科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

台風19号、博士の価値

2019年10月8日~2019年10月15日

 台風19号の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

 多くの方が亡くなられ、洪水などの被害も甚大なものがあります。

東京都市大学、世田谷キャンパスが水没。図書館地下が大打撃。
https://togetter.com/li/1416376

 大学や研究機関のなかにも被害を受けたところがあります。

 徳川家康の江戸の開発、武田信玄の信玄堤、八ッ場ダムなどが被害を軽減したといった言説もネット上で飛び交いました。60年前の狩野川台風の被害を考えると、この数十年の治水対策で、被害はかなり軽減はされていると思います。

 しかし、地方の河川の氾濫をみると、治水対策が都市部を中心に行われ、地方が取り残されたのではないかとも思えます。

 あと少し台風の勢力が強ければどうなっていたのか…。奇跡とか胸熱など情緒的な言葉に踊らされることなく、しっかりと振り返らなければなりません。

★「もう堤防には頼れない」 国頼みの防災から転換を
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50958710T11C19A0MM8000/

 この日経の記事には批判も多く聞かれました。命を守る行動をしろと言われても、何をどうすればよいのか、明確に示されていないわけで、そうはいっても堤防は重要です。

 とはいえ、防災を自分ごととして考えていなかければならないのは当然であり、国か個人か、ではなく国も個人も、であるはずです。

ノーベル化学賞吉野彰さんのキャリアにみる論文博士の価値
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20191010-00146107/

 ノーベル化学賞を、旭化成名誉フェローで名城大学教授の吉野彰さんが受賞することが決まりました。

 私もYahoo!ニュース個人に記事を書きました。題材は論文博士です。

 ただ、よく考えないといけないのは、吉野さんの研究が1980年代に行われたということです。まだ大学院重点化の前です。バブル景気があり、オーバードクター問題があったころです。

 それを今の時代の政策の是非に使っては、判断を誤ります。

博士課程を経ないノーベル賞受賞者が増加。文科省の大学院重点化政策の意義は?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191011-00010002-wordleaf-sctch

企業の研究、日本技術を下支え ノーベル化学賞は「余裕があった時代の産物」
http://www.sankeibiz.jp/business/news/191011/cpc1910110500001-n1.htm

 上の記事は共同通信配信の記事で、私のコメントが出ていますが、2000年代以降、企業は研究所を閉鎖するところも多く、基礎研究を自前で行う余裕がなくなっています。

 自前で社員を専門家にすることより、外から専門家を呼んできたほうが効率がよい時代になっているわけで、博士号取得者の問題は、こうした時代の変化を見据えて考えなければいけないわけです。

聞かれなくなった「末は博士か」に立ちはだかる3つの傷心
https://ironna.jp/article/13566

「日本はもうノーベル賞を取れない」歴代受賞者が危惧も“お金とシステム”の問題を抱える日本科学界の“ヤバさ”
https://times.abema.tv/posts/7023560

河北新報
ノーベル賞受賞/基礎研究こそ日本の強みだ
https://sp.kahoku.co.jp/editorial/20191011_01.html

 予想通りですが、メディアもそのことは分かっており、今の科学研究システムの問題点には触れています。

 ノーベル賞を既存の構造の延命に使うのではなく、現在、未来を考えるための題材にしなければなりません。

名城大「ノーベル賞3人目」から読み解く地方私大の生き残り戦略
https://mainichi.jp/articles/20191012/k00/00m/040/011000c

 名城大の戦略は一つの方法だと思います。願わくば、優れた成果を持った人を勧誘するだけでなく、次世代を育てる戦略をとる研究機関もあってしかるべきだと思います。長期的スパンですが…。国立大学はそうした戦略が取れるはずで、京大や名大はその傾向がありますが、法人化以降は厳しいかもしれません…。

A third of US Nobel Prize winners in chemistry, medicine and physics are immigrants
https://edition.cnn.com/2019/10/14/us/nobel-prizes-immigrants/index.html

 こうした見方もあるわけで、トランプ政権への牽制ということでしょう。

★理系分野の博士人材の多様化の計測 ―平成元年度~30年度学校基本調査データによる女性博士課程入学者数等の検討―[DISCUSSION PAPER No.173]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/42742

 重要資料です。

学校基本調査のデータを男女別、分野別、国公私立別という代表的な指標に基づいて区分した集団ごとにいろいろな方法で集計すると、平成の 30 年間にそれぞれ異なる規模や変動のパタ ーンを示す。このことから、例えば、人材政策の EBPM を考える際には、博士人材というひとくくり の集団に対して講じる施策と、例えば理学分野の国立大学の博士課程への女性入学者数の増 加のために講じる施策とでは、粒度や内容が異なることになると考えられる。

★PhDs under publication pressure
https://www.nature.com/collections/ijfdfjhjef

 Nature human behaviorの特集。

★Publish but perish regardless in Japan
https://www.nature.com/articles/s41562-019-0729-9
https://www.nature.com/articles/s41562-019-0729-9.epdf

 九州大学の山田 祐樹准教授が日本の現状を書かれています。

★科学技術社会連携委員会(第11回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/092/shiryo/1421726.htm

議題
第6期科学技術基本計画策定に向けた検討
その他

資料1 第6期科学技術基本計画策定に向けた科学技術社会連携委員会における検討結果(修正案)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/092/attach/1421820.htm

★「厚生労働省統計改革ビジョン2019 工程表」を策定しました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06835.html

東京港青海ふ頭におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/107330.html

 ヒアリ見つかっています!

★2019年10月26日(土)名古屋大で市民サークル主催シンポ!
KagaQ シンポジウム「サイエンスとアートへ影響を与えるメディア」
https://www.facebook.com/events/371002623569071/

★Geneticists retract study suggesting first CRISPR babies might die early
https://www.nature.com/articles/d41586-019-03032-2

★「情報発信も命を助ける医療だと気がついたから」
https://www.asahi.com/articles/ASMB962RVMB9UFEV003.html

 最近医療情報を発信する医師の活動が活発化しています。正しい情報だからといって伝わらない時代のなか、こうした医師たちに注目しています。

★世界の人々は科学をどう見ているか――グローバル調査の結果から
https://www.editage.jp/insights/global-survey-reveals-what-people-around-the-world-think-about-science

★Massive California power outage triggers chaos in science labs
https://www.nature.com/articles/d41586-019-03086-2

Berkeley Labs Face Power Outage Amid Wildfire Threat
https://www.the-scientist.com/news-opinion/berkeley-labs-face-power-outage-amid-wildfire-threat-66552

 カリフォルニア州で10月9日、10日に計画停電があり、研究者たちが影響を受けたという話。

★UPR Hasn’t Paid Some TAs for Nearly Two Months
http://bit.ly/2B8otfH

★No-deal Brexit would leave science dead for years, say Nobel prizewinners
https://www.theguardian.com/education/2019/oct/08/top-scientists-accuse-boris-johnson-of-behaving-like-a-clown-over-research-funding

 ハードブレクジットが迫っています。イギリスの科学界の懸念が高まっています。

★Banish hunger on university campuses
https://www.nature.com/articles/d41586-019-03011-7

 10月16日は世界食料デーです。
https://www.jawfp.org/worldfoodday2019/

★日本の中学生の大学院志望率は、たったの3%
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/3-148.php

 私が中学生だったとき、大学院の存在を知らなかったかもしれません。思い出せませんが…。

★『表現の不自由展』騒動がみせた日本の不自由と無頓着
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/post-13170.php

★みんな未来予想に夢中だった 100年前に描かれた「百年後の日本」
https://globe.asahi.com/article/12786581

★大川小、防災過失責任確定 津波犠牲の児童遺族勝訴
https://www.kahoku.co.jp/naigainews/201910/2019101101001622.html

大川小津波訴訟、最高裁が上告棄却 市と県の賠償確定
https://www.asahi.com/articles/ASMBC43ZTMBCUTIL01H.html

大川小訴訟、学校現場に重い責任
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO50922590R11C19A0CR8000/

 重要な決定です。

研究公正の研究の盗用、ノーベル賞を利用する

2019年10月1日~2019年10月8日

 そのニュースを聞いたとき、思わず絶句してしまいました。

白楽ブログの被盗用事件
https://haklak.com/page_Kawai_Plagiarism.html

 もう20年来のお付き合いがある白楽ロックビル氏(お茶の水女子大名誉教授)。近年は研究不正の事例の収集をされており、「富国公正」を訴えられています。

 白楽氏のサイト「研究者倫理」は私にとってなくてはならないサイトになっています。

 この白楽氏のサイトの研究不正事例が盗用されたという驚くべきニュースが入ってきたのです。

 詳細はYahoo!ニュース個人に記事にしました。

★「研究不正の研究」で研究不正の衝撃
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20191004-00145276/

 この盗用が意図的に行われたか否かは分かりません。不注意だったのかもしれません。けれど、盗用の定義にあてはまります。

 他人に倫理を説く人間が倫理的でなかったとしたら…。聴衆は話をまともに聞いてくれないでしょう。今回のケースはあくまで「 研究不正の発生原因」の研究なので、必ずしも研究倫理教育に対するものではありませんが、研究グループのなかには研究倫理教育に携わる人もいます。

 この件を記事にすることは、正直言ってとても迷いました。

 研究グループのなかにお会いしたことがある人もいます。日本において公正な研究を推進していこうという、ある種の仲間です。 記事を書くことで、仲間を売ることにならないか…。せっかく芽生 え始めた研究公正への動きを妨害することにならないか…。

 しかし、今まで様々な研究不正の事例の記事を書いてきた私が、この件を故意に無視してしまえば、仲間をかばっているのか、ということになりかねません。こうした忖度するような行為は倫理的とは 言えず、逆に研究公正の動きにブレーキをかけてしまうのではないか…。

 悩んだ挙句記事を書いた次第です。

 研究倫理を説く人間が倫理的に問題がないのか…。これは私自身にも問われることです。

 人はしがらみがあるから、どうしても利益相反が出てきてしまいます。完全に利害から離れた人はいません。

 私自身が聖人君子だとは思いません。キャリアに迷いじたばたもがいてきた人間です。言動にぶれもあるでしょう。

 しかし、完璧な人間にはなれないけれど、できる限り筋を通し、忖度しないように心がけたいと思っています。だから大学を自ら辞め て、大学から距離を置きました。

 結局信頼は行動を通じてしか得ることができません。

★Press release: The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2019
https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/2019/press-release/

 ノーベルウィークが始まっています。生理学医学賞は、もと朝日新聞記者の浅井文和さんが見事に的中させました。

大胆予想:医学生理学賞は「低酸素応答」の3人
https://webronza.asahi.com/science/articles/2019092700009.html

 毎年書いていますが、この賞に右往左往することがよいことなのか 、迷いはあります。知人のなかには、 はっきりとノーベル賞なぞなくしてしまえ、という人もいます。

 負の側面は、問題解決を先送りするカンフル剤ということでしょう 。

 私としては、したたかにこの機会を利用して、研究者の環境などの 問題に関心を高めたいとは思っています。

★日本の若い研究者たちの“ブラックすぎる”職場環境 ~あるノーベル賞学者の憤り~
https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize2019/article/article_06.html

★就職や収入で将来不安 「エリート」の博士課程も今は…
https://www.asahi.com/articles/ASM9K5QSCM9KULBJ00L.html

★研究現場は今:第1部 博士/6 研究と収入、両立で葛藤 文系、常勤ポストでも見通せぬ未来 /京都
https://mainichi.jp/articles/20191001/ddl/k26/040/409000c

 このように、近年はこの時期に研究者のキャリア問題に焦点を置い た記事が出るようになりました。 野依さんについては厳しい批判もあります。


"「お前の将来は俺の電話一本」という名ゼリフで有名なブラックラ ボの主で、その人望のなさからノーベル賞受賞後にもかかわらず名 大学長選に敗れ、その雪辱を理研の理事長として果たそうとしてナ ントカ細胞という詐欺に引っかかった挙句死人まで出す騒ぎに発展 させた御仁が何を言ってるのやら"
https://twitter.com/TJO_datasci/status/1180411468300222464

 言動の一貫性というのは、このようについて回るわけです。

 それはともかく、こうした注目を具体的動きにつなげていかなければいけません。

青学大、院生40人を「助手」雇用の狙い
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191004-00010001-newswitch-bus_all

青山学院大、院生40人を助手に雇用 文系の研究者育成
https://www.nikkan.co.jp/spaces/view/0049698

 注目の取り組みです。もちろん、助手になったのちに社会に活躍の場がなければ、「ポストポスドク問題」 と同じ問題が発生してしまいます。

大隅良典記念奨学金に「ファーストジェネレーション枠」を創設
https://www.titech.ac.jp/news/2019/045346.html

 ノーベル賞受賞者のなかには、具体的な行動をする人もいますし、 こうした動きに期待せざるを得ません。なんでもかんでもノーベル 賞受賞者頼みではいけませんが…。

★What do we know about Ph.D. scientists’ career paths?
https://www.sciencemag.org/careers/2019/09/what-do-we-know-about-phd-scientists-career-paths

 これはアメリカの調査。日本ではNISTEPが博士号取得者のコホート調査をやっていますが、こうした調査は重要です。

安倍総理はSTSフォーラム(科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム)第16回年次総会に出席しスピーチを行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/1006sts.html

★安倍首相の「STSフォーラム」あいさつ全文
https://www.sankei.com/smp/life/news/191006/lif1910060024-s1.html

 毎年恒例尾身さんのSTS
https://www.stsforum.org/

安倍総理は第200回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/1004shoshinhyomei.html

★Society5.0時代に対応した教員養成を先導するフラッグシップ大学の在り方について(中間まとめ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/082/sonota/1421812.htm

★総合政策特別委員会(第30回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/09/1421005.htm

資料1 中間取りまとめ(案)  (PDF:554KB)
http://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/09/__icsFiles/afieldfile/2019/09/27/1421005_01.pdf

資料2 中間取りまとめ(案)概要  (PDF:384KB)
http://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/09/__icsFiles/afieldfile/2019/09/27/1421005_02.pdf

原子力規制委員長「憤り」、金品受領問題で関電批判
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50492250S9A001C1000000/

 この問題は深い闇がありそうです…。

★日本企業における価値創造マネジメントに関する行動指針を策定しました
https://www.meti.go.jp/press/2019/10/20191004003/20191004003.html

★世界各国との間で知財分野の国際協力を強化しました
https://www.meti.go.jp/press/2019/10/20191007002/20191007002.html

★過労死等防止対策白書
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000138529.html

ノーベル平和賞も? グレタさんは故郷スウェーデンでどう思われているか
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67625

 グレタさん(とファーストネームで呼んでいいのかという問題もありますが)が引き起こした賛否はすさまじいものがあり、誰か大人に操られている説をまことしやかに唱える人がいます。

 明らかにトーンポリシングしている人も多かったです。
https://www.sbbit.jp/article/cont1/35398

 しかし、だれがバックにいようといまいと、主張は一貫性があり、 説得力があります。

★世界で一番恥ずかしかった進次郎氏、でも日本の風潮は…
https://www.asahi.com/articles/ASMB25JHTMB2UPQJ01M.html

 一方の進次郎大臣。批判にさらされました。ただ、この記事で述べられているように、進次郎批判で溜飲を下げたところでなにも変わりません。じゃあどうするのか。そこに至らない批判がウェブに渦巻 いているのが本当に残念です。

★「ESGファイナンス・アワード」の創設について
https://www.env.go.jp/press/107266.html

環境省 環境経営の表彰制度新設
https://www.nikkei.com/article/DXMZO50586290U9A001C1I00000/

★「大学入試英語成績提供システム」利用予定状況一覧(令和元年 9月30日時点)
http://www.mext.go.jp/componenta_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/ 2019/10/04/1420469_3_1.pdf

英語民間試験の成績、利用予定の大学は5割 9月末時点
https://www.nikkei.com/articles/DGXMZO50584710U9A001C1CR8000/

英語民間試験、半数活用せず 萩生田氏「大学の声聞く」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191004-00000021-asahi-s oci

英語民間試験活用の大学、4日までに公表 文科相が方針
https://www.asahi.com/articles/ASMB16569MB1UTIL05G.html

英語民間試験「強行の理由ない」「せめて延期を」 国立大学協会前で抗議集会
https://mainichi.jp/articles/20191004/k00/00m/040/296000c

 大混乱に陥っている大学入試。この件に関しては、私の子どもが高校生であるという利害を持っていますので、公正にはみることがで きない問題です。

★Highlight negative results to improve science
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02960-3

 ネガティブデータの扱いが大きな課題となっています。

★Turmoil mounts at MIT Media Lab as scientist is ousted for sexual harassment
https://www.sciencemag.org/news/2019/10/mit-media-lab-scientist-ousted-sexual-harassment

 いまだくすぶっています。

★Three percent of NIH grants involved a direct financial conflict of interest, watchdog report finds
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/three-percent-nih-grants-involved-direct-financial-conflict-interest-watchdog-report

 これは驚きです。

★We are all complicit in harassment and abuse
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02944-3

 私たちもハラスメントの当事者であることを意識しなければなりません。

★Two-thirds of researchers report ‘pressure to cite’ in Nature poll
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02922-9

★豚コレラ関係閣僚会議
(令和元年10月4日)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/toncholera/20191004/gijisidai.html

 アフリカ豚コレラの危機も迫っています。

★「ハーバード大がアジア系差別」 米連邦地裁が訴え却下
https://www.asahi.com/articles/ASMB231T3MB2UHBI00N.html

★Scientists concerned over US plans to collect DNA data from immigrants
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02998-3

US Government Considers Collecting Detained Immigrants’ DNA
https://www.the-scientist.com/news-opinion/us-government-considers-collecting-detained-immigrants-dna-66528

★A kinder research culture is possible
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02951-4

 ぜひ作りたいものです。

★Four ways scientists band together outside the lab
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02943-4

Teaching at the university level is not a hassle
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02928-3

★Research: When Losing Out on a Big Opportunity Helps Your Career
https://hbr.org/2019/10/research-when-losing-out-on-a-big-opportunity-helps-your-career

★“ムーンショット”は時代遅れ──広範で複雑な課題を解決するための「新たなアプローチ」が必要だ
https://wired.jp/membership/2019/10/04/apollo-11-moonshot-21st-century/

 話題のムーンショット

★筑波会議2019
https://tsukuba-conference.com/

AIなど議論「筑波会議」開幕
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO50508080S9A001C1L60000/

科学技術と社会課題討議「筑波会議」開幕 若手研究者中心に
https://www.sankei.com/life/news/191002/lif1910020040-n1.html

★研究者の頭の中をのぞき込む「京大100人論文」
https://scienceportal.jst.go.jp/reports/other/20191001_01.html

政治と研究、ノーベル賞

2019年9月24日~2019年10月1日

 あいちトリエンナーレについて、さまざまな動きがありました。

★あいちトリエンナーレに対する補助金の取扱いについて
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1421672.html

あいちトリエンナーレへの補助金を交付せず 文化庁発表
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190926-00000015-asahi-soci

チキンなハートが招き入れるもの
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00116/00038/

あいちトリエンナーレ補助金、不交付の方針に芸術家らが危機感「文化発信力にとどめを刺された」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190926-00010001-huffpost-soci

「裁判で争う」‥文化庁トリエンナーレ補助金不交付決定に愛知県知事
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190926-00013743-cbcv-soci

表現の自由」制約の恐れ 補助金不交付に憲法学者
https://www.asahi.com/articles/ASM9V7D59M9VUPQJ00P.html

中間報告
あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 2019年9月25日
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/256626_865255_misc.pdf

あいちトリエンナーレ報告「公金支出は当然」という前提の奇妙さ
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67518

検閲は、アートから何も奪えない:「あいちトリエンナーレ」を巡る議論と、ふたつの“自由”の衝突
https://wired.jp/2019/09/30/art-and-censorship/

電凸した「アートがわからない人」とこそ対話すべきだ。 あいちトリエンナーレを擁護するリベラルたちへの提案
https://www.huffingtonpost.jp/entry/naoya-fujita_jp_5d91a7ede4b0019647aafb51

あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」再開へ。事前予約制で10月6日にも
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d91d715e4b0019647ab8e40

 文化庁補助金が後付けで交付されなくなった件は、電凸などで事後に公金支出が取りやめられるという前例を作った意味で、影響を与えるかもしれません。

 報告書は津田大介氏一人に責任を追わせているという点で問題があると思います。

 いろいろな論点が同時並行で動いているので、どう捉えるべきか難しいですが、問題は恣意的で捉えどころのない世論に沿わなければ、表現という行為が難しくなったということです。

 たとえ公金でなく私費でやったとしても、脅迫や訴訟などのリスクはあり、研究も含めた表現は萎縮してしまいます。

 国の問題というより、「反日」などという曖昧な基準で表現を弾圧することをまったく抵抗感なく行える人々の存在。少数者や反対者を用意に弾圧できる環境が整ったと言えます。

 すでに一部で起こっていますが、国や多数者の意にそぐわない研究が攻撃されるリスクは高まっていると言えます。

★Scientists clash over paper on Syrian sarin attack
https://science.sciencemag.org/content/365/6460/1362

Scientists clash over paper that questions Syrian government’s role in sarin attack
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/scientists-clash-over-paper-questions-syrian-government-s-role-sarin-attack

 2017年に発生したサリン攻撃に関するシリア政府の関与に疑問符が打たれるという研究結果が出版差し止められたという問題。こうした波紋を呼ぶ研究成果をどうするか…。あいちトリエンナーレの件とも重なります。

★Discovery is always political
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02848-2

 政治との関係は研究にとって常に課題です。

★Weekend reads: Jailed for publishing a paper; pushing back on vaping research; “sugar daddy science”
https://retractionwatch.com/2019/09/28/weekend-reads-jailed-for-publishing-a-paper-pushing-back-on-vaping-research-sugar-daddy-science/

★Turkish scientist gets 15-month sentence for publishing environmental study
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/turkish-scientist-gets-15-month-sentence-publishing-environmental-study

 トルコでは研究内容で投獄されるという事態に。日本はまだまだそこまではいきませんが、緊張感が高まっているように思います。

 私自身のことを言えば、研究不正も含め、さまざまな発言を快く思わない人はいるわけで、さまざまな干渉にあった経験はあります。

 すでに腹はくくっているので、在野でやっていきますが、これは医師という職業があるからできることでもあります。大学院生のときは研究室を追い出されたりもしましたし。

 身を滅ぼしても主張を貫け、というつもりはありません。転向したっていいと思いますが、心の中までは誰も奪えません。したたかに生き延びましょう。みなさん。

★クラリベイト・アナリティクス、2019年の引用栄誉賞を発表
https://clarivate.jp/news-releases/2019-09-25-Identifying-extreme-impact-in-research-Clarivate-Analytics-uses-citations-to-forecast-Nobel-Prize-winners/

★日本からノーベル賞受賞者が出なくなる!?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190927/k10012102211000.html

★「博士の卵」半減!科学王国日本の超ヤバい未来
近い将来「ノーベル賞ゼロ時代」が現実となる
https://toyokeizai.net/articles/-/304852

 ノーベル賞のシーズン。毎年この話題が出ますが…。

 ノーベル賞が問題解決の延命になっているようにも思い、複雑な思いです。

★科学 2019年10月号
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo201910.html

特集
大学“改革”?

★JCO臨界事故から20年 元原研理事長が語る「あの日」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190928-00000578-san-soci

原発、医療体制なお不十分 被曝で2人死亡、JCO臨界事故20年
https://www.asahi.com/articles/DA3S14198050.html

「臨界」の残像:/上 進まぬ「被ばく医療」 当時の医師、人材不足に危機感
https://mainichi.jp/articles/20190925/ddm/012/040/101000c

「臨界」の残像:/中 怖さ届かぬ現場指導 「遮蔽服着ず、こっそり」
https://mainichi.jp/articles/20190926/ddm/012/040/068000c

「臨界」の残像:(下)「そんなにやばいことが」情報なく 住民避難 福島事故でも浮かぶ課題
https://mainichi.jp/articles/20190921/k00/00m/040/143000c

原子力事業者に「安全のプロを」 JCO臨界事故20年 事故防止、現場で対応
https://www.sankei.com/life/news/190930/lif1909300043-n1.html

核の事故もう二度と… JCO臨界事故から20年 東海村で集会
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201909/CK2019093002000134.html

 忘れてはいけない事故です。果たして教訓は生きているでしょうか。

関西電力株式会社に対して電気事業法に基づく報告を求めました
https://www.meti.go.jp/press/2019/09/20190927006/20190927006.html

会社役員の贈収賄罪とはどんな犯罪なのかー汚れた原発マネー
https://news.yahoo.co.jp/byline/sonodahisashi/20190928-00144502/

関電に「M」と呼ばれ…高浜町元助役、退職後も強力なパイプ
https://www.sankei.com/life/news/190929/lif1909290042-n1.html

「関電は隠蔽体質」筆頭株主大阪市長、代表訴訟も視野 社長らに引責も求める
https://www.sankei.com/life/news/190929/lif1909290031-n1.html

関電、八木会長「金品受領したのは平成18年から4年間」。会社説明と矛盾
https://www.sankei.com/life/news/190928/lif1909280029-n1.html

 いったいこれは…。住民の信頼など得られません。

南海トラフ地震、研究者は何を発信?
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50193880V20C19A9000000/

★学校教育法施行規則及び大学院設置基準の一部を改正する省令の施行等について(通知)
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1420657.htm

★大型研究計画に関する評価について(報告)「大型先端検出器による核子崩壊・ニュートリノ振動実験(ハイパーカミオカンデ計画の推進)」について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/1421565.htm

★令和元年度に行った国立研究開発法人の評価
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokurituken/houkoku/1421245.htm

★(調査報告書)科学技術イノベーション政策における社会との関係深化に向けて/CRDS-FY2019-RR-04
https://www.jst.go.jp/crds/report/report04/CRDS-FY2019-RR-04.html

★第2回水素閣僚会議、第1回カーボンリサイクル産学官国際会議、LNG産消会議2019を開催しました
https://www.meti.go.jp/press/2019/09/20190927003/20190927003.html

燃料電池車「世界で1000万台」 今後10年の目標 水素閣僚会議
https://mainichi.jp/articles/20190926/ddm/008/020/094000c

★令和元年版 労働経済の分析 -人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について-
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/19/19-1.html

★第二十四回 地域医療構想に関するワーキンググループ
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06959.html

★第22回社会保障審議会統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06891.html

(2) ICD-11 の世界保健総会における採択について
(3) ICD-11 の日本語訳について
(4) 死因選択検討ワーキンググループの報告について
(5) ICD-10(2013 年版)提要の修正について

安倍総理は令和元年第7回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201909/30keizaishimon.html

令和元年第7回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2019r/0930/agenda.html

議事

(1) 新内閣において重点的に取り組むべき今年後半の課題
(2) 社会保障分野のこれまでの成果と今後の重点課題
(3) 日米貿易協定の共同声明を受けて

★「日米貿易協定」の最終合意について
http://www.maff.go.jp/j/press/kokusai/kokusei/190926.html

★日米貿易協定、日米デジタル貿易協定に関する合意結果について
https://www.meti.go.jp/press/2019/09/20190926006/20190926006.html

★「食品ロスの削減の推進に関する法律」の施行及び本年10月の食品ロス削減月間について
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kankyoi/190924.html

★UN Climate Action Summit 2019
https://www.un.org/en/climatechange/un-climate-summit-2019.shtml

国連 気候変動スピーチで注目のグレタ・トゥーンベリさんについて知ってほしい5つのこと
https://news.yahoo.co.jp/byline/emoriseita/20190928-00144493/

気候変動と戦う:クライメートポリティクス 「おとぎ話」はやめて 怒るグレタ世代(その1)
https://mainichi.jp/articles/20190925/ddm/001/040/161000c

気候変動と戦う:クライメートポリティクス 「おとぎ話」はやめて 怒るグレタ世代(その2止)
https://mainichi.jp/articles/20190925/ddm/003/040/090000c

Climate change: Greta Thunberg calls out the 'haters'
https://bbc.in/2nq4rtl

 グレタさんのスピーチの賛否両論が世界を駆け巡りました。それも含め、スピーチに意義はあったということです。

★Fly less to convey urgency
https://science.sciencemag.org/content/365/6460/1355.full

★Plastic wrap: journals, practise what you preach
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02856-2

 グレタさんは政府の対応を促したわけですが、個人の行動も重要です。

 論文雑誌を郵送するときに包まれているプラスチックフィルム…。

★科学の魅力を伝える選りすぐりの良書ラインナップ『科学道100冊2019』を発表
http://www.riken.jp/pr/topics/2019/20190926_2/

 理研

★欧州は本気!「manga」が科学ジャーナリスト世界会議で大注目
科学漫画の時代が来る……かもしれない
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67009

★A journal club to fix science
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02842-8

★Can you spot the duplicates? Critics say these photos of lionfish point to fraud
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/can-you-spot-duplicates-critics-say-these-photos-lionfish-point-fraud

★Scientific Societies Update Policies to Address #MeToo
http://bit.ly/2mMcIIl

★A stem-cell race that no one wins
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02844-6

The potent effects of Japan’s stem-cell policies
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02847-3

 Nature誌が日本の幹細胞研究を批判。

★World leaders sign historic declaration on universal health coverage
https://www.scidev.net/global/health/news/world-leaders-sign-historic-declaration-on-universal-health-coverage.html

★CRISPR might be the banana’s only hope against a deadly fungus
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02770-7

 カビにより絶滅の危機に瀕しているバナナ。救うのはゲノム編集?

★NATURE OUTLOOK | 25 SEPTEMBER 2019
Digital health
https://www.nature.com/collections/jdfbdjbjef

★Novelist Cormac McCarthy’s tips on how to write a great science paper
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02918-5

科学者が小説家から学んだ「よりよい科学論文を書くいろは」を学術論文雑誌のNatureが紹介
https://gigazine.net/news/20190930-science-paper-writing/

★New federal rules limit police searches of family tree DNA databases
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/new-federal-rules-limit-police-searches-family-tree-dna-databases

★US seeks to bar graduate students at private universities who get paid for work from unionizing
https://physicsworld.com/a/us-seeks-to-bar-graduate-students-at-private-universities-who-get-paid-for-work-from-unionizing/

Federal Agency Proposes Rule Against Graduate Student Unions
https://www.the-scientist.com/news-opinion/federal-agency-proposes-rule-against-graduate-student-unions-66477

Proposed rule deals blow to grad student unions
https://science.sciencemag.org/content/365/6460/1365

 大学院生の組合結成に制限が。

★Situation Improves Slightly for U Alaska, Major Changes Ahead
http://bit.ly/2mWO6MW

 アラスカ大学問題その後。

Kashmir’s communication blackout is a ‘devastating blow’ for academics, researchers say
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/kashmirs-communication-blackout-devastating-blow-academics-researchers-say

Science in India’s Kashmir Valley in Jeopardy
https://www.the-scientist.com/news-opinion/science-in-indias-kashmir-valley-in-jeopardy-66487

グレタと気候変動、学位より出身高校で評価

2019年9月17日~2019年9月24日

★UN Climate Action Summit 2019
https://www.un.org/en/climatechange/un-climate-summit-2019.shtml

 9月23日に国連総会にあわせて開催された国連気候行動サミット。

 やはり中心はグレタさん(16)など若者たちでした。

★Why young climate activists have captured the world’s attention
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02696-0

★Greta Thunberg tells world leaders ‘you are failing us’, as nations announce fresh climate action
https://news.un.org/en/story/2019/09/1047052

グレタさん演説全文 「裏切るなら絶対に許さない」涙の訴え
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190924/k10012095931000.html

At UN, youth activists press for bold action on climate emergency, vow to hold leaders accountable at the ballot box
https://news.un.org/en/story/2019/09/1046962

Actions not words: what was promised at the UN’s landmark climate summit?
https://news.un.org/en/story/2019/09/1047112

国連で初の若者気候サミット、青年が熱いスピーチ 「今こそ私たちがリーダーに」
https://www.afpbb.com/articles/-/3245703

 未来からやってきた彼らに、私たち大人世代が突きつけられた課題は大きいです。

 行動しない人を巻き込むために、さまざまな手法も開発されています。代表的なのはナッジです。
https://www.hitachi-hri.com/keyword/k114.html
https://courrier.jp/news/archives/99941/

 しかし、グレタさんの訴えは、そんな悠長なことを言っている暇などない!です。

 飛行機に乗る、乗らないも含め、研究者だったら大量に消費するプラスチックをどうするかなども行動の一つです。若い世代の怒りに、苦い思いをしつつ、私たちも行動しなければなりません。

★Scientists worldwide join strikes for climate change
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02791-2

Scientists to Join Teens in Global Climate Strike
https://www.the-scientist.com/news-opinion/scientists-to-join-teens-in-global-climate-strike-66458

★Quiz: how green is your lab?
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02830-y

 しかし、日本の若者たちは非常に苦しい状況におかれているようです。

(気候危機)「地球守る」学校スト、響かぬ日本 呼びかけに「何も思わない」 世界一斉デモ
https://www.asahi.com/articles/DA3S14188494.html

 行動にはリスクも伴いますが、行動や発言することへの否定や冷笑、出る杭は打たれる感が半端ないという感じです…。

 評論ではなくアクション。簡単ではありませんが、グレタさんの親世代である私たちも負けてはいられません。

★東電の旧経営陣3人に無罪判決 福島原発事故東京地裁
https://www.bbc.com/japanese/49750439

東京電力旧経営陣に無罪 東京地裁の判決要旨
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50014430Z10C19A9CR8000/

<東電強制起訴・無罪判決>識者の視点/ムラの思考に無批判
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201909/20190923_63035.html

<虚像の「15.7m」>東電強制起訴・無罪判決(下)想定外の春/軽視の試算値 実像に
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201909/20190922_63022.html

朝日「腑に落ちない」産経「冷静な判断」 東電旧経営陣「無罪」各紙はこう論じた
https://www.j-cast.com/2019/09/21368151.html?p=all

菅長官「教訓踏まえ二度と起こさない」 東電無罪判決
https://www.sankei.com/life/news/190919/lif1909190019-n1.html

Fukushima bosses cleared over nuclear disaster
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02822-y

「無罪」証拠と矛盾多い忖度判決(刑事裁判傍聴記: 添田孝史)
https://shien-dan.org/soeda-20190919/

平成31年度文教及び科学振興費について
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/201903/201903f.html

 財務省

★科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合(令和元年度) > 議事次第 令和元年9月12日
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20190912.html

議題

「研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ」について

 配布資料中の

European Research Council (ERC) Advanced Grantのパネルを経験して
『痛烈に』感じたこと
理化学研究所創発物性科学研究センター副センター長
東京大学大学院工学系研究科教授
相田卓三
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20190912/siryo3.pdf

が熱いです。

★科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合(平成31年度) > 議事次第 令和元年9月5日
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20190905.html

議題

「科学技術指標2019」と「科学研究のベンチマーキング2019」について

安倍総理は第30回未来投資会議を開催しました。
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201909/19miraitoushi.html

未来投資会議(第30回) 配布資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai30/index.html

(配布資料)
資料1 : 成長戦略実行計画(令和元年6月21日閣議決定)における宿題
資料2 : 基礎資料
資料3 : デジタル市場競争本部の設置について

首相、成長戦略「来夏までに新計画を閣議決定」 未来投資会議
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL19HHK_Z10C19A9000000/

政府、デジタル市場のルール整備など議論 未来投資会議
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL18HOB_Y9A910C1000000/

★高等教育の修学支援新制度の対象機関(確認大学等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/1421393.htm

大学・短大1043校を無償化 31校は申請せず
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50065190Q9A920C1CR8000/

★人の未来をテーマに、ありたい社会を考える「サイエンスアゴラ2019」を開催
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1392/index.html

 11月15日から17日まで。 

★2050年における世界の食料需給見通しの公表について(世界の超長期食料需給予測システムによる予測結果)
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/190917.html

★Society 5.0時代の東京
―デジタル革新を通じた国際競争力の強化―
http://www.keidanren.or.jp/policy/2019/072.html

経団連

★「査読」のシステムはどのようにして学術の世界に普及していったのか?
https://gigazine.net/news/20190922-rise-of-peer-review/

★New Journal Seeks Typically Overlooked Studies
https://www.the-scientist.com/news-opinion/new-journal-seeks-typically-overlooked-studies-66443

★What kind of researcher did sex offender Jeffrey Epstein like to fund? He told Science before he died
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/what-kind-researcher-did-sex-offender-jeffrey-epstein-fund-he-told-science-he-died

 故エプスタイン氏の問題がまだくすぶっています。。

★「農林水産省コレラ防疫対策本部」の開催結果について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/190920_3.html

コレラ対策ワクチン接種へ 農水省方針、発生エリアで
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190919-00000063-asahi-soci

コレラ、ワクチン接種に二つの壁 実施しない地域も?
https://www.asahi.com/articles/ASM9N53WZM9NUTIL021.html

ついに関東でも豚コレラ 封じ込めに農水省「最後の手」
https://www.asahi.com/articles/ASM9K4J5GM9KUTIL01T.html

「もろ刃」のワクチン接種=輸出に支障、風評リスクも-豚コレラ対策〔深層探訪〕
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190921-00000029-jij-pol

 拡大する豚コレラ。ワクチン接種という手段を検討するに至りましたが、果たして間に合うでしょうか。非常に心配です。

★遺伝子組み換えされた蚊を野生に放ち撲滅する実験が失敗、予想外の結果に
https://buff.ly/32K0E9A

Study on DNA spread by genetically modified mosquitoes prompts backlash
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/study-dna-spread-genetically-modified-mosquitoes-prompts-backlash

GM Mosquito Progeny Not Dying in Brazil: Study
http://bit.ly/2kJcPDm

 思った通りの結果が出ませんでした。非常に厳しい状況です。

★Biogen, Eisai End Two Late-Stage Trials for Alzheimer’s Treatment
http://bit.ly/2l19f7Q

ESRI Discussion Paper No.351「AIは労働者の代替か、補完か。」
http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis351/e_dis351.html

AIなどの新しいデジタル技術の導入の影響について、(1)労働時間と業務の非定型性の変化、(2)職場における雇用者数の変化に着目し、独自のアンケート調査に基づき、技術の導入前後でのDifference-in-Differences分析を行った。
分析の結果、AIなどの新しい技術の導入は、(1)労働時間を減少させ、反復の少なさでみた業務の非定型性を増加させること、(2)正規雇用を増加させることが明らかとなった。
この結果から、AIなどの新しい技術は、労働代替でもあり、労働補完でもあると言える。

 とのことです。

★End the drought in drought research
Policymakers battling water shortages and land degradation need independent scientific advice.
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02782-3

★Polar research should include Indigenous perspectives
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02571-y

★Trump’s top scientist outlines plan to reduce foreign influence on US research
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02787-y

★This U.S. lawmaker wants greater scrutiny of algorithms used in criminal trials
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/us-lawmaker-wants-greater-scrutiny-algorithms-used-criminal-trials

★論文、選挙、子連れ再婚…夫婦別姓なくて困る女性と「妻の不倫」心配する男性
https://www.businessinsider.jp/post-199123

★「美大でメシが食えない」を変えたい京都造形芸術大教授~学生の作品販売でキャリア支援
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20190921-00143593/

 美大を大学院に、芸術を研究に変換すると…。いろいろ考えさせられます。

★Grad student unions dealt blow as proposed new rule says students aren’t ‘employees’
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/grad-student-unions-dealt-blow-proposed-new-rule-says-students-aren-t-employees

★Three lessons from industry that I’m taking back to academia
https://www.sciencemag.org/careers/2019/09/three-lessons-industry-i-m-taking-back-academia

What industry can teach academia
https://science.sciencemag.org/content/365/6459/1342

★(インタビュー)イノベーション立国論 立命館アジア太平洋大学学長・出口治明さん
https://www.asahi.com/articles/DA3S14182416.html

 大学院進学と労働生産性が相関するとの主張。産業界出身の方からこうした主張がでてくるのは嬉しく思います。

小熊英二さん「もうもたない!? 社会のしくみを変えるには」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/heisei/interview/interview_08.html

 企業が学位取得者を評価しないのは、他の専門職種も含めて、人を職務で採用するわけではないからです。さらに言えば、学位取得者が評価されないのだから、大学院の教育の質の向上という圧力がかかりません。

大学教育と職業生活 広がる「段差」実践で是正
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50039540Q9A920C1CK8000/

 大手企業は労働者を職務ではなくポテンシャルで採用するので、試験に受かってしまえばよいわけです。行き着くところが、良い高校を出た人ということになり、絶望社会が生まれます…。

新卒採用では大学ではなく高校の偏差値を見るべき! 地頭の良し悪しは高校入試でこそ出る
https://news.careerconnection.jp/?p=78842

★日本の研究力を損ねた「選択と集中
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49938430Y9A910C1000000/

 鈴鹿医療科技大の豊田先生。

★「推し研究者」「推し学者」をつくったら、人生がときめいた話についての賛否
https://togetter.com/li/1405630

 先週この巻頭言でも取り上げた記事に賛否両論が。

★研究者を雑務から解放し、研究に没頭できる世界をつくる! InnerResourceが着目した課題点
https://techable.jp/archives/107934

 面白い取り組みです。