科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

博士が少ないのはなぜか、平成のネカト事件第1位

2019年8月6日~2019年8月13日

 日本ではお盆休みに入り、ニュースはやや少なめですが、重要ニュースがあります。

★「科学技術指標2019(調査資料-283)」及び「科学研究のベンチマーキング2019(調査資料-284)」の公表について
https://www.nistep.go.jp/archives/41356

 今年の調査ですが、かねがね言われていたように、日本の科学の「凋落」傾向が止まっていないことが示されています。

 「科学技術指標2019」から見た日本の状況を見ると、日本の研究開発費、研究者数は共に主要国(日米独仏英中韓の7か国)中第3位、論文数(分数カウント)は世界第4位、注目度の高い論文数(分数カウント)では世界第9位、パテントファミリー(2か国以上への特許出願)数では世界第1位です。これらは昨年と同じ順位です。
 日本の産業において、研究者に占める博士号保持者の割合(高度研究人材の活用度)は産業分類によって異なり、米国と比較すると高度研究人材の活用度が低い傾向にあります。また、日本の人口100万人当たりの博士号取得者数は、主要国と比べて少なく、日本のみ減少傾向が続いています。

 以下報道です。

アメリカの相手国、トップは中国 共同研究した科学論文
https://www.asahi.com/articles/ASM8864SRM88ULBJ011.html

注目論文シェア、日本9位 「お家芸」の化学・物理低迷
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48446000Z00C19A8EA4000/

国際共著論文:米中が急増 中国の研究力台頭、協力関係が緊密に
https://mainichi.jp/articles/20190811/ddm/002/040/127000c

 私(カセイケン代表榎木)は共同通信配信の記事にコメントしています。

 博士号取得者の割合が減少傾向にある理由は明白だと思います。

ノーベル賞・野依さん、大学院教育に「憲法の精神が守られていない」
https://mainichi.jp/articles/20190809/k00/00m/040/146000c

 野依さんが上記記事で言っているように、博士課程の学生がお金を払わないといけない状況が博士課程進学を躊躇させているというのもあるとは思います。

 しかし、理由はそれだけではありません。

★研究現場は今:第1部 博士/4 「足の裏の米粒」と皮肉 企業が敬遠、就職先少なく /京都
https://mainichi.jp/articles/20190806/ddl/k26/040/434000c

 博士課程に進んでも将来展望が描けないというのが、大きな影響を与えています。

 就職状況は多少改善はしています。

★令和元年度学校基本調査速報の公表について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/08/1420008.htm

修了者に占める就職者の割合は6年連続で上昇し,69.1%(前年度より1.4ポイント上昇)とな り,過去最高。

 とはいえ、博士号取得者の能力が十分活用されているかは疑問が残ります。

安倍総理日本学術会議によるGサイエンス学術会議共同声明を受け取りました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201908/08shukou.html

Gサイエンス学術会議
http://www.scj.go.jp/ja/int/g8/index.html

研究評価が出版、引用、インパクトファクターの数ではなく、質、再現性、独創性、関連性 といった基準によって実施されることを徹底し、研究の価値を貶めて科学的公正性における違反に発展するような過度な競争を回避すること。

 歪んだ過度な競争は研究現場に影を落としており、教員の採用プロセスが公正なものか疑問が投げかけられています。

★大学教員の真の公募制のために
http://university.main.jp/blog/bunsyo/20190806.pdf

日本には 800 近い大学があるが、博士課程までそなえている大学は東京などの都市圏に偏っている。それゆえ博士課程を修了した者は、たやすく地方の大学にポストを得られそうにみえる。しかし事実はそうではない。すべての大学が公募をおこなうわけではないし、たと え公募が行われていても、その公正をチェックできるCNUのような組織がない。
そこでは「採用の自由」がものをいう。公募が中教審文科省によって推奨されるなか、私立大学においても公募による採用は増えたけれども、公募における選考のプロセスは不透明なままである。こうして日本にもフランスと同じように、大学教員の採用における「不公正と怨恨の連鎖」が生じてしまう。

早稲田大学教員公募事件
http://university.main.jp/blog/bunsyo/20190807.pdf

全国の「教員市場」を真の意味で「流動化」させるためには、私立大学を含めたすべての大学に公募を義務づけるとともに、公募の公正と透明性を確保するための全国的な仕組みが必要です。バランスを欠いた文科省の「ガバナンス」によって苦しめられているのは、テニュア(終身)職のないすべてのポスドク、非常勤講師、教員、研究者です。応募のたび に膨大な資料を作成する時間と労力を要求され、論文のコピーや面接の移動に多額の出費を強いられ、ふつうは落選してしまいます。多くの研究者の時間、労力、意欲を無駄にし、疲弊させているのがいまの公募の実態なのです。

 こうした状況が、博士号取得の意欲を奪い、博士号取得者の能力を発揮できる場を奪っています。

★令和元年度「卓越大学院プログラム」の選定結果
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/08/1420053.htm

★令和元(2019)年度「卓越大学院プログラム」審査結果
https://www.jsps.go.jp/j-takuetsu-pro/data/r1_takuetsupro_kekka.pdf

 卓越大学院プログラムでは、さまざまな取り組みがあり、ベンチャー企業も生まれています

QBキャピタル、九大のプロジェクトに資金提供
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48330760X00C19A8LX0000/

 しかし、こうした取り組みの結果優れた人材が生まれたとしても、その能力を発揮できる場がなければ、「宝の持ち腐れ」になってしまいます。

★令和元年度国立大学法人運営費交付金の重点支援の評価結果について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1417263.htm

若手比率評価、24大学で増額 運営費交付金の傾斜配分
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019081001001716.html

 若手研究者を評価しようという動きがあるのは望ましいことだと思います。ただ、

★今なお続く「ロスジェネ」の苦境、貧困連鎖と支援不足の実態
https://diamond.jp/articles/-/210874

 もはや若手ではない世代の置かれた現状は非常に厳しいものがあります。

ブラタモリに学ぶ「文理協働」
https://blogos.com/outline/397120/

★文系・理系に高い壁 専攻外だと学べない…大学生の嘆き
https://www.asahi.com/articles/ASM7L3QN5M7LUPQJ006.html

 文理の壁という日本特有の大きな問題も、人材の育成や活用にとってマイナスです。

 課題が多すぎてどれから手をつけてよいものかと思いますが、とにかく出来ることをやっていくしかありません。同じことばかり言っていますが…。

 政治に訴えることも重要ですが…。

 今号にも科学への政治的関与に関する記事をいくつか掲載しました。

★UK Announces Fast-Track Visa to Recruit Top Scientists
https://www.the-scientist.com/news-opinion/uk-announces-fast-track-visa-to-recruit-top-scientists-66252

Boris Johnson pledges to ease U.K. research visas, but plows ahead toward Brexit
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/boris-johnson-pledges-ease-uk-research-visas-plows-ahead-toward-brexit

★Syriza may have lost the election, but Greece’s research reforms deserve to stay
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02323-y

★Mexican science suffers under debilitating budget cuts
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02332-x

★ブラジル:アマゾン熱帯雨林、危機 破壊面積、先月4倍増 温暖化、大統領軽視
https://mainichi.jp/articles/20190811/ddm/007/030/109000c

 日本では、経済成長を促す技術が必要とされており、それゆえ「科学技術」が重視されているようにみえますが、科学と技術を文理してみれば、各国と共通する課題もあるように思います。

★Scientists must rise above politics — and restate their value to society
多くの国々で政治からの圧力が強まる中、科学者や有識者は、専門家の声の重要性を政治とは切り離して訴え掛けていく必要がある。
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02379-w

 Nature巻頭言。バグウォッシュ会議を引き合いに出しています。

 現在では科学者だけでなく市民の関与も不可欠であり、パグウォッシュ会議式アプローチをそのまま現在に復活することはできないものの、

As with Pugwash, crucial to any effort to give scientists a bigger voice will be the ability of international researchers to stand apart from political arguments, and to assert that support for scholarship is not an issue of left versus right, but of the very survival and prosperity of humanity itself.

 と述べ、左右の対立を超えた意見を出していくべきだとしています。

 日本はここが弱いですね。研究者は自分の分野こそ重要と主張する人ばかりのようで、政治家もうんざりしているようです。日本の科学アカデミーである日本学術会議の役割は大きいですが、トップサイエンティストしか入れない団体なので、限界があります。

 そこで、日本にも全米科学振興協会やEuroScienceのような団体が必要だ、という声が高まってきています。

 こうした団体は私たちも20年来必要であると考えていますが、力不足で作ることができませんでした。今度こそうまくいくでしょうか。

★「21世紀の『公共』の設計図」(報告書)をとりまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2019/08/20190806002/20190806002.html

 最近攻めてる経産省

 民主党政権時代の「新しい公共」を思い起こさせますが、分野横断的な科学に関する団体も、公共を担う団体になるはずであり、日本が弱い部分です。

 私たちもNPO法人サイコムジャパンや現在のカセイケンなど、この部分を担えないかトライし続けています。力不足を痛感しつつも諦めず…。

★科学技術社会連携委員会(第9回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/092/shiryo/1419887.htm

議題

主査代理指名及び議事運営について(非公開)
第6期科学技術基本計画に向けた検討について

★令和2(2020)年度科学研究費助成事業(科研費)の公募に係る制度改善等について
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/06_jsps_info/g_190809/index.html

★Communicating science at a music festival — with 135,000 attendees
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02423-9

 科学フェスティバルを開くのも重要ですが、別のフェスティバルに出向くのも重要だなあと思います。

★Unethical work must be filtered out or flagged
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02378-x

★UC Faculty Protest Elsevier by Suspending Work for Cell Press
https://www.the-scientist.com/news-opinion/uc-faculty-protest-elsevier-by-suspending-work-for-cell-press-66251

UC faculty members quit Cell Press editorial boards over impasse with publisher
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/uc-faculty-members-quit-cell-press-editorial-boards-over-impasse-publisher

 エルゼビアVSカリフォルニア大。Cell Pressのエディター辞任という手に出ました。

★Tribute to Suzanne Eaton, from her lab members
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02371-4

Plant Biologist Killed on Solo Camping Trip in British Columbia
https://www.the-scientist.com/news-opinion/plant-biologist-killed-on-solo-camping-trip-in-british-columbia-66250

 事件に巻き込まれた研究者。あまりに突然なので、残された研究室メンバーへの影響を考えると辛いです。

★平成の5大ネカト事件:東大分生研・加藤事件(第1位)
https://haklak.com/page_FFP_heisei-1.html

 世界変動展望の著者の方による力作。必読です。

がん診療連携拠点病院等院内がん登録2012年3年生存率、2009年から10年5年生存率公表
喉頭・胆嚢・腎・腎盂尿管癌3年初集計
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0808_1/index.html

がん5年生存率、前立腺は約99%だが膵臓は10%未満 部位により大きな差
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2019/08/20190809_01.html

がん5年相対生存率は66.1%、膵臓は依然10%未満-国がん発表
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190808135528

がん3年生存率72% 初公表の胆のうがんは33% 国立がん研
https://mainichi.jp/articles/20190807/k00/00m/040/263000c

がん:3年生存率72% 2012年診断、ほぼ前年並み 初公表、胆のうがん33%
https://mainichi.jp/articles/20190808/ddm/012/040/050000c

がん診療連携拠点病院等院内がん登録
2017年全国集計報告書公表
WHO血液がん分類初集計、院内がん登録全国集計結果閲覧システムで施設別の治療方法別登録数が検索可能に
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0808_2/index.html

がん:競泳・池江選手公表の血液がん 4分類→13分類に
https://mainichi.jp/articles/20190808/ddm/012/040/060000c

血液がん最多は「成熟B細胞腫瘍」17年、国立がん研
https://mainichi.jp/articles/20190807/k00/00m/040/276000c

 私榎木はがん診療連携拠点病院に勤務していますので、密接に関わりがあります。

 がんとの闘いは、アメリカでムーンショット(アースショット)が行われていますが、未だ道半ばです。それでも改善傾向がみられ、ちょっとずつ前進はしています。

★DNAの大量・高速増幅法開発、マリス氏死去
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190811-OYT1T50126/

Kary Mullis, Inventor of the PCR Technique, Dies
http://bit.ly/2Z1pdwx

 著書がヒットしたマリス氏。ご冥福をお祈りします。

★US trust in scientists is now on par with the military
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02389-8

The Public’s Trust in Scientists Rises, Pew Poll Shows
http://bit.ly/2Z1ZF2r

 軍と同じくらい科学者への信頼が高まったとのことですが、政府との関係は厳しいものがあります。

★「党派的な脳:耳障りな科学のメッセージはどのようにリベラルと保守を科学不信にするか」Nisbet et al. 2015
https://blogos.com/outline/397222/

★図鑑「はたらくくるま」問題の本質 〜 誰が言論の自由の脅威者か
http://agora-web.jp/archives/2040906.html

 あいちトリエンナーレの問題の逆と言いますか、右派からの言論の自由の問題提起。言論の事由は左右を超えた問題として考えていかねばなりません…。

就職氷河期世代支援、熱帯のトランプ

★熱帯の「トランプ」、就職氷河期世代支援
2019年7月30日~2019年8月6日

 本日は広島の原爆投下から74年目の日です。犠牲者にご冥福をお祈りしたいと思います。

 まずは就職氷河期世代への支援から。内閣官房に支援室ができました。

★「就職氷河期世代」の就労を支援 政府、支援室を設置
https://www.asahi.com/articles/ASM7035Z8M70ULFA006.html

氷河期世代 支援へ新組織
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO48019330R30C19A7PP8000/

就職氷河期世代支援プログラム
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_hyogaki_shien/index.html

 私たちカセイケンでは、先の選挙でこの世代の研究者支援について質問していますが、政権を担っている与党は、こうした対策以外の対策を考えていると答えました。
https://www.kaseiken.org/election2019-3/

自由民主党
現在、具体策を検討しています。残念ながら、現段階で具体策を記入できないのですが、可能な限り根本的な解決に結びつくように尽力します。

公明党
 引き続き、若手研究者のポスト拡充やポスドクへの経済支援の充実、ライフイベントの両立を図るための支援などを推進していきます。

 政府の対策に期待しますが、それだけでは不十分です。私たちのような民間組織も情報提供のほか、できることを模索していきたいと思います。

科学技術に関する調査プロジェクト2019シンポジウム―「「科学技術立国」を支えるこれからの研究者育成」―
https://www.ndl.go.jp/jp/event/events/2019kagiprosymposium.html

 国立国会図書館のシンポジウムにカセイケン代表の榎木が登壇します。この場で具体先を議論できればと思っています。

★総合政策特別委員会(第28回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/07/1418836.htm

 中間とりまとめについて議論中。

★-The Beyond Disciplines Collection- 異分野融合を促し、研究力向上を支える土壌を育む/CRDS-FY2019-RR-02
https://www.jst.go.jp/crds/report/report04/CRDS-FY2019-RR-02.html

エボラ出血熱の感染があり得る患者の発生について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06025.html

エボラ出血熱への感染があり得るとされた患者の検査結果(陰性)について
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000077708_00001.html

安倍総理エボラ出血熱の感染があり得る患者の発生についての指示を行いました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/discourse/20190803_siji.html

エボラ出血熱対策に関する関係閣僚会議について
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201908/5_a.html

 日本国内でのエボラ出血熱発症には至らなかったわけですが、いつ日本にも来るかわかりません。

コンゴでエボラ感染拡大 発生1年で死者1800人超
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48194260U9A800C1FF8000/

 警戒を怠ってはいけません。

★治験における健常被験者死亡の報告について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05971.html

 健康な若い人が亡くなりました。治験との関係があるのかしっかりと調べていただきたいと思います。

★Time's up, CO2
https://science.sciencemag.org/content/365/6452/411.full

 気候変動のリスクを理解している人でさえ、関心はヘルスケアや職や経済の次だという状況をどうするか…。気候変動がヘルスケアや職や経済とリンクしていることを理解してもらえばよいと主張しています。

IPCC opens meeting to consider Special Report on Climate Change and Land
https://www.ipcc.ch/2019/08/02/ipcc-opens-meeting-to-consider-special-report-on-climate-change-and-land/

食料生産、温暖化の影響議論 IPCC総会開幕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48139340S9A800C1CR8000/

 IPCC総会が開かれましたが、トランプ政権は相変わらずです。

★US government websites cull references to climate change
https://physicsworld.com/a/us-government-websites-cull-references-to-climate-change/

 法で対抗する動きも出ています。

★Boulder Climate Scientist Sues Trump Administration Over Matter of ‘Scientific Integrity’
https://www.cpr.org/2019/07/29/boulder-climate-scientist-sues-trump-administration-over-matter-of-scientific-integrity/

★匿名化データが増大しているが、こうしたデータからの個人の特定は容易になってきており、研究への参加同意を含め、研究倫理に関する指針を時代に合わせて見直す必要がある。
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02322-z

★Unethical work must be filtered out or flagged
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02378-x

★就活生の「辞退予測」情報、説明なく提供 リクナビ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48076190R00C19A8MM8000/

リクナビが就活生の「内定辞退予測」を企業に提供、ネットで物議 運営元は「合否判定には未使用」と説明
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1908/02/news086.html

リクナビ、「内定辞退率」サービス廃止=同意得ずにデータ分析・販売
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080501039&g=eco

原因をリクルートキャリアに直撃:
リクナビの「同意なしに学生の個人情報提供」はなぜ起きた? 裏には企業との業務提携関係

就活、問われるデータ管理 「辞退予測」に学生困惑
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48112770S9A800C1000000/

 これは研究とは違う問題ですが、集めたデータをどう利用するかと言う倫理的に大きな問題です。

★scienceの特集
CRISPR in China

China's CRISPR revolution
https://science.sciencemag.org/content/365/6452/420

Fields of dreams
https://science.sciencemag.org/content/365/6452/422

The CRISPR animal kingdom
https://science.sciencemag.org/content/365/6452/426

Inside the circle of trust
https://science.sciencemag.org/content/365/6452/430

The long shadow of a CRISPR scandal
https://science.sciencemag.org/content/365/6452/436

★‘No one is immune’: Alaska’s scientists despair over plan to shrink state universities
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02344-7

連邦政府機関における懸賞コンペティションおよび市民科学活動の実施状況:2017~2018年度報告
https://crds.jst.go.jp/dw/20190801/2019080120579/

 アメリカでは2017年にできたクラウドソーシング・市民科学法があり、その下で市民科学が行われているとのこと。

★China’s scientists alarmed, bewildered by growing anti-Chinese sentiment in the United States
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/china-s-scientists-alarmed-bewildered-growing-anti-chinese-sentiment-united-states

U.S. suspicions rankle Chinese scientists
https://science.sciencemag.org/content/365/6452/415

 アメリカにいる中国系研究者の苦境。

★若い博士号取得者向けのイノベーションコンペティション 「i-PhD」を開始
https://crds.jst.go.jp/dw/20190731/2019073120689/

 フランス。

★‘Tropical Trump’ sparks unprecedented crisis for Brazilian science
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02353-6

Brazilian institute head fired after clashing with nation’s president over deforestation data
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/brazilian-institute-head-fired-after-clashing-nation-s-president-over-deforestation

Brazilian president attacks deforestation data
https://science.sciencemag.org/content/365/6452/419

 「熱帯のトランプ」と呼ばれるブラジルのボルソナーロ大統領が科学に対して強権的で、「トランプ的」に熱帯雨林の減少率のデータを攻撃しています。こうしたトランプ型の政治家が増えてきているように思います…。

★あいちトリエンナーレ 「表現の不自由展・その後」中止について
https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20190804-00137002/

あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」をめぐって起きたこと――事実関係と論点の整理
https://news.yahoo.co.jp/byline/akedotakahiro/20190805-00137053/

あいちトリエンナーレとコスプレサミットが示すコントラスト|「表現の不自由展」最終日を見る
https://news.yahoo.co.jp/byline/kazuhirotaira/20190805-00137065/

 この問題や京都アニメーションの事件は、知的生産物である表現を暴力で破壊しようとする試みであり、同じく知的生産である研究に関わる者は容認できないはずです。

 意見を言い批判することはいくらでもいいんです。怒り、おかしいと言ってもいい。ネットに書こうがSNSに書こうがYahoo!ニュースのコメント欄に書こうが構いません。

 しかし、ガソリンをまくといったことは絶対に許されないし、脅すことも許されません。攻撃されるのは攻撃される方にも問題があるということを言って暴力を肯定することは、考え方の違いがあれど許容できないでしょう。

 そこらあたりが分かっていない人が多くいるのが怖いです。目的が良ければテロや暴力は許されるのか…。そうだ、というなら、日本は近代国家の看板を下ろすべきです。これは右左という問題ではありません。

 ヘイトスピーチは論外ですが、右寄りの表現が暴力や脅迫にさらされることも許されることではありません。

 もう一つ、河村名古屋市長の発言にも大きな問題を感じました。

www.bengo4.com

 近年「反日的」な研究に科研費を出すのはおかしいという声が出てきたりしていますが、河村発言が問題ないというのなら、いずれ権力にそぐわない研究や、国家に不都合な結果が出る研究は国の予算が出なくなり、問題ありとされた大学などが取り潰されるようになるかもしれません。

 百歩譲って、公金の支出が国家の意向に沿うものでなければならないとしても、脅し暴力はいけないというメッセージを強く出すべきでしょう。

 今回、暴力や脅しが実に効果的に自らの考えと異なる創作物を潰すことができることが世間に示されました。今後研究者や大学は、今以上に「電凸」や脅迫を受け、研究を断念せざるを得ないといったケースが出てくるのではないか…。これが杞憂でないことを願いますが…。

★2020年卒 大学院生(修士・博士)・ポストドクターの就職活動の状況について 調査結果を発表致しました
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000013.000017667&g=prt

2020年卒 大学院生・ポストドクターの就職活動の状況について
https://acaric.co.jp/files/report1908.pdf

博士・ポスドクインターンシップ参加率は5割にとどまる―アカリク
https://itjinzai-lab.jp/article/detail/1810

 アカリクの調査。

ムーンショット明らかに、芸人と研究者

2019年7月23日~2019年7月30日

 ムーンショット研究が少しずつ明らかになってきました。

★人工冬眠など「野心的研究」25事業挑む 政府が支援
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47897080Z20C19A7MM0000/

 記事によれば、
「50年までにロボットや生体組織によるサイボーグ化技術を開発する」
「労働力不足に対処するため、農林水産業の現場や工事現場を完全に自動化・無人化する」
「50年までに生産活動から生じる排気や廃棄物をすべて資源に変えて利用できるようにする」
「50年までに地球上からゴミをなくす」
ノーベル賞級の科学的な発見を自動的に手掛けるAIロボットシステムの開発」
「人工冬眠」

 といったものになるようです。

 とにかくやるとなったら成果を出してほしいと思います。

日本、規模で見劣り
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO47904640Z20C19A7MM0000/

 意見が分かれるのは、選択と集中が不十分だから成果がでないのか、選択と集中をするから成果が出ないのかです。この判断を間違うと悲惨なことになります。

 ムーンショット型の巨大投資(アースショット)があまりうまくいっていないという意見はアメリカにもあるわけで、DARPAが成功したからアメリカにならえという単純なものではないはずです。

 制度設計含め、相当に作り込まないと、どっちつかずの中途半端になり、お金だけ浪費したということになりかねません。そして、そうなったとしても責任を取る人はいないわけです。

★国立大予算の成果反映拡大、財務省が要求 調整難航も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47776300V20C19A7EE8000/

国立大の予算、成果重視に
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO47776300V20C19A7EE8000/

 運営費交付金にメリハリを、ということですが、こうした政策の根拠や評価、責任の所在など、気になることは多々あります。

★寄付のお礼は研究参加 「大学版ふるさと納税」広がる
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47686740T20C19A7TCN000/

大学研究費 先細り続く
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO47682050T20C19A7TCN000/

講談社クラウドファンディング立命館大と提携 研究者を支援
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/25/news120.html

ブルーバックスアウトリーチ特設サイト
https://outreach.bluebacks.jp/partners/ritsumei

 「ふるさと納税」、「クラウドファンディング」など、研究者たちが工夫を始めています。それは非常に重要ですが…。

★本庶氏、小野薬品を提訴へ 「オプジーボ」特許料、配分増求め
https://mainichi.jp/articles/20190727/k00/00m/040/015000c

 ついに提訴。どうなるでしょうか。

★冊子『プロに依頼する科学イラストのススメ』を制作しました
https://ashbi.kyoto-u.ac.jp/blog/info/post-816/

★「文系か理系か」早すぎる選択…受験科目に専念するため、大半が高1で決定
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190726-00010000-yom-soci

★公的研究費等の不正使用について
https://www.rikkyo.ac.jp/news/2019/07/mknpps000000ynuz.html

立教大教授、国の研究費を不正使用 9万円は私的流用
https://www.asahi.com/articles/ASM7T4240M7TULBJ002.html

立教大教授が研究費不正 90万円、懲戒処分へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47812760W9A720C1CC0000/

立大教授、研究費91万円不正「学部生の旅費など捻出」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190725-OYT1T50304/

★教職員に対する懲戒処分について(2019年7月23日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/soumu/jinji/news/2019/190723_1.html

熊本地震に関する論文で不正
京大教授に停職1年懲戒処分
https://s.kyoto-np.jp/top/article/20190723000113

論文不正の京大教授を停職1年 熊本地震で改ざんや盗用
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019072301002426.html

 研究費不正流用と研究不正の処分のニュースが入ってきました。根絶は非常に難しいなあと思います。

京アニ放火というテロの損害の大きさ
「知的ノウハウ」と「日本のイメージ向上チャンネル」 2つの大きな損失
https://webronza.asahi.com/science/articles/2019072200007.html

 京アニ放火事件は衝撃的でしたが、この記事によると、1991年に発生したアイオワ大学襲撃事件
https://dailyiowan.com/2017/11/01/covering-a-tragedy-the-uis-1991-shooting/

では、五人の研究者が射殺されたことにより、研究の蓄積や伝統が完全に失われてしまったということです。

 テニュアが継続されなかった研究者が審査委員を殺害したケースなどもありましたが、人を殺すということは、当然ではありますが未来を奪うということです。

 アニメと研究は違う部分のほうが大きい遠いますが、共通項は知の蓄積ということです。知への攻撃は許すことができません。

★Medical journal editors expect authors to disclose conflicts of interest-but don’t disclose their own
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/medical-journal-editors-expect-authors-disclose-conflicts-interest-don-t-disclose-their

 ジャーナルのエディターの利益相反問題。もっと考えられるべきことです。

★Genetics Articles Retracted at Higher Rate than Other Disciplines
https://www.the-scientist.com/news-opinion/genetics-articles-retracted-at-higher-rate-than-other-disciplines-66206

 遺伝学が撤回論文多いとのこと。

★Science under fire: Ebola researchers fight to test drugs and vaccines in a war zone
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02258-4

 緊急事態宣言が出たエボラ出血熱。内戦が治療やウイルスの拡大に大きな影を落としています。

★動物体内で人の臓器づくりを了承 文科省、iPS使い国内初の研究
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190724-00000081-kyodonews-soci

iPS使いネズミの体内でヒトの臓器 東大の計画を了承
http://www.asahi.com/articles/ASM7M6GGFM7MULBJ014.html

Japan approves first human-animal embryo experiments
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02275-3

★Faeces to fertiliser: innovations to solve the world’s toilets crisis
https://www.scidev.net/global/innovation/feature/faeces-to-fertiliser-innovations-to-solve-the-world-s-toilets-crisis.html

 発展途上国のトイレ問題はかねがね話題にしてきましたが、イノベーションが必要とされている課題です。

★U.S. universities battle a security storm in Congress
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/us-universities-battle-security-storm-congress

★最大級の望遠鏡「TMT」、ハワイ島で建設再開へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47863020W9A720C1TJM000/

Opponents of the Thirty Meter Telescope fight the process, not science
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02304-1

 建設再開されましたが、反対する人が千人集まったそうで、逮捕者も出ています。

 Natureの署名記事(著者はハワイのネイティブの方)。プロセスに問題があり、科学の名のもとに強引に建設してよいのかと述べています。

★A vaunted program for boosting the diversity of U.S. academic scientists is starting to spread
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/vaunted-program-boosting-diversity-us-academic-scientists-starting-spread

★A vaunted program for boosting the diversity of U.S. academic scientists is starting to spread
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/vaunted-program-boosting-diversity-us-academic-scientists-starting-spread

★India debates a nationwide tenure system
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02296-y

★Science and the rise of nationalism in India
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02243-x

★芸能界はもう、のんの様なケースを出しちゃいけない。マネジメント社長が語った真意
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190727-00010000-bfj-ent

吉本問題にみるサラリーマンの未来
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47860590W9A720C1I00000/

 ジャニーズ事務所吉本興業、そして女優のんさんの問題が大きく取りざたされています。弱い立場のタレントや芸人が、事務所に逆らえず、逆らったら制裁を加えられるという問題です。

 この構造は研究者や「無給医」問題が明らかになった医師にも言えるのではないかと思います。学位や専門医、就職先などを握られており、逆らったら干されるという構造は、タレント、芸人と似ています。

 雇い主と労働者が直接対峙すると、必ず労働者が負けます。そこで労働組合法があるわけです。芸能人のケースでも労働組合を作ったらよいという声が出てきています。

 研究者も芸人も、好きなことやっている、成果出なきゃ(売れなきゃ)意味ない、嫌ならやめればよい、と言われます。いろいろ問題点を述べると、「成果出ていない、売れてない奴が何を言う」と反論されてしまいます。

 もちろん、研究者も芸人、タレントも厳しい競争を戦っています。しかし、だからと言って雇い主の脱法行為に黙って従っていいわけはありません。

 パワハラのケースで組合が動いて問題を解決したという事例や、労働契約法の雇い止めをやめさせた労働組合があります。アメリカには大学院生の労働組合があります(トランプ政権は廃止しようとしているようですが)。

 さまざまなひどいパワハラアカハラ事例を聞くたびに、個人ではとても対処できないという思いが強くなってきました。労働組合が万能とまでは言えませんが、もっと考えるべきことだと思います。

団塊ジュニア、2040年の憂鬱 貧困高齢化リスク
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47835780W9A720C1TCR000/

団塊ジュニアの「節約」攻略 高島屋、本物志向に照準
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47626950S9A720C1TJ1000/

「バブル期に入社した世代と、人手不足で早い時期から処遇改善が進む若手に挟まれ、「重要なポストに就く機会が少なくなっている」

 この世代にはいまだ安定した職を得られていない研究者が多くいます。

 なんとかこの世代を一人でも救いたい…

★進む「学会離れ」 “ものづくり”からサービスへ 時代の変化に対応できず
https://mainichi.jp/articles/20190726/k00/00m/040/209000c

追跡:進む学会離れ 財政難、運営厳しく
https://mainichi.jp/articles/20190727/ddm/012/040/074000c

 学会が多すぎるという問題もありますが…

★How to organize a conference that’s open to everyone
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02253-9

★東京都規模壊滅の恐れ 小惑星、地球にニアミス 前日まで接近わからず
https://mainichi.jp/articles/20190729/k00/00m/040/289000c

 本当に恐ろしいことです。人類には常に消滅のリスクがあるわけで…月並みな言い方ですが、殺し合っている場合ではありません。

参院選終わる、エボラ出血熱緊急事態

 第25回参議院議員通常選挙が終わりました。

 先週来お伝えしてきましたとおり、私たちは今回の選挙でも、アンケートを行い、9党からお返事をいただきました。

第25回参議院議員通常選挙 政策アンケート結果
https://www.kaseiken.org/election2019-3/

 選挙が終わりましたので、簡単に感想を。

 科学技術や高等教育の政策は、

(立憲民主、社民、共産、れいわ) 国民民主 (公明、自民) 維新
政府支出重視←ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー→民間重視

といったような軸に分かれていたように見えました(幸福はこの軸に収まらない感じです)。

 もちろん、各党の政策はそんな単純な軸に収まらない多様性もあったわけですが、運営費交付金に関する質問は政党のスタンスの違いを明らかにしていたように思います。

 選挙結果は与党の勝利に終わりました。公約が空手形ではないことをしっかりとみていく必要があります。また、国会の論戦もウォッチしたいと思っています。

 したいしたいと思っていながら、私たちのリソース不足でなかなかそこまでできていないのですが、できる範囲で地道にやっていきます。

コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱に関する世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05795.html

WHOの宣言
https://www.who.int/ihr/procedures/statement-emergency-committee-ebola-drc-july-2019.pdf

 遅いと言われていましたが、ようやく緊急事態宣言が出ました。

First Ebola case in African border metropolis could be a ‘game-changer,’ WHO leader warns
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/first-ebola-case-african-border-metropolis-could-be-game-changer-who-leader-warns

First Ebola case in African border metropolis heightens worries, elevates Ebola concerns
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/first-ebola-case-african-border-metropolis-heightens-worries-elevates-ebola-concerns

コンゴエボラ出血熱、大都市ゴマで初の症例
https://www.cnn.co.jp/world/35139901.html

 100万人の人口を数えるゴマで患者発生したことで、感染の拡大が懸念されていました。

エボラ出血熱について」のホームページを更新しました
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html

WHO、エボラ流行で緊急事態宣言 アフリカ中部コンゴ
https://www.asahi.com/articles/ASM7L04M7M7KUHBI056.html

終わりなきエボラとの闘い、WHOが緊急事態宣言
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47438160X10C19A7TJN000/

エボラ出血熱を念頭においた診療を-厚生労働省日本医師会に事務連絡
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190719144422

エボラ熱「緊急事態」、医療機関搬送など協力依頼-厚生労働省都道府県などに通知
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190718125631

Ebola outbreak in DRC is international emergency, says WHO
https://www.scidev.net/global/ebola/news/ebola-outbreak-in-drc-is-international-emergency-says-who.html

WHO Declares Ebola Outbreak a Global Health Emergency
https://www.the-scientist.com/news-opinion/who-declares-ebola-outbreak-a-global-health-emergency-66175

Ebola outbreak declared an international public-health emergency
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02221-3

DRC health minister resigns over Ebola response
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/drc-health-minister-resigns-over-ebola-response

World Health Organization declares Ebola outbreak an international emergency
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/world-health-organization-declares-ebola-outbreak-international-emergency

 エボラ出血熱に苦しむコンゴ民主共和国では、はしかの感染も拡大しています。

★Measles Kills Thousands in Democratic Republic of Congo
https://www.the-scientist.com/news-opinion/measles-kills-thousands-in-democratic-republic-of-congo-66161

★平成30年度文部科学白書の公表について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/07/1418930.htm

 近年の不祥事について触れています。

★「我が国の経済社会を牽引する高度経営人材養成の在り方について(報告)」の取りまとめについて
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/085/gaiyou/1419246.htm

★第6期科学技術基本計画に向けた提言について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu26/houkoku/1418767.htm

 国際活動の推進が大きなテーマです。

★科学技術・学術政策研究所、奈良女子大学共催ワークショップ「博士のキャリアデザイン」講演録-309の公表について
http://www.nistep.go.jp/archives/41249

★伊藤レポート2.0~バイオメディカル産業版~(バイオベンチャーと投資家の対話促進研究会報告書)の改訂版を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190718008/20190718008.html

★「大学ファクトブック2019」及び「「組織」対「組織」の本格的産学連携 構築プロセス実例集」を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190719007/20190719007.html

★医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフティングに関するヒアリング
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05173.html

医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフティングに関するヒアリング(第2回)開催案内<ペーパーレス>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05753.html

東京港におけるヒアリの確認について
https://www.env.go.jp/press/107045.html

 ヒアリの発見が相次いでいます。

★新しい仮面ライダー作品に対して国立情報学研究所が企画協力・監修
仮面ライダー ゼロワン 2019年9月スタート~
https://www.nii.ac.jp/news/2019/0717.html

 令和ライダー。攻めてます!

★数学五輪で金、銀、銅各2、生物学五輪で銀、銅各2 日本代表高校生がメダル獲得
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2019/07/20190722_01.html

国際物理五輪で金・銀獲得 日本代表高校生が文科省訪問
https://www.kyobun.co.jp/news/20190718_02/

国際物理オリンピック参加生徒の成績について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/07/1418106.htm

数学五輪で愛知・海陽の児玉さん金 筑波大付属高の坂本さんも
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019072101001599.html

生物学五輪で日本人が銀、銅 県立鳥取西高の小野さんら
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019072101001710.html

 日本の高校生たちがメダル獲得。日本の未来を担う優れた人たちがのびのびと育ってほしいと思います。

 一方で、こうしたメダリストたちの多くが名門高校出身であり、埋もれた才能もあるのではないかと考えたりします。そうしたいまだ芽が出ていない才能を発掘するのも重要のように思います。

★The plan to mine the world’s research papers
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02142-1

 野心的な試み。

★Plan Sへの対応、社会・人文系出版社は異なりを越えて皆で議論し協力すべき(記事紹介)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11414

LIBER、図書館にPlan Sに関わる取り組みや経験の共有を呼びかけ
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11404

 Plan Sに向けた動きが各地で。

ケンブリッジ大学、DORAに署名
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=11406

 日本の大学も積極的にDORA(サンフランシスコ研究評価宣言)への署名を…。難しいですかね。

 DORAについてはこちら。
https://sfdora.org/

★平成30年度科学技術調査資料作成委託事業(諸外国の研究公正の推進に関する調査・分析業務)
http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/fusei/1418732.htm

 諸外国の研究公正への取り組みがよくわかる重要資料です。

 日本としてはどこかの国の制度をそのまま取り入れるのではなく、独自の仕組みを作っていくべきだと思いますが…。腰が重そうなのが残念です。

★研究活動に係る不正行為に関する調査結果について(概要)
https://www.fmu.ac.jp/univ/daigaku/topics/20190719.html

理学系研究科元教授の論文への申立てについて(令和元年7月19日)
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400120284.pdf

東大名誉教授の論文、捏造を否定 福島の被曝線量過小に
https://www.asahi.com/articles/ASM7M5J43M7MULBJ00W.html

宮崎・早野論文 調査委は「違反・過失認定できず」と発表
https://mainichi.jp/articles/20190719/k00/00m/040/399000c

#崎は本来機種依存文字です。

 研究不正は否定されました。倫理違反に関しては伊達市の問題であるとしています。

★「北太平洋漁業委員会(NPFC)第5回年次会合」の結果について
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/190718.html

サンマ漁獲枠55万トン合意 日中台など個別上限なし
https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019071902000125.html

サンマ初の漁獲枠 「緩い」水準の裏に中国との駆け引き
https://www.asahi.com/articles/ASM7M544QM7MULFA00V.html

 近い将来、サンマもあまり食べられない魚になるかもしれませんが。

★Diversity and international collaboration should not become casualties of anti-espionage policies
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02180-9

★Arctic science at risk as University of Alaska braces for draconian budget cuts
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/arctic-science-risk-university-alaska-braces-draconian-budget-cuts

University of Alaska braces for draconian budget cuts
https://science.sciencemag.org/content/365/6450/208

 アラスカ大学の予算カットが極地科学に影響を与えるのではないかと懸念が広がっています。

★Virologists Escorted Out of Lab in Canada
https://www.the-scientist.com/news-opinion/virologists-escorted-out-of-lab-in-canada-66164

Mystery surrounds ouster of Chinese researchers from Canadian laboratory
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/mystery-surrounds-ouster-chinese-researchers-canadian-laboratory

 カナダの研究所で中国系の研究者が排除されたことが波紋を広げています。

★Why I livestream my science
https://www.sciencemag.org/careers/2019/07/why-i-livestream-my-science

Livestreaming science
https://science.sciencemag.org/content/365/6450/294

 自分の研究をネット配信し始めた研究者。