion super-collider
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01866-9

European physicists boldly take small step toward 100-kilometer-long atom smasher
https://www.sciencemag.org/news/2020/06/european-physicists-boldly-take-small-step-toward-100-kilometer-long-atom-smasher

★「ジョブ型」に労働規制の壁 コロナ下の改革機運に水
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60599430Q0A620C2MM8000/

(いちからわかる!)雇用を「ジョブ型」に、日本でも広まる?
https://www.asahi.com/articles/DA3S14520998.html

★アカデミスト、アカリクと協働で月額支援型クラウドファンディングの大学院生向け特別プログラムを開始
https://www.corp.academist-cf.com/post/press200615

★無理して大学進学しても報われないわけ
https://bit.ly/2YZ2TFR

 ちきりん氏。博士号取得者が活躍できな理由を問うています。

★Undergrads in charge
https://science.sciencemag.org/content/368/6497/1394.full

How undergrads can shape their own education
https://www.sciencemag.org/careers/2020/06/how-undergrads-can-shape-their-own-education

 ミシガン大学Akira Nishii氏。