科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

エプスタイン資金問題があぶりだすもの

2019年9月3日~2019年9月10日

 MITメデイアラボのスキャンダル、ついに伊藤穰一所長の辞任に繋がりました。

★米MIT伊藤所長が辞任へ 性的虐待疑惑の富豪から資金
https://www.asahi.com/articles/ASM982602M98UHBI001.html

エプスタイン資金問題を受け、メディアラボの総会で話されたこと
https://www.technologyreview.jp/s/161758/mit-media-lab-founder-i-would-still-take-jeffrey-epsteins-money-today/

MITメディアラボ・スキャンダル報道の「正しい」読み方
https://japan.cnet.com/article/35142368/

MIT伊藤教授、辞任へ 少女虐待の米富豪から資金
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49558560Y9A900C1EAF000/

Universities Grapple with Donor Behavior
https://www.the-scientist.com/news-opinion/universities-grapple-with-donor-behavior-66389

 科学界のタニマチとしてふるまっていたエプスタイン氏。そこから資金を得るために親密な関係を築いてきたメディアラボの上層部。

 よくアメリカには寄付文化があるだとか、巨額の資金を提供する民間機関があると褒め称える論調を耳にします。また、研究は民間の寄付を募れ、という声もしばしば聞かれます。

 もちろんそれが悪いというつもりはありませんが、資金提供者がどのような人物かを吟味しなければなりませんし、ガイドラインが必要です。

 また、エプスタイン氏のような人物が科学界のタニマチとして影響力があった背景には、STEMの世界の女性軽視があったと言われても仕方ありません。

★Gender equality report card reveals systematic underrepresentation of women in STEM
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-09/nysc-ger082919.php

Gender Inequity Persists in STEM
https://www.the-scientist.com/news-opinion/gender-inequity-persists-for-women-in-stem-66398

 大富豪からの資金提供には無縁に近い日本の科学界は、産学連携における倫理を自覚しなければなりません。

★「官民協働による新たな科学技術政策について ~産学官有識者との政策対話を通じた若手職員からの政策提案~」の公表について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/09/1420855.htm

 文科省の若手の政策提言。まるで経産省みたいだ、と思ってしまいました…。

★第7回日中韓大学間交流・連携推進会議(於:東京)における合意内容について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/09/1421057.htm

★令和元年度予算の支出状況等の公表
http://www.mext.go.jp/a_menu/kouritsu/detail/1421045.htm

★第3期中期目標期間における指定国立大学法人の追加指定について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/09/1420901.htm

一橋大が「指定国立大学法人」に 7校目
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49455040V00C19A9CR8000/

★事前評価書(令和2年度新規・拡充事業等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/kekka/1420762.htm

★事後評価書(平成30年度実績)
http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/kekka/1420759.htm

平成31年行政事業レビュー点検結果の平成32年度予算概算要求への反映状況について
http://www.mext.go.jp/a_menu/kouritsu/detail/1420856.htm

★科学技術社会連携委員会(第10回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/092/shiryo/1420785.htm

第6期科学技術基本計画策定に向けた検討

★今後の幹細胞・再生医学研究の在り方について(第3版)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/046/houkoku/1420987.htm

★クールジャパン戦略
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/cj190903.pdf

クールジャパン戦略(概要版)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/cj190903_gaiyou.pdf

★大学受験の合間、論文執筆 高3らの研究が国際科学誌
https://www.asahi.com/sp/articles/ASM9346B6M93OHGB008.html

 ギフテッドですね。しかし、こうしたギフテッドが東大理3に集まることがよいことなのか、考えてしまいます。私は医師なので、医療に優秀な人材が入ってくることは歓迎ですが、社会が抱える問題は医療だけではないので、もっといろいろな分野に進出してほしいです。

 そう考えると理3から進学振り分けでさまざまな学部学科に進学できるという制度は悪くなく、理3に合格しましたという栄光を胸に、いろいろな分野に進んでほしいなと思ったりします。

★第25回ICOM(国際博物館会議)京都大会2019
https://icom-kyoto-2019.org/jp/

「アジア美術や文化に関する知識の共有」決議など採択 国際博物館会議が閉会
https://mainichi.jp/articles/20190907/k00/00m/040/243000c

★学術的評価に依然として影響力を持つインパクトファクター
https://www.editage.jp/insights/impact-factors-continue-to-influence-academic-evaluation-reveals-a-recent-survey

欠点が指摘されるも、RPTにジャーナルインパクトファクターを重視する機関・研究者は根強く(記事紹介)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11523

 h-indexなどはまだインパクトファクターに取って代わる段階にはないようです。

★岐阜に迫る、豚が消える日 感染続く豚コレラ、飼育半減
https://www.asahi.com/articles/ASM977GGQM97OIPE00N.html

 豚コレラの蔓延が止まりません。深刻な事態です。

ワシントン条約第18回締約国会議
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ge/page22_003296.html

ワシントン条約会議が終了、8つの要点まとめ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190904-00010000-nknatiogeo-sctch

野生のゾウ、使って守るか、使わず守るか
象牙国内市場の完全閉鎖」が見送られたワシントン条約締約国会議の背景
https://webronza.asahi.com/science/articles/2019083000003.html

★Replication challenges
https://science.sciencemag.org/content/365/6457/957.full

Editorial expression of concern
https://science.sciencemag.org/content/365/6457/991.1.full

 今週のサイエンスに、2016年に掲載された論文の再現実験に関する論文が3報掲載されました。最初の実験結果と後の実験結果は異なったものになっています。サイエンスのこうした動きは、研究のあり方を変えていくでしょうか。

★First-ever picture of a black hole scoops US$3-million prize
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02659-5

 ブレイクスルー賞。

★Restrict use of riot-control chemicals
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02594-5

★New memo offers first glimpse of how Trump’s science adviser would like to shape spending priorities
https://www.sciencemag.org/news/2019/09/new-memo-offers-first-glimpse-how-trump-s-science-adviser-would-shape-spending

★No safe haven for the Thirty Meter Telescope
https://science.sciencemag.org/content/365/6457/960

 ハワイの望遠鏡問題。

★US funding scramble leaves science agencies in limbo
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02662-w

★「天才数学者」パリ市長選に出馬へ フィールズ賞受賞
https://www.asahi.com/articles/ASM95216BM95UHBI001.html

ポスドク・企業橋渡し 経産省、共同研究の半額補助
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49552560X00C19A9MM8000/

★(多事奏論)プロ選手の再就職 「やり抜く力」もっと生かそう 山脇岳志
https://www.asahi.com/articles/DA3S14168565.html

Jリーグは2002年、「キャリアサポートセンター」を発足させ、再就職のあっせんに踏み出したが、10年ほどで頓挫した。「引退後もサッカー関係の仕事をしたいという人が多く、求人側とニーズがあわなかった」と関係者は明かす。

 Jリーグのキャリアサポートセンターは以前より注目しており、本に書いたこともありましたが、なかなかうまくいかないですね。

★Science needs mentors
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02617-1

 日本はもっとメンターを称えるべきです。でないと奴隷ラボの蔓延を止めることができません。メンタリングをインセンティブにしないといけません。

★For academic parents, work travel can be costly-but some universities are stepping up their support
https://www.sciencemag.org/careers/2019/09/academic-parents-work-travel-can-be-costly-some-universities-are-stepping-their

中央公論 2019年10月号
https://www.chuko.co.jp/chuokoron/newest_issue/index.html

崖っぷちの科学立国

★世界 2019年10月号
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b480059.html

特集1 AI兵器と人類

 オピニオン誌が元気です。

ギフテッド、研究不正大国、概算要求

2019年8月27日~2019年9月3日

 高度な知的能力を持つとされる「ギフテッド」が話題です。

★知られざる天才 “ギフテッド”の素顔
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4320/index.html

 東北地方に高度な数学の能力を持つ女子生徒が現れたとの情報も駆け巡りました。

邂逅。
https://snowtotoroblog.com/2019-7-3-encounter
その2
https://snowtotoroblog.com/2019-7-7-genius
その3
https://snowtotoroblog.com/2019-7-13-genius
その4
https://snowtotoroblog.com/genius-2019-8-5
その5
https://snowtotoroblog.com/looking-for-patron

 ギフテッドと意識されていたか分かりませんが、映画「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を思い出します。
http://bit.ly/30U0Xhw

 ある一定の確率でどの時代にもどの場所にも現れているだろうギフテッド。

 こうしたギフテッドにはその才能を存分に発揮できる環境を提供したいと強く思いますが、こうした思いがギフテッドの思いとずれていたとしたら…要は余計なお世話なのかも知れません。

 ギフテッドの能力を国家(やさまざまな組織)のために利用し開発するべきであるという考え方は、SFやアニメの世界では悪の組織的集団がその能力を悪用するというようなストーリーで描かれています。

 それは決してストーリーだけの話ではなく、テロ組織がギフテッドを利用するということもあり得るわけです。

 物語ではギフテッドの能力は封印されるという形で終わるものが多い印象ですが、現実のギフテッドのために何をすべきか、考えなければいけません。

 そしてそれは、「博士の能力は役立つので使え」という主張にも跳ね返ってきてしまいます。

 グッドウィルハンティングの最後、主人公は恋人のもとに旅立ちます。ギフテッドが平穏に生きる権利というものを考えさせられます。

★日本が世界トップの論文不正大国になってしまった理由
https://diamond.jp/articles/-/213446

 私の書いた記事も紹介されていました。

 先週末、某所で研究公正に関するミーティングに出席しました。非常に勉強になり、得るものが大きかったのですが、日本が直面する諸問題について考えさせられました。

 私自身リトラクションウォッチのリーダーズボード
https://retractionwatch.com/the-retraction-watch-leaderboard/

を紹介して、「撤回論文数の多いトップ五人中三人が日本人」と言うことも多いですが(なんと9月3日現在、S氏の撤回論文数が84報になっており、2位に肉薄しています)、センセーショナルに数を取り上げるだけでは不十分です。

 こうしたrepeat offenderがなぜ生まれるのか、研究公正システムの問題点は何か、しっかりと考えなければなりません。また、諸外国からの指摘にきちんと反論しないといけませんが、それができる人材や部署がないという深刻な問題もあります。

 STAP細胞事件はいわば「非常時」でしたが、今は次の「非常時」の間の束の間の平時だという指摘は、非常に重いものがあります。

 震災などもそうですが、平時の対策こそ本来は重要なのに、そこがおろそかではないか…。私も在野でできることをやっていきたいと思っています。

 この秋には研究公正に関する本を出版いたします。詳細は情報が入り次第お伝えいたします。

★【対談】
研究に専念できる環境の構築を
科学技術立国再建をめざす
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03336_01

 豊田 長康氏(鈴鹿医療科学大学学長) と宮川 剛氏(藤田医科大学総合医科学研究所システム医科学教授)の対談です。

★令和2年度
予算概算要求の概要
https://www.cao.go.jp/yosan/soshiki/r02/gaiyou_r02.pdf

基礎研究重点的支援へ 内閣府、若手にテーマ公募
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49101330Y9A820C1PP8000/

★令和2年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(令和元年8月)
http://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668.htm

 各省から概算要求が出てきました。内閣府では日本学術会議活動の推進が目にとまりました。

 文科省は科学技術予算1兆1,921億円(2,169億円増)。

★第7回アフリカ開発会議(TICAD7)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ticad/ticad7/index.html

STSフォーラム 安倍総理スピーチ
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/0828sts.html

★TICAD7に合わせて文科省主催公式サイドイベントを開催「STI for SDGsについての日本アフリカ大臣対話」
http://www.mext.go.jp/b_menu/activity/detail/2019/20190828.htm

 先週末横浜で開催されていたTICAD7。科学技術関連では

Gaviワクチンアライアンス第3次増資準備会合の開催
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ghp/page4_005259.html

阿部外務副大臣の「SDGs達成へ マルチステークホルダー・パートナーシップの推進」への出席
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ghp/page4_005239.html

TICAD7公式サイドイベント
「AIの活用に関するパネルディスカッション」の開催
https://www.mofa.go.jp/mofaj/pr_pd/mcc/page4_005249.html

が目を引きました。

横浜宣言2019
アフリカに躍進を!ひと、技術、イノベーションで。
令和元年8月30日
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ticad/ticad7/pdf/yokohama_declaration_ja.pdf

 でも科学技術イノベーションなどについて触れられています。

柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年8月22日)
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1420463.htm

 報道では出ていましたが、

科学技術・学術政策局担当の官房審議官について、現在、東京工業大学副学長を務める梶原 将氏を9月1日付けで登用することといたしました。

 とのことです。

★科学技術社会連携委員会(第8回) 議事録
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/092/gijiroku/1419907.htm

議題

科学コミュニケーターに期待される役割と必要とする資質について
今後の社会技術研究開発センター(RISTEX)の取組みの方向性について

 1月22日の議事録です。科学コミュニケーションをめぐる厳しい議論が行われています。科学コミュニケーションの限界が語られています。

 その結果でてきたのが

今後の科学コミュニケーションのあり方について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/092/houkoku/1413643.htm

 で、すでにご紹介しています。

 政治的な部分にまで入りこむ厳しい現実のなかで、これからの科学コミュニケーションはどうあるべきか…。私も在野で実践していきたいと思います。

★総合政策特別委員会(第29回)会議資料
http://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/08/1420012.htm

 第6期基本計画に向けて議論が進んでいます。若手や中堅研究者の自立支援、キャリアパスの安定についても触れらています。
http://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/08/__icsFiles/afieldfile/2019/08/21/1420012_03.pdf

原子力白書(平成30年度版)概要
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/hakusho/hakusho2019/gaiyo.pdf

「平成30年度版 原子力白書」PDF版
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/hakusho/hakusho2019/index_pdf30.htm

廃炉は欧米参考に」 白書決定
https://mainichi.jp/articles/20190903/ddm/012/040/081000c

★「令和元年度科学研究費助成事業説明会」の資料掲載について
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/06_jsps_info/g_190902_1/index.html

令和2(2020) 年度科学研究費助成事業-科研費-の公募について
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/02_koubo/index.html

 科研費申請のシーズンです。

就職氷河期支援施策の取組について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06487.html

20年度予算:8府省概算要求 氷河期世代支援1344億円 ハローワークに専門窓口
https://mainichi.jp/articles/20190831/ddm/012/020/105000c

 予算がついて動き出し始めています。

★「厚生労働省統計改革ビジョン2019」を策定しました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06353.html

ワシントン条約第18回締約国会議の結果概要について
https://www.env.go.jp/press/107111.html

★国際協力による月探査計画への参画に向けた方針について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/059/houkoku/1420708.htm

月周回の宇宙ステーション構想 参加表明必要 文科省委員会
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/k10012049451000.html

米国の周回基地、日本開発参加へ 月面探査チャンス逃さぬ
https://mainichi.jp/articles/20190902/dde/001/040/032000c

米の月探査に「早期参加を」 文科省有識者が報告
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190826-00000129-kyodonews-soci

スパコン「京」、多くの成果残し30日にシャットダウン 後継機「富岳」に引き継ぐ
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2019/08/20190828_01.html

スパコン京引退「2位じゃダメ?」の蓮舫氏が今思うこと
https://www.asahi.com/articles/ASM8X2TFTM8XPLBJ001.html

理研スパコン「京」をシャットダウン
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190831-00000008-impress-sci

蓮舫氏の追及受けたスパコン京、停止 最後は世界20位
https://www.asahi.com/articles/ASM8Z5S41M8ZPLBJ005.html

スパコン「京」運用終了 後継機「富岳」が世界一を目指さない理由とは
https://mainichi.jp/articles/20190902/k00/00m/040/211000c

理研スパコン「富岳」ロゴ発表 富士山かたどる
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019082701002397.html

追跡:スパコン「京」運用終了、「富岳」で次の頂に 単純計算速度争わず
https://mainichi.jp/articles/20190903/ddm/012/040/089000c

 スパコンといえば10年前の事業仕分けが思い出されます。蓮舫氏の発言は助け舟だったわけですが、科学への攻撃のような誤解は未だ解けないようです。

★研究者としてSNSをどう使っていくか
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v16/n9/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6SNS%E3%82%92%E3%81%A9%E3%81%86%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%8F%E3%81%8B/100102

★Elsevier社、研究者の研究成果物への信頼性に関する調査レポートを公表
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11510

図書館情報学の窓から
[第4回]Plan Sがやって来る ヤァ! ヤァ! ヤァ!(前) オープンアクセスのこれまで
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03336_02

★令和元年度「安全保障技術研究推進制度」新規採択研究課題
https://www.mod.go.jp/atla/funding/kadai/r01kadai.pdf

令和元年度「安全保障技術研究推進制度」応募状況
https://www.mod.go.jp/atla/funding/kadai/r01oubojyoukyou.pdf

防衛装備庁:安保研究助成、配分16件発表 応募減で追加募集へ
https://mainichi.jp/articles/20190831/ddm/012/010/057000c

防衛省 「軍事研究」16件採択
資金提供 19年度は4件減少
政府介入に懸念
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-09-01/2019090102_02_1.html

★Is setting a deadline for eradicating malaria a good idea? Scientists are divided
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/setting-deadline-eradicating-malaria-good-idea-scientists-are-divided

Eradication goal splits malaria community
https://science.sciencemag.org/content/365/6456/847

★Science diplomacy leverages alliances to build global bridges
https://science.sciencemag.org/content/365/6456/875.full

★中国「1000人計画」 FBI警戒強める
https://vpoint.jp/world/usa/142812.html

★Foreign interference under the spotlight at Australian universities
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02588-3

Australia plans to tackle foreign influence at nation’s universities
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/australia-plans-tackle-foreign-influence-nations-universities

 中国への警戒が各地で高まっています。

★アマゾン森林火災、
「臨界点」超えの恐れ
https://www.technologyreview.jp/s/160160/we-arent-terrified-enough-about-losing-the-amazon/

燃えるブラジル、厚労省職員の嘆き、エリート目線の大卒者

2019年8月20日~2019年8月27日

 G7サミットが開催されていました。

★2019 G7ビアリッツ・サミット
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page23_002901.html

G7ビアリッツ・サミット(結果)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page4_005205.html

 A41枚の薄い首脳宣言が出ています。

G7ビアリッツ首脳宣言
2019年8月26日
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000510267.pdf

 科学技術に関連する事項としては、知的財産の保護くらいです。

 その他の成果としては、

ジェンダー平等及び女性のエンパワーメントに関するG7宣言
G7とアフリカのパートナーシップのためのビアリッツ宣言
G7サヘル・パートナーシップ行動計画
気候変動,生物多様性及び海洋に関するビアリッツ議長総括
ビアリッツ宣言:開かれた自由で安全なデジタル化による変革のための戦略

 などです。そしてアマゾンの森林火災についても取り上げられました。

 ブラジルの熱帯雨林で多発している森林火災についても議論されました。安倍総理からは,消火への協力のため,G7としてできる支援を各国が検討して行っていくべきであり,中長期的に,アマゾン開発と森林の持続可能性を両立させるために必要な支援を国際社会として考えていくことが必要であると発言しました。
 議論の結果,地域の国々としっかり連携しつつ,G7として流域全体の支援を行うこと,まずは消火のための協力を行い,植林の協力を行うにあたってもしっかり連携を取っていくことで一致しました。

アマゾン森林火災、国際問題に 仏大統領「G7で議論へ」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48899330T20C19A8000000/

ブラジル:アマゾン火災 仏「議題に」
https://mainichi.jp/articles/20190824/ddm/002/030/130000c

G7:アマゾン火災支援、21億円拠出で合意 生物多様性など討議
https://mainichi.jp/articles/20190827/ddm/002/030/077000c

 そのアマゾン森林火災ですが、世界的な課題となっています。

★Alarming surge in Amazon fires prompts global outcry
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02537-0

アマゾン森林火災、原因は「過剰な伐採」と専門家
1週間で9000件以上の火災報告、大統領の開発政策が影響か
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/082200484/

 地球の肺という言い方もされますが、酸素を出すと同時に真菌などが酸素を吸収しているので、酸素というよりは生物多様性の消失が大きな課題です。

 アマゾンを有するブラジルですが、もう一つの火、研究予算カットが研究者たちを苦しめています。

★Funding crisis at Brazilian science agency could leave 80,000 researchers and students without pay
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/funding-crisis-brazilian-science-agency-could-leave-80000-researchers-and-students

Financial crisis looms at Brazilian science agency
https://science.sciencemag.org/content/365/6455/731

Brazil’s budget cuts threaten more than 80,000 science scholarships
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02484-w

In Brazil, Thousands of Research Fellowships Are at Risk
https://www.the-scientist.com/news-opinion/in-brazil-thousands-of-research-fellowships-are-at-risk-66302

 影響を受けるのは8万人にも及びます。

★第7回アフリカ開発会議(TICAD7)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ticad/ticad7/index.html

 サミットのあとは横浜で開催されます。

★「中国が輸入しない米のトウモロコシ日本が買います」のトウモロコシは、我々が食べているスイートコーンではありません。
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2019/08/29915.html

 サミット中に日米首脳が合意。かなり物議を醸していますが、その影響は冷静に見極めるべきでしょう。しかし、国と国との関係というのは妥協の連続だとつくづく感じます。

厚生労働省の 業務・組織改革のための 緊急提言
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000540047.pdf

厚生労働省を変えるために、すべての職員で実現させること。
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000540040.pdf

「人生の墓場に入ったとずっと思っている」。厚労省の職員や退職者の叫びと改革への動き
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190826-00010002-bfj-soci

 厚労省職員の痛々しい働き方。官僚が忙しすぎて自死者も出るとは以前から聞いていましたが、もうそれを放置することはできません。

★大学無償化政策に透ける、エリート大卒層の「上から目線」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66575

親が非大卒の学生に奨学金
学歴の固定化に一石
https://r.nikkei.com/article/DGKKZO48762380Q9A820C1EAC000

 このメルマガの読者の多くは大卒以上で、大学院卒も多いと思います。

 しかし、世の中の半分の人は大卒ではないという事実を、大卒者はあまり肌感覚で理解していないように思います。おそらく交友関係も大卒者が多いでしょう。

 全ての人が大卒を目指すべきという大卒至上主義に大きな落とし穴があることを自覚すべきだと思います。

★国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会(第11回)
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kokusaiopen/11kai/11kai.html

★大学院設置基準の一部改正について(諮問)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1420274.htm

大学院設置基準改正要綱(案)

第一 博士後期課程におけるプレFDに関する改正

大学院は,博士後期課程の学生が修了後自らが有する学識を教授するために必要な能力を培うための機会を設けること又は当該機会に関する情報の提供を行うことに努めるものとすること。

第二 ファイナンシャル・プランに関する改正

大学院は,授業料,入学料その他の大学院が徴収する費用及び修学に係る経済的負担の軽減を図るための措置に関する情報を整理し、学生及び入学を志望する者に対して明示するよう努めるものとすること。

 とのことです。これで大学院博士課程の進学率が回復するでしょうか。

★全国イノベーション調査 2018年調査統計報告[NISTEP REPORT No.182]の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/41305

★平成30年 結核登録者情報調査年報集計結果について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000175095_00002.html

 職業柄結核患者さんの標本を見ることはしばしばあります。日本はだいぶ減ったとはいえ、結核が多い国であることは知っておいたほうがよいでしょう。

★第3回厚生労働省統計改革ビジョン2019(仮称)有識者懇談会資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06220.html

統計不正、業務改善へ工程表作成 厚労省の懇談会が提言
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019082001001430.html

★Microplastics in Drinking Water Don’t Threaten Human Health: WHO
https://www.the-scientist.com/news-opinion/microplastics-in-drinking-water-dont-threaten-human-health-who-66338

 マイクロプラスチックに食べ物が汚染されていますが、食べても問題はないということのようです。しかし、だから放っておけという問題ではありません。

★Why I said no to peer review this summer
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02470-2

Peer reviewers need a code of conduct too
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02492-w

 ピアレビュー関連の記事が2つ。上のは休日にはピアレビューなんかしないよ、という宣言。下はピアレビューにも行動規範が必要との主張。

★The Push to Replace Journal Supplements with Repositories
http://bit.ly/324qhl9

★疑惑の投資家に絡むスキャンダルに揺れるMITメディアラボ-研究者2人が抗議の辞任
https://japan.cnet.com/article/35141599/

Top US university investigates donations from Jeffrey Epstein
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01805-3

Researchers Quit MIT’s Media Lab over Jeffrey Epstein Money
https://www.the-scientist.com/news-opinion/researchers-quit-mits-media-lab-over-jeffrey-epstein-money-66326

 自死したエプスタイン氏はMITに寄付をしていました。研究者コミュニティにも影響が出るとは…

★教員の処分について
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2019/08/2102

9200万円不正受給で教授解雇
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190821/2000019390.html

9千万円不正受給、阪大が教授を懲戒解雇 住居など偽り
https://www.asahi.com/articles/ASM8P5V65M8PPTIL01H.html

大阪大、不正受給の教授を解雇 過去にセクハラも
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019082101002127.html

★博士学位の取消しについて
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2019/08/2101

 上記2つの事件はともに大阪大学が関わっています。

★論文コピペで博士号…不正告発した教授を「大学が排除」のその後
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66681

 岡山大学の事件は私もフォローしています。

★<研究者目指したけれど…大学非常勤講師らの嘆き> (番外編)新ルール導入、道開く
https://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201908/CK2019082602000166.html

★Bill to fight sexual harassment in universities approved by Chilean Senate
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/bill-fight-sexual-harassment-universities-approved-chilean-senate

★Strategies for combating online hate
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02447-1

★Alarm as devastating banana fungus reaches the Americas
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02489-5

★Suicide-turning the tide
https://science.sciencemag.org/content/365/6455/725

 Science誌の特集。

★UCSD Eye Doctor Resigns After Investigation into Ties with China
https://www.the-scientist.com/news-opinion/ucsd-eye-doctor-resigns-after-investigation-into-ties-with-china-66344

 中国系の研究者が中国政府との関係を問われ辞任。こうした事態が相次いています。

★More than 700 German research institutions strike open-access deal with Springer Nature
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/more-700-german-research-institutions-strike-open-access-deal-springer-nature

Project DEAL in Germany Reaches Agreement with Springer Nature
https://www.the-scientist.com/news-opinion/project-deal-in-germany-reaches-agreement-with-springer-nature-66342

 ドイツの研究機関とSpringer Natureとの間に、オープンアクセスの手続きを簡素化する協定が結ばれました。ただ、Natureと姉妹紙はだめだそうです。

★終わらない氷河期~今を生き抜く:やりたい仕事にのめり込む…氷河期世代は「自己実現ワーカホリック」 阿部真大・甲南大教授
https://mainichi.jp/articles/20190824/k00/00m/040/009000c

 氷河期世代のひとたちに活躍してもらうにはどうすればよいか、非常に大きな問題です。

 阿部教授はこの世代が新しい働き方を模索した世代であると指摘し、これをうまく引き継いでいくべきだと述べます。

 そして、就業支援はマッチング事業を手厚くすべきと言っています。

 博士号取得者についても、やはり丁寧なマッチングを行うべきだと思います。文科省ポスドクキャリア事業で、そうした取り組みが行われたわけですが、十把一絡げに博士号取得者はどういう能力があるかなど言えないわけで、丁寧な取り組みが必要です

 そして、阿部教授が指摘するように、草の根の動きも必要です。繰り返しになりますが、ここが決定的に弱いのが日本の特徴です。私たちもNPOを作って地べたでもがいてきましたが、もっと仲間が欲しいなあと思っています。

★“勤務ではない研究” 大学教員の働き方を考える
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190820/k10012042101000.html

 勤務かそうでないか、研究者は非常にわかりにくいのが現状です。

 私もポスドク過労死裁判で証言したとき、それを痛感しました。

★3度目のノーベル賞狙う3代目、建設費概算要求に
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190821-OYT1T50126/

ハイパーカミオカンデ建設へ ノーベル賞級の観測目指す
https://www.asahi.com/articles/ASM8Q41NGM8QULBJ00C.html

ハイパーカミオカンデ:「スーパー」超える「カミオカンデ」建設へ ニュートリノ研究、27年完成予定 岐阜
https://mainichi.jp/articles/20190822/ddm/002/040/062000c

 概算要求のシーズンです。

★2019 Carson Prize: Aya Kimura
https://www.4sonline.org/prizes/carson

Radiation Brain Moms and Citizen Scientists
The Gender Politics of Food Contamination after Fukushima
https://www.dukeupress.edu/radiation-brain-moms-and-citizen-scientists

書評
http://hdl.handle.net/10114/00021407

平成のネカト事件、がんムーンショットとオープンアクセス

2019年8月13日~2019年8月20日

 お盆シーズンでニュースは先週よりさらに少なめです。

 先週のニュースで、白楽ロックビル氏のサイトに掲載された平成の5大ネカト(捏造、改ざん、盗用)事件第1位についてご紹介しました。

★平成の5大ネカト事件:東大分生研・加藤事件(第1位)
https://haklak.com/page_FFP_heisei-1.html

 今週は引き続いて2位から5位まで発表されました。

平成の5大ネカト事件:第2位-第5位
https://haklak.com/page_FFP_heisei-2.html

 どれがランキングしたかは上記リンクを見ていただくとして、どれも著名な事件です。

 こうした事件が繰り返されるのはなぜか。そして研究不正への対応は果たして十分だったのか…。令和に持ち越された大きな課題です。

 平成に発生した事件ですが、これらのトップ5を凌駕すると思われる事件が、弘前大学元教授の故Y氏の事件だと思います。この事件はいまだ論文撤回が続いており、令和に持ち越した事件と言えるでしょう。

https://retractionwatch.com/the-retraction-watch-leaderboard/

 リトラクションウォッチの撤回論文ランキングでは、2019年8月20日現在なんと撤回論文82報で3位です。2位のボルト氏の97報に迫ってきました。

 共同研究者のI氏も62報で第4位です。

 平成の5大事件に比べ報道されないこの事件。令和のランキングでは確実に上位にくるでしょう。

 研究不正への対策はこのままで良いのか、大いなる疑問を感じます。

★学生の論文「コピペ」を探すツールをグーグルが提供。「Google Assignments」が教師をサポート
https://m.huffingtonpost.jp/entry/tol-for-teachers-google_jp_5d5760f6e4b0eb875f23e8f5

 こうした試みも重要だと思いますが、それだけではもちろん不十分です。

 科学コミュニティの動きも重要です。

★がん当事者の参画、今後も追求(向き合う)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48590190V10C19A8TCC000/

公共政策は「お上が提供する問題解決型」であったが、がん対策は「それぞれ専門性を持つ市民からなる市民活動による問題解決型」になりつつある。

 以前から、患者団体などの当事者には注目してきました。研究不正対策も科学政策も、文科省が、政府が、というだけでなく、当事者である研究者が動くことが重要だと思います。

 しかし、自分の分野にお金を引っ張ってくることばかりの日本の研究者に、それができるでしょうか?

★Teenage activists and an IPCC triumph
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02425-7

 環境問題では、16歳の環境活動家Greta Thunbergさんが大きな影響を与えました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AA

 私たちは、自分の問題の当事者としてできることがあるはずです。

★Communicating science to policymakers: six strategies for success
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02372-3

 この記事でもGreta Thunbergさんが取り上げられています。

Strategies for success
1. Know who you want to reach.
2. Have clear and actionable recommendations.
3. Repackage your work.
4. Write well.
5. Pick your moment.
6. Sustain and amplify your engagement.

の6つです。詳細は記事を読んでください。

★Vanishing Arctic ice will open the way for more science voyages, analysis suggests
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/vanishing-arctic-ice-will-open-way-more-science-voyages-analysis-suggests

 温暖化による北極の氷の減少は、シロクマなどに壊滅的な被害を与えていますが、北極海が輸送路になったり、研究の対象になったりといった側面もあります。

★科学読み物 時代を超え
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO48628940W9A810C1BE0P00/

時代超える科学読み物 実験が育む驚きの心
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48635000W9A810C1000000/

★Hundreds of extreme self-citing scientists revealed in new database
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02479-7

 自分の論文を過度に引用するセルフ引用が明らかになってきました。

★Rule out conflicts of interest in psychology awards
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02429-3

 学会賞の利益相反問題。

★Key concepts for making informed choices
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02407-9

★For a decade, Francis Collins has shielded NIH-while making waves of his own
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/decade-francis-collins-has-shielded-nih-while-making-waves-his-own

Francis's way
https://science.sciencemag.org/content/365/6454/632

 サイエンス誌の記事。NIHのコリンズ長官が就任10年に。オバマ政権とトランプ政権をまたぎ、NIHの盾となった長官。

★In departure for NIH, Cancer Moonshot requires grantees to make papers immediately free
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/departure-nih-cancer-moonshot-requires-grantees-make-papers-immediately-free

Open access takes root at National Cancer Institute
https://science.sciencemag.org/content/365/6454/629

 バイデン元副大統領のイニシアチブで始まったNational Cancer InstituteのCancer Moonshotが、資金を提供した研究に関する論文をオープンアクセスにせよとの要求を出し、すったもんだの大騒ぎに。

★Climate expert at CDC poised to file whistleblower complaint over treatment
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/climate-expert-cdc-poised-file-whistleblower-complaint-over-treatment

★Telescopes in Hawaii reopen after deal with protesters
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/telescopes-hawaii-reopen-after-deal-protesters

Astronomy must respect rights of Indigenous peoples
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02441-7

 ハワイの望遠鏡の問題。地域の人たちとの関係という大きな課題を投げかけています。

★Trump administration weakens Endangered Species Act
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02439-1

New Trump rules would curb U.S. endangered species protections
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/new-trump-rules-would-curb-us-endangered-species-protections

Trump Administration Weakens Endangered Species Protections
https://www.the-scientist.com/news-opinion/trump-administration-weakens-endangered-species-protections-66267

 トランプ政権。環境も絶滅危惧種も関心ないという事ですが…。

★小中高に専門知持つ多様な人材を
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48587960V10C19A8SHF000/

政府は「ポスドク1万人計画」を定め、大学院の定員を増やしてきた。だが、就職氷河期とも重なり、不安定な有期雇用の研究ポストを転々とする多くの高学歴層を生んだ。

和歌山県では、理学、医学の博士号を持つ30~40代の3人を現場に迎えた。来年度の採用でも広げる方針だ。教員免許を持たない社会人を学校に呼び込む流れがさらに広がることを期待したい。