科学・政策と社会ニュースクリップ

科学政策や科学コミュニケーション等の情報をクリップしていきます。

日本発史上最悪の研究不正が示す体制の不備、統合イノベーション戦略2019、骨太方針

2019年6月18日~2019年6月25日

 昨年8月に特集記事を書いたのはサイエンスでしたが、今度はネイチャーがあの事件に関する記事を掲載しました。

★What universities can learn from one of science’s biggest frauds
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01884-2

 史上最悪の一つと言われるあの事件とは、STAP細胞事件ではありません。

 弘前大学の教授だったS氏(故人)の骨粗鬆症に関する研究です。診療ガイドラインに採用されるなど、その影響はSTAP細胞事件どころではありません。

 今回の記事では、弘前大学などの調査の不備を指摘しています。

「university investigations into research misconduct are often inadequate, opaque and poorly conducted.」

 問題を指摘されたのは日本の大学だけではないのですが、日本の大学の問題を厳しく指摘しています。

 この記事にはありませんが、東北大、岡山大など、研究不正の疑義を指摘した研究者が処分されたり、東京大のように、医学部の研究者の研究不正の指摘が不自然なシロ判定になるなど、日本の大学、研究機関の体制に問題があることはかねてから言われてきました。

 サイエンスにネイチャーと、世界からの厳しい指摘に、日本の科学コミュニティ、学術行政はどう向き合うのでしょうか。

 研究倫理教育の強化だけではとても対処できているとは言えません。

★統合イノベーション戦略2019(PDF:1275KB)
https://www8.cao.go.jp/cstp/togo2019_honbun.pdf

統合イノベーション戦略2019概要(PDF:499KB)
https://www8.cao.go.jp/cstp/togo2019gaiyo.pdf

 決定しました。すでに報道で出てきていましたが、若手研究者支援やAIなどについて触れています。

●AI技術
• すべての高校卒業生(約100万人/年)が基礎的なリテラシー習得等抜本的な教育改革
• AI研究開発ネットワーク創設
• AI社会原則の国際枠組み構築

●基礎研究を中心とする研究力強化・若手活躍支援
研究力強化・若手研究者支援総合パッケージの策定

★経済財政運営と改革の基本方針2019(令和元年6月21日閣議決定
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2019/decision0621.html

 科学技術関連ではSociety 5.0がキーワードになっています。そして、就職氷河期世代支援プログラムを行うとしています。

就職氷河期世代支援プログラム(令和元年6月21日)
https://www5.cao.go.jp/keizai1/hyogaki/hyogaki.html

 遅きに失したと言う声はありますが、やっていかなければなりません。

 裏側に見え隠れしている将来の社会保障費の増加を抑えると言う目的があったとしても、それをてこに政府や人々を動かすのは一つの戦略です。

★国立大学改革方針について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1418126.htm

徹底的な教育改革

世界の「知」をリードするイノベーションハブ
イノベーション創出の基盤となる基礎研究の強化
女性研究者、若手研究者等の多様な人材の登用・活躍促進

世界・社会との高度で多様な頭脳循環
組織全体を貫徹した大学の国際化の加速
リカレント教育の充実

地域の中核として高度な知を提供
「地域連携プラットフォーム(仮称)」を通じた地域構想策定
地方創生の中心を担い、地域経済を活性化

強靱なガバナンス

多様で柔軟なネットワーク

国立大学の適正な規模

とのことです。

感染症研究の推進の在り方に関する検討会報告書
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/052/gaiyou/1418125.htm

東京港におけるヒアリの確認について
http://www.env.go.jp/press/106928.html

東京港ヒアリ20~30匹 今季初確認、健康被害なし
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46255860Y9A610C1CR8000/

 ヒアリが今年も出てきました。

★「放送大がなかったら心が折れていた」難関大中退の女子大生が抱く夢
https://dot.asahi.com/aera/2019061900028.html

「金髪はまずいですか」就活知識ゼロの放送大生が大手内定のワケ
https://dot.asahi.com/aera/2019062000084.html

経済的理由だけではない…若者たちが放送大学に進学するきっかけは?
https://dot.asahi.com/aera/2019061900076.html

 放送大学の特集。

★Government-funded research increasingly fuels innovation
By L. Fleming, H. Greene, G. Li, M. Marx, D. Yao
Science21 Jun 2019 : 1139-1141
Nearly a third of U.S. patents rely directly on federal research
https://science.sciencemag.org/content/364/6446/1139

 研究に対する政府投資が重要とのこと。

★「統計的に有意」誤解の温床で有害 ネイチャー論文波紋
https://www.asahi.com/articles/ASM6K7F3QM6KULBJ016.html

 ネイチャー論文が波紋を呼んでいるわけではなく、もうこの何年か話題になっている問題ですが、一般紙に記事が出るのは大きなことです。

★「プランS」の要点
https://www.editage.jp/insights/plan-s-the-nuts-and-bolts

 日本語で読めるまとまった記事。

★「名ばかり共同研究」で知財搾取726件、公取委 オープンイノベのわな
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/02397/

★過去の差別発言で合格取り消し=米ハーバード大の判断に賛否
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190621-00000027-jij-n_ame

★臨床研究中核病院に係る平成30年度業務報告書を公表しました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000165585.html

臨床研究不適正事案の概要、千葉大病院は黒塗り公開-2018年度業務報告書、第三者委員会調査対応で
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190621200132

★Japan and Ukraine most likely to doubt safety of vaccines
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01937-6

 日本はワクチンの信頼性が低いとの指摘。

★France is wary of science and vaccines, global survey finds
https://science.sciencemag.org/content/364/6446/1122

安倍総理は第2回認知症施策推進関係閣僚会議に出席しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201906/18ninchisho_kaigi.html

認知症施策推進関係閣僚会議(第2回)
議事次第
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ninchisho_kaigi/dai2/gijisidai.html

【資料一覧】

資料1 認知症施策推進大綱(案)(概要) (PDF/1,004KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ninchisho_kaigi/dai2/siryou1.pdf

資料2 認知症施策推進大綱(案)(PDF/2,869KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ninchisho_kaigi/dai2/siryou2.pdf

認知症「誰もがなりうる」 政府大綱が描く共生と予防
https://www.asahi.com/articles/ASM6K65C8M6KUTFK01H.html

エビデンス不十分」の認知症予防にどう関わる?-関係閣僚会議が大綱決定、データ蓄積へ
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190619201015

★Nature Index 2019 Annual tables
https://www.nature.com/collections/fbfjafhcbb

 沖縄研究大学院大学が日本で一位になったことが話題のネイチャーの調査。

Top 10 academic institutions in 2018: normalized
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01924-x

The top 10 global institutions for 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01922-z

Top 10 institutions for physics in 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01927-8

Leaders in high-quality natural sciences research by subject
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01920-1

Top 10 institutions for chemistry in 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01926-9

Top 10 institutions for life sciences in 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01925-w

The top 10 academic institutions in 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01923-y

Top 10 institutions for Earth and environmental sciences in 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01928-7

The top 10 countries that dominate natural-sciences research
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01921-0

In rankings, size is not the whole story
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01919-8

★Trump Issues Executive Order that Could Reduce Scientific Advice
https://www.the-scientist.com/news-opinion/trump-issues-executive-order-that-could-reduce-scientific-advice-66015

Trump’s plan would make government stupid
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01961-6

 トランプ政権がまたまたやってくれています。もう日常です。トランプ氏は大統領選に再選を目指していますが、候補が乱立する民主党の候補は誰になるのか…。

★Academics join outcry sparked by Hong Kong’s contentious extradition bill
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01889-x

Hong Kong researchers forge ties with mainland China even as protesters fight for autonomy
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/hong-kong-researchers-forge-ties-mainland-china-even-protesters-fight-autonomy

Hong Kong scientists protest, but also forge mainland ties
https://science.sciencemag.org/content/364/6446/1118

 香港の問題は研究者にも影響を与えています。

★Africa’s science academy leads push for ethical data use
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01894-0

★女子の物理系学科進学をはばむ壁とは?
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/fsi007.html

★Unintended consequences of gender-equality plans
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01904-1

★It could take 118 years for female computer scientists to match publishing rates of male colleagues
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/it-could-take-118-years-female-computer-scientists-match-publishing-rates-male

★Men need not apply: university set to open jobs just to women
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/men-need-not-apply-university-set-open-jobs-just-women

★ダイソンの「給料の出る」大学に通う学生たちの華麗なるキャンパスライフ
https://www.businessinsider.jp/post-191457

大学院は出たけれど ロスジェネ

2019年6月11日~2019年6月18日

 選挙が一ヶ月後に迫ってきています。カセイケンでも質問状など準備中です。

 前身のサイコム時代から、選挙の公約比較や質問状などを出しはじめてはや16年。しつこく諦めず聞いていきます。

自死した2人のオーバードクターと私の分かれ道
大学院は出たけれど——博士の就職難は「自己責任」か?
粥川準二 県立広島大学准教授(社会学
https://webronza.asahi.com/science/articles/2019061200002.html

 旧知の粥川さんの論考。

 お二方の自死のニュースは、本当の動機は分かりませんが、私を含め多くの人の心に突き刺さっています。

研究現場は今
第1部 博士/1 人材減少、揺らぐ基盤 高学歴ワーキングプアなど問題 /京都
https://mainichi.jp/articles/20190611/ddl/k26/040/390000c

 毎日新聞の京都版で始まった連載。大学が多い京都という地域の問題でもあります。

 この問題は研究者だけの問題ではないでしょう。ロスジェネ、就職氷河期世代という、時代の波に翻弄された世代の問題でもあります。

年収200万円未満が75% 非正規のリアルに政治は
https://www.asahi.com/articles/ASM6F73F1M6FULFA04B.html

(記者解説)ロスジェネ、凍る世代 「昭和型」脱し、社会のあり方再考を 編集委員・真鍋弘樹
https://www.asahi.com/articles/DA3S14058764.html

 いちどメンバーになれなければずっとメンバーに入れてもらえない日本の雇用では、非正規雇用を続けざるをえない人が多数出ました。それは研究者も同じです。

頭が良い東京大学が出す、頭のおかしい求人を見て思う
https://lite.blogos.com/article/384112/

 この記事で指摘されているように、専門性を安く買い叩かれ…

厚労省「無期雇用ルール」で対策へ 通知義務化など
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46163820V10C19A6MM8000/

 雇い止めされます。

 正規雇用への道は狭き門。

★大学教員採用における「公募制度の問題」と「採用問題の団体交渉拒否」を問う
前例のない提訴です
http://university.main.jp/blog8/archives/2019/06/post_1415.html

 公正ではない公募も多々あります。

 メンバー優遇の雇用制度はもう持たないとの声も多くなってきましたが…

支え手拡大へ雇用改革 年功・終身の「日本型」に限界
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45961540R10C19A6EE8000/

 ロスジェネ、氷河期世代のメンバーになった側も急にハシゴを外されそうです。

 流石にこれではまずいと政府も対策を立てていますが…

安倍総理は令和元年第3回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201906/11keizaishimon.html

令和元年第3回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2019r/0611/agenda.html

議事

(1) 就職氷河期世代支援プログラム
(2) 骨太方針の原案

 遅きに失したという声も多く、氷河期世代の心にダメージを与えています。

月収2万円低い氷河期世代 政府の就職支援策は有効か
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO45995580S9A610C1EAC000/

ロスジェネは「人手不足の穴埋め」 救済策に透ける打算
https://www.asahi.com/articles/ASM6D5WMZM6DULZU00F.html

 とはいえやっていくしかないわけです。

 ロスジェネと一括りにしてはいけません。

 さまざまなスキルを身につけている博士号取得者は、活躍の場が多いはずで、年功序列の賃金制度など、移動を阻むものを取り除けば、需要はあるはずです。

★大学院生への経済支援拡充を政党に訴えた結果
https://nipo.hateblo.jp/entry/20190609/1560082264

 当事者が問題を訴えるのはとても重要です。もちろん今までも大学院生協議会
http://zeninkyo.blog.shinobi.jp/

 などが地道に訴えているわけですが、多様な人が行動していくことが重要だと思っています。

男女共同参画白書 令和元年版
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r01/zentai/index.html

第2節 進路選択に至る女子の状況と多様な進路選択を可能とするための取組
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r01/zentai/html/honpen/b1_s00_02.html

 今年版の白書。理系の進路選択について触れています。

★医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1409128.htm

大学入学者選抜の公正確保等について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1417494.htm

 昨年明らかになった医学部での女性差別など、まだまだ不平等は続いており、残念ながら男性には意識改革が十分でない人が多くいる印象です。

 これも行動を通じて変えていきましょう。

安倍総理は第19回まち・ひと・しごと創生会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201906/11mhs_sousei.html

まち・ひと・しごと創生会議(第19回)議事次第
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/souseikaigi/r01-06-11.html

まち・ひと・しごと創生基本方針2019について

★「大学と経済界の対話を」 柴山昌彦文部科学相に聞く
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46096050U9A610C1CK8000/

高等教育の改革 大学と経済界の対話を
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46106230U9A610C1CK8000/

司令塔の役割、問われる真価
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46106280U9A610C1CK8000/

 どうしても大学の努力不足という方向に行ってしまいがちです。大学に問題が多々あるのはその通りですが、大学と文科省、そして産業界の交わらない議論の先がみたいものです。

★外国人留学生の在籍管理の徹底に関する新たな対応方針等について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1417927.htm

京福祉大系列の専門学校、定員4倍の留学生受け入れか
https://www.asahi.com/articles/ASM6D53LKM6DOIPE015.html

京福祉大、不明留学生1600人に 文科省が指導
https://www.asahi.com/articles/ASM6B6QK7M6BUTIL04H.html

京福祉大系の専門学校、定員4倍超 名古屋、大半が留学生
https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019061202000060.html

文科省、東京福祉大を指導 留学生多数不明「責任重大」
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019061101001540.html

京福祉大、ずさん運営
雑居ビルに教室/机の横にトイレ 留学生、入学直後から不明も
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO45982180S9A610C1CC1000/

検証:留学生、所在不明1600人 東京福祉大の募集一部認めず 文科省、管理強化
https://mainichi.jp/articles/20190612/ddm/012/100/089000c

脱法留学生ビジネスを断て
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46005630S9A610C1EA1000/

留学生増 他大学も調査
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO45982210S9A610C1CC1000/

 次々と明らかになる杜撰さ。大学にもピンからキリまであるといえばそれまでですが、世間の大学を見る目が厳しくなるでしょう。

★大臣官房審議官(科学技術・学術政策局担当)募集のお知らせ【科学技術・学術の振興に関する基本的な政策の企画及び立案並びに推進を行う業務】
http://www.mext.go.jp/b_menu/saiyou/sonota/1416807.htm

 公募期間が延びたようです。サイエンスがわかる審議官を是非!

★平成30年度ものづくり基盤技術の振興施策(ものづくり白書)について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/06/1417842.htm

「平成30年度ものづくり基盤技術の振興施策」(ものづくり白書)をとりまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2019/06/20190611002/20190611002.html

★総合政策特別委員会(第26回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/05/1416553.htm

科学技術・学術審議会 総合政策特別委員会への提言
白石 隆
http://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/05/__icsFiles/afieldfile/2019/06/11/1416553_07.pdf

 白石氏が、流動化についてアイディアを出されています。

2.「若手研究者の自立促進・キャリアパスの安定」のところ、日本の大学の多様性を促進す ることを条件として、これを推進すべきである。そのために、(1)学部学生として学んだ 大学とは違う大学の博士課程に進んだ学生、博士号を取得した大学とは違う大学でポスト・ ドクとして研究活動を行う研究者を優先的に支援する、(2)「研究大学」を選択する大学 (あるいは研究大学の学部・学科)は、中長期的に大学院大学への移行を準備する。 理由:日本の研究者コミュニティにおける流動性をいかに高め、日本の大学の多様性をいか に促すかは、現在、大きな課題となっている。この課題を忘れ、「若手研究者の自立促進・ キャリアパスの安定」のためにフェローシップ、研究費補助等を行うと、日本の研究者コミ ュニティにおける流動性はますます低下し、日本の大学の多様性もいつまでたっても促進 されないということなりかねない。

★当研究所の調査研究成果の活用例(令和元年版科学技術白書)
http://www.nistep.go.jp/archives/40950

★日米欧で水素・燃料電池に関する共同宣言を発表しました
https://www.meti.go.jp/press/2019/06/20190615001/20190615001.html

行政事業レビュー「公開プロセス」を実施します
https://www.meti.go.jp/press/2019/06/20190612001/20190612001.html

安倍総理は第40回地球温暖化対策推進本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201906/11ondanka.html

★「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」の閣議決定について
https://www.env.go.jp/press/106869.html

関連閣議決定
令和元年 6月11日パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略[PDF]
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ondanka/kaisai/dai40/pdf/senryaku.pdf

同戦略の概要[PDF]
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ondanka/kaisai/dai40/pdf/gaiyou.pdf

同戦略に対するパブリックコメントの結果
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ondanka/kaisai/dai40/pdf/pubcome.pdf

★G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合の結果について
https://www.env.go.jp/press/106891.html

知財創造教育推進コンソーシアム
検討委員会(第6回)
議 事 次 第
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tizaikyouiku/consortium_kentou/dai6/gijisidai.html

枠に収まらない「尖った人材」に関する取組について

SDGsプラットフォーム:G20でコンセプトや事例を発信
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/chitekizaisan2018/pdf/sdgs_gaiyo.pdf

英語版
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/chitekizaisan2018/pdf/sdgs_gaiyo_e.pdf

パネル画像
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/chitekizaisan2018/pdf/sdgs_panel.pdf

★Challenges and opportunities for Japanese researchers
https://www.springernature.com/in/open-research/open-data/japan-survey

★島根大 裁量労働制で是正勧告受け 未払いの9000万円支払う
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190611/k10011948571000.html

 これ、パンドラの箱かもしれませんね…。

★研究公正を守るための、政府説明責任局(GAO)による政府科学機関に対する勧告
https://crds.jst.go.jp/dw/20190611/2019061119922/

★Harassment Common for National Institutes of Health Employees
https://www.the-scientist.com/news-opinion/harassment-common-for-national-institutes-of-health-employees-66008

Big changes needed to fight harassment, group tells US biomedical agency
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01886-0

NIH should ask both institutions and investigators to report sexual harassment findings, advisory group says
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/nih-should-ask-both-institutions-and-investigators-report-sexual-harassment-findings

Nearly one in five NIH employees say they experienced gender harassment in the past year
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/nearly-one-five-nih-employees-say-they-experienced-gender-harassment-past-year

US science agencies report ‘shockingly low’ rates of harassment complaints
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01873-5

 ハラスメントに揺れるNIH。

N.I.H. Head Calls for End to All-Male Panels of Scientists
https://www.nytimes.com/2019/06/12/health/collins-male-science-panels.html

★Research Institute Investigates Possible Image Manipulation in Papers
https://www.the-scientist.com/news-opinion/research-institute-investigates-possible-image-manipulation-in-papers-65998

ウガンダエボラ出血熱感染確認 流行の隣国コンゴから拡大
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019061201001060.html

WHO、緊急委開催へ エボラ熱ウガンダ拡大で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46054780T10C19A6000000/

Ebola makes much-feared jump into Uganda
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/ebola-makes-much-feared-jump-uganda

Ebola outbreak crosses border into Uganda
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01864-6

エボラ流行、医師襲撃で封じ込め難航 死者1400人超
https://www.asahi.com/articles/ASM6H135XM6GUHBI05D.html

WHO under pressure over Ebola response
https://www.scidev.net/global/ebola/news/who-under-pressure-over-ebola-response.html

World Health Organization resists declaring Ebola emergency - for third time
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01893-1

WHO unexpectedly declines, again, to call Ebola outbreak a global emergency
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/who-unexpectedly-declines-again-call-ebola-outbreak-global-emergency

 止まる気配がありませんが、緊急事態宣言を出さないWHO…。

★ロシア研究者のヒト受精卵を使ったゲノム編集の臨床応用の計画に関する国際共同声明
http://bit.ly/2N3XURk

Russian biologist plans more CRISPR-edited babies
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01770-x

ゲノム編集の赤ちゃん、ロシア研究者も計画 中国に続き
https://www.asahi.com/articles/ASM6D6F98M6DULBJ00V.html

Russian geneticist answers challenges to his plan to make gene-edited babies
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/russian-geneticist-answers-challenges-his-plan-make-gene-edited-babies

Act now on CRISPR babies
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01786-3

 またゲノム編集ベビー計画が…。

★Keep Landsat data free, panel urges Department of the Interior
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/keep-landsat-data-free-panel-urges-interior-department

★US House Moves to Block New Reviews of Fetal Tissue Research
https://www.the-scientist.com/news-opinion/us-house-moves-to-block-new-reviews-of-fetal-tissue-research-66007

House Democrats move to block part of Trump’s fetal tissue policy
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/house-democrats-move-block-part-trump-s-fetal-tissue-policy

Trump clamps down on fetal tissue research
https://science.sciencemag.org/content/364/6445/1016

In wake of Trump’s fetal tissue clampdown, scientists strain to adjust
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/wake-trumps-fetal-tissue-clampdown-scientists-strain-adjust

★Emory scientist was told to vacate his office. He says move is reprisal for activism on Asian ties
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/emory-scientist-was-told-vacate-his-office-he-says-move-reprisal-activism-asian-ties

★Wellcome Sanger Institute to Close Animal Facility
https://www.the-scientist.com/news-opinion/wellcome-sanger-institute-to-close-animal-facility-65990

★Research EnglandがRED基金を通じてポスドク研究者のキャリア開発を支援
https://crds.jst.go.jp/dw/20190613/2019061319956/

★When English is not your mother tongue
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01797-0

★日本を危険にさらす財務省「ヤバい本音」~教育に金は出せないって…
そもそも「税でまかなう」は間違いです
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65087

 建設国債でまかなうべきという意見。

★役に立つ学問?が事前にはわからない根本理由
モンゴル×超ひも理論×シロアリ?で考える
https://toyokeizai.net/articles/-/286170

分断を乗り越えるには

大学の危機をのりこえ,明日を拓くフォーラム(第2回)

高等教育の機会均等 -権利としての無償化

日時:2019年6月16日(日)13:30〜17:00(開場 12:30)
会場:明治大学 駿河台キャンパス リバティータワー 1012教室
(JR 「御茶ノ水駅」徒歩3分;東京メトロ新御茶ノ水駅」徒歩5分;地下鉄「神保町駅」徒歩5分)

参加費・申し込み不要

パネリスト(予定)

岩重 佳治 氏(弁護士・奨学金問題対策全国会議事務局長)「奨学金被害の救済の現場から」
岩崎 詩都香 氏(高等教育無償化プロジェクト(FREE)・代表)「高学費に苦しむ学生とFreeがめざすもの」
中嶋 哲彦 氏(名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授)「修学支援法と教育の機会均等」
渡部 昭男 氏(神戸大学大学院人間発達環境学研究科・教授)「権利としての教育無償化」

詳細は
http://univforum.sakura.ne.jp/wordpress/event/

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 国立研究開発法人科学技術振興機構(略称:JST)主催
 サイエンスアゴラ出展企画募集中
 https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/

国立研究開発法人 科学技術振興機構(略称:JST)は、「科学」と「社会」の
関係をより深めていくことを目的として、あらゆる立場の人たち(市民、研究
者・専門家、メディア、産業界、行政関係者など)が参加し対話するオープン
フォーラム「サイエンスアゴラ」を今年度も開催します。
今年のテーマは、「Human in the New Age -どんな未来を生きていく?-」
と設定し、そもそも人間とは何なのか、自分は何を選びたいのか、目の前の
ものをどう使いたいのかを、さまざまな視点から考える機会を提供します。
出展企画の応募方法等についてはサイエンスアゴラHPをご確認ください。

●開催日時:2019年11月15日(金)~17日(日)
●会場:東京・お台場地域 日本科学未来館テレコムセンタービル、
    シンボルプロムナード公園
●募集期限:2019年6月30日(日)23:59まで
●詳細URL:https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/
●問合せ先:国立研究開発法人科学技術振興機構JST
      「科学と社会」推進部 サイエンスアゴラ事務局
      TEL:03-5214-7493 E-mail:agora@jst.go.jp

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★「分断」を乗り越えるには?参院選公約
2019年6月4日~2019年6月11日

 参院選を来月に控え、そろそろ公約が出てきました。

自民党
参院選公約を発表
岸田文雄政調会長が記者会見
https://www.jimin.jp/news/policy/139734.html

公明党
参院選2019「重点政策」
https://www.komei.or.jp/campaign/sanin2019/images/top/policy2019.pdf

公明党成長戦略2019
https://www.komei.or.jp/campaign/sanin2019/images/top/stra2019.pdf

 各党の公約が出揃ったら比較などしたいと思います。しかしマニフェストはもう流行らなくなって久しいですが、公約の達成の目処や達成率で評価しないと、言いっぱなしになってしまいます。

★規制改革推進に関する第5次答申~平成から令和へ~多様化が切り拓く未来~(令和元年6月6日)(PDF形式:728KB)
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/publication/toshin/190606/toshin.pdf

※参考資料:規制改革推進に関する第5次答申 主な実施事項(内閣府規制改革推進室作成)(PDF形式:25KB)
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/publication/toshin/190606/point.pdf

※関連資料集:規制改革推進に関する第5次答申 関連資料集(内閣府規制改革推進室作成)(PDF形式:1773KB)
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/publication/toshin/190606/point2.pdf

安倍総理は第46回規制改革推進会議に出席しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201906/06kiseikaikaku.html

第46回規制改革推進会議
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/committee/20190606/agenda.html

規制改革推進に関する第5次答申(PDF形式:732KB)
https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/committee/20190606/190606honkaigi01.pdf

 科学技術関連では、ドローンや医療などについて言及されています。

 医療では「健康・医療・介護に係るビッグデータの民間開放」「日本医療研究開発機構の研究開発に係る各種手続の簡素化」などです。

 そして重要なのが「ジョブ型正社員(勤務地限定正社員、職務限定正社員等)の雇用ルールの明確化」です。

「また、有期労働契約が更新されて通算5年を超えた労働者に対する無期転換ル ールによって、安定した雇用へのルートが制度化されたにも関わらず、その周知が必ずしも十分でなく、制度を認知し正社員化を希望しながらも、転勤や残業を強制されるような無限定な働き方を憂慮するあまり、その活用が進んでいないとの指摘がある。」

 労働契約法の無期転換に関しては、こんなニュースも。

★東大で非正規の無期転換開始――「既得権正社員クラブ」を拒否した労組が非正規と共闘、非常勤講師2800人 と有期職員8000人を救った
http://www.mynewsjapan.com/reports/2471

 記事中でも同じ指摘がされています。

「大学においても、制度の詳細を知る人は多数とは言えず、まして有期雇用職員や非常勤講師の組合加入率は低い。そのせいもあり、東大教職員組合も、共闘した首都圏大学非常勤講師も、実績人数を把握できていない。」

 研究の分野でも、非正規雇用労働者と正規雇用の労働者の分断は至る所で起きています。

 医療における「無給医」の存在も、分断の一つかもしれません。

無給医 少なくとも2000人 国が初めて存在認める 公表へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190607/k10011945161000.html

ある無給医の死
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190604/k10011940271000.html

 貧困ポスドク、無給医が存在するのは、分断のために正規雇用を得た人たちがあまり関心を払って来なかったからでもあります。関心を持つ動機がないのかもしれません。

「私たちだって昔そういう状況だった。頑張って勝ち上がったんだ。文句を言うなんて努力が足りない。」

 しかし、それが言えるのは、右肩上がりの成長時代だけであり、現在の低成長時代を昔と同じと考えることはできません。

 「正社員クラブ」に永遠に入れない人たちがいる現状を直視し、分断の垣根を超えていかなければなりません。

★私が一橋大学の教員を辞めた理由〜国立大に翻弄された苦しい日々
ある大学教授の告白
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65088

 話題の記事。「立ち去り型サボタージュ」というのも、「正社員」の問題の解決のための一つの手段なのかもしれません。ただ、この手は立場の弱い人は使えない現実があります。

 「正社員」というのも一つのレッテル貼りであり、分断の垣根を超える言葉が必要とされているように思います。

★受験に格差、授業動画アプリが手助け「裕福でなくても」
https://www.asahi.com/articles/ASM4T4G45M4TUTFL00F.html

 分断といえば、大卒者と高卒者の間に大きな分断があることが指摘されています。

「学歴」という最大の分断 大卒と高卒で違う日本が見えている
https://www.buzzfeed.com/jp/satoruishido/gakureki-bundan

 研究者を含めた大卒者はそのあたりにかなり無関心な印象です。人は常に自分の立場を当たり前と考えてしまうようです。そういう意味では、「正社員クラブ」の関心のなさを一概に批判できません。

 「当たり前」を疑うにはどうすればよいか、そして行動に出るにはどうすればよいか…。課題は多いですが、やっていかなければ、分断は壊せません。

★医師個人にも製薬マネー 新薬講師料など272億円
https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019060502000078.html

<税を追う>医師に製薬マネー 年1000万円超 111人
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019060602000135.html

不正発覚でも懲りずに癒着する医師と製薬企業
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56643

知ってほしい「医者と製薬マネー」の底深い闇
https://www.fsight.jp/articles/-/45428

 この問題、私も関心を持っており、記事を書いたりしています。

 ただ、上昌広氏のグループがやっていること、みたいなレッテル貼りがあって、個々の医師たちが自分ごととして考えるに至っていないようにも思います。ここにも分断が…。

 どうすれば医師たちが自分ごととしてこの問題を考えるのか…科学コミュニケーションの問題でもあります。

★研究者がブラタモリから学んだこと
https://togetter.com/li/1362444

 私も好きな番組。この番組も科学コミュニケーションと言えるでしょう。

 分断を乗り越えるかぎがあるかも?!

ムーンショット、1千億円の賭け 壮大な研究に国投資
http://www.asahi.com/articles/ASM5Z6J9CM5ZULBJ019.html

 いろいろ批判の多いムーンショット。制度設計をしっかりしないとDARPAにはなりませんが、果たして…。

★第76回高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)及び第7回官民データ活用推進戦略会議を合同で開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201906/07it_kanmin.html

第76回高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部
第7回官民データ活用推進戦略会議 合同会議
議事次第
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai76/gijisidai.html

大容量映像データ低遅延の無線伝送で遠隔手術も-総務省がICT戦略懇談会報告書を公表
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190603200227

政府、IT大綱決定 デジタル政策で米と足並み
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45832170X00C19A6EA3000/

「デジタル時代の新たなIT政策大綱」等について

安倍総理は第28回未来投資会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201906/5miraitoushi.html

未来投資会議(第28回) 配布資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai28/index.html

パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略案
成長戦略実行計画案

成長戦略実行計画案
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai28/siryou1.pdf

 Society5.0について大きく触れられています。

「また、第4次産業革命の結果、大学院卒の賃金にプレミアムが発生するようにな っている。
賃金プレミアムが発生している分野は、学部卒を0%として、修士卒・ 博士卒のプレミアムを
みると、心理学、芸術、コミュニケーション、文学、理科系 では物理学といった基礎的、本
質的な分野に発生している(図10)。AIと組み合わ せたとき、基礎的な部分が問題になることを
示している。大学院卒を含め、日本に おいても、文理を問わず、大学院教育を含めリベラルアー
ツ教育の強化を進める必 要がある。同時に、企業による大学院卒業生の活用を促進する必要が
ある。また、 基礎的なデータ・AIのリテラシーの強化を推進する。」

★「余剰プルトニウム」をIAEA管理下に
在庫量の削減目指し再処理抑制を
日本政府に5つの提言
https://www.spf.org/security/news/20190604.html

プルトニウム管理の国際規範づくり、日本が主導を
「新たな原子力・核不拡散に関する政策提言」を発表
https://webronza.asahi.com/science/articles/2019060400001.html

★入学者選抜実施要項
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1346785.htm

 文科省。2021年の入試の輪郭が見えてきました。

★令和元年度公開プロセス配布資料
http://www.mext.go.jp/a_menu/kouritsu/detail/1417520.htm

令和元年度行政事業レビュー(公開プロセスの実施)
http://www.mext.go.jp/a_menu/kouritsu/detail/1417517.htm

行政事業レビュー(公開プロセス)の実施について(ペーパーレス開催)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/04872.html

行政事業レビュー(公開プロセス)の実施について(ペーパーレス開催)
https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/04872.html

 恒例の行政事業レビュー。

★「平成30年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書)」が閣議決定されました
https://www.meti.go.jp/press/2019/06/20190607001/20190607001.html

「平成30年度 森林・林業白書」の公表について
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kikaku/190607.html

「平成30年度食育白書」の公表について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/hyoji/190604.html

★令和元年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の閣議決定について
http://www.env.go.jp/press/106862.html

政府、プラごみ問題重視した環境白書を決定
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2019/06/20190610_01.html

海洋プラ対策、環境白書で訴え 政府が決定
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45809270X00C19A6EAF000/

海洋プラごみ削減強調 環境白書
https://mainichi.jp/articles/20190607/k00/00m/040/150000c

 白書公表のシーズンです。環境白書では海洋プラごみがテーマに。

★妊産婦に対する保健・医療体制の在り方に関する検討会とりまとめ
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05127.html

安倍総理は第19回宇宙開発戦略本部を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201906/04space.html

宇宙開発戦略本部 第19回会合 議事次第
https://www8.cao.go.jp/space/hq/dai19/gijisidai.html

宇宙基本計画の工程表改訂に向けた重点事項
スペースデブリに関する今後の取組について

 宇宙基本計画とスペースデブリがテーマに。

宇宙基本計画:今年度中に改定へ
https://mainichi.jp/articles/20190605/ddm/012/040/133000c

スペースデブリ、除去や監視の技術開発推進へ
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190604-OYT1T50166/

安倍首相、米ゲートウェイ構想参画への年内方針策定を指示
https://www.sankei.com/life/news/190604/lif1906040032-n1.html

★Reproducibility trial publishes two conclusions for one paper
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01751-0

★Opinion: Stop Gaming Peer Review
https://www.the-scientist.com/news-opinion/opinion-stop-gaming-peer-review-65975

★ヘリウムが入手できない!JAXAなど研究機関が“悲鳴”
https://newswitch.jp/p/17928

★研究者の誠実さを問う 深井智朗氏への「公開質問状」書いた小柳敦史氏インタビュー〝学会・出版社の責任は重大〟 2019年6月11日
http://www.kirishin.com/2019/06/07/25629/

【「キリスト新聞」との共同インタビュー】最初の告発をした小柳敦史氏 深井智朗氏の研究不正について語る(1)
https://www.christianpress.jp/koyanagi-atsushi/

【「キリスト新聞」との共同インタビュー】最初の告発をした小柳敦史氏 深井智朗氏の研究不正について語る(2)
https://www.christianpress.jp/koyanagi-atsushi-2/

【「キリスト新聞」との共同インタビュー】最初の告発をした小柳敦史氏 深井智朗氏の研究不正について語る(3)
https://www.christianpress.jp/koyanagi-atsushi-3/

 驚愕の事件の裏がみえてきました。告発しても不利益を被らないアカデミアであるべきと強く願います。

★Japanese hospital uncovers flood of research ethics violations
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01747-w

 国立循環器病センターの件が記事に。

観察研究に係る研究倫理指針不適合事案について(資料掲載)
http://www.ncvc.go.jp/topics/190531_press.html

★犯罪死見逃さない! 死因究明基本法成立
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO45776450W9A600C1CR8000/

死因究明等推進基本法が成立、20年4月施行へ
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=12482

死因究明等推進基本法
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18605042.htm

 私の本業に関わる法律です。病理解剖の場合、第三条の2に関わります。

第三条 死因究明等の推進は、次に掲げる死因究明等に関する基本的認識の下に、死因究明等が地域にかかわらず等しく適切に行われるよう、死因究明等の到達すべき水準を目指し、死因究明等に関する施策について達成すべき目標を定めて、行われるものとする。
 一 死因究明が死者の生存していた最後の時点における状況を明らかにするものであることに鑑み、死者及びその遺族等の権利利益を踏まえてこれを適切に行うことが、生命の尊重と個人の尊厳の保持につながるものであること。
 二 死因究明の適切な実施が、遺族等の理解を得ること等を通じて人の死亡に起因する紛争を未然に防止し得るものであること。
 三 身元確認の適切な実施が、遺族等に死亡の事実を知らせること等を通じて生命の尊重と個人の尊厳の保持につながるものであるとともに、国民生活の安定及び公共の秩序の維持に資するものであること。
2 死因究明の推進は、高齢化の進展等の社会情勢の変化を踏まえつつ、死因究明により得られた知見が疾病の予防及び治療をはじめとする公衆衛生の向上及び増進に資する情報として広く活用されることとなるよう、行われるものとする。
3 死因究明の推進は、災害、事故、犯罪その他の市民生活に危害を及ぼす事象が発生した場合における死因究明がその被害の拡大及び再発の防止その他適切な措置の実施に寄与することとなるよう、行われるものとする。

 法律に書かれているように、死因究明は解剖だけが手段ではなく、画像などによる検査も重要です。

 日本ではとくに、医学は生きた患者さんを救うことを目的にしていることが多く、死因究明が疎かになってきたように思います。

 死因究明等担当大臣も任命されるようです。死因究明科学が進展することを願います。

★Trump administration halts fetal-tissue research by government scientists
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01783-6

Trump administration restricts fetal tissue research
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/trump-administration-restricts-fetal-tissue-research

 かつてブッシュジュニア政権においても、ヒト胚を用いた研究が行いにくい状況でしたが、予想されたことではありますが、トランプ政権でも胚を用いた研究に制限がかかりました。

★US-China Tensions Leave Some Researchers on Edge
http://bit.ly/2K7OfqP

 いったい何が問題にあたる行為なのかなかど曖昧なことが多く、研究者たちが疑心暗鬼になっているようです。

★Hungarians protest against proposed government takeover of science
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01756-9

 ハンガリーで研究者がデモを。

★若手研究者に体系的トレーニングが必要な理由
https://www.editage.jp/insights/why-early-career-researchers-need-structured-and-systematic-training

★A warning from the academic underground of adjuncts and contingent faculty
https://www.sciencemag.org/careers/2019/06/warning-academic-underground-adjuncts-and-contingent-faculty

イノベーションの果実、得るための課題は? 識者に聞く
https://www.asahi.com/articles/ASM3P0H0WM3NPLBJ00V.html

★ばらばらにならないために 性差別、変わる意識・滞る法整備 隠岐さや香・名古屋大教授が寄稿
https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S14044708.html

 隠岐さや香名大教授の論考が2つ朝日新聞(とウェブ)に掲載されました。

★人工乳房で血液がん発症の衝撃
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20190610-00129563/

人工乳房で血液がん、国内で初報告 手術は17年前
https://www.asahi.com/articles/ASM6763RDM67ULBJ014.html

 あまり報道がないので、記事を書かせていただきました。注意喚起します。

なぜ「大学」は敗け続ける?

2019年5月28日~2019年6月4日

 今年の科学技術白書が出ました。

★令和元年版 科学技術白書
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa201901/1411294.htm

基礎研究の成果は将来の社会発展の基盤 令和元年版の科学技術白書
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2019/05/20190530_01.html

科学技術白書「基礎研究が重要」 本庶氏らの危機感紹介
https://www.asahi.com/articles/ASM5S462HM5SULBJ006.html

基礎研究は社会を変える 科技白書で重要性強調
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019052801001562.html

「日本の研究力、低下傾向」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO45358680Y9A520C1CR0000/

 基礎研究の重要性について多くの記載があります。筆者の熱が伝わってきます。

「第1部では、基礎研究について様々な観点から考察を加え、事例を通じて研究者たちがこの「見 えぬもの」の深奥には必ず普遍的な真理が「ある」と信じ、それを必死で追い求め、新たな知の フロンティアを開拓していった営みと、社会に大きな価値をもたらした経緯を概観した。」
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2019/05/22/1417228_005.pdf

 財務省などに向けて書いているのかなあと邪推したりもします。

 ではこうした文科省(+大学)の思いがなぜ伝わらないのでしょう。

★科学政策で国と研究者にズレ なぜ? 専門家に聞いた
https://www.asahi.com/articles/ASM3P0PRTM3NPLBJ00Z.html

 倉持隆雄さんへのインタビュー。

「CSTIはまた、政治に近いことから政権の優先課題が重視されるのも特徴だ。政権の課題とは、端的に言えば経済だ。日本の経済をいかに高めるかが最優先になってしまう。現状を早く変えてほしい、早く成果を出して欲しいというプレッシャーが強く、長期的な視点で高みをめざす研究にどう突っ込むかの議論は難しい面がある。」

 政治の要請を無視した科学技術政策はありえませんが、選挙という短期的スパンでは、どうしても経済優先となってしまいます。

 基礎研究を行うところは大学だけではないのですが、大学が基礎研究の主体であるのは事実ですので、大学のことを考えてみます。

 大学の基礎研究の衰退をなんとかするためには、経済界にも理解を求めなければなりませんが…。

★なぜ経団連会長は「大学は、理系と文系の区別をやめてほしい」と大胆提言するのか
経団連・中西宏明会長×経営共創基盤(IGPI)冨山和彦CEO 就活対談#2
https://bunshun.jp/articles/-/12038

なぜ企業は大学に高望みするのか
http://www.h-yamaguchi.net/2019/05/post-76e8f5.html

 またまた登場の冨山和彦氏と、経団連の中西会長。

 財界人の大学への理解がとにかく古くて、現状からかけ離れています。もちろん財界人のなかには大学に関わっている人もいます。

★大学改革、足りぬ経営目線
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45409450Z20C19A5X93000/

 こちらは宮内義彦オリックスシニア・チェアマン。

 財界人とて基礎研究の重要性を無視しているわけではないと思いますが、大学と財界、そして政官界のコミュニケーションが断絶していることが分かります。

 財務省の神田氏や冨山氏など、ブリリアントな頭脳をお持ちの方々とコミュニケーションをどうやってとればよいのか、結構大変だなと思いますが、冨山氏に十年一日のごとく「シェークスピアが」などと言われるのは、大学サイドの敗北だと言わざるを得ません。

 大学のコミュニケーションといえば、何かあったときにどこに向いているのか分からない声明やアピールをするのみで、産官とのリアルなコミュニケーションを怠ってきたツケが蓄積してきたのではないでしょうか。

 最近「なぜリベラルは敗け続けるのか」という本が話題です。
https://togetter.com/li/1358604

 リベラルを「大学」と読み替えても通用するのではないかと思ってしまいます。

 ただ、大学といっても人の集合体ですし、企業以上に個々人はバラバラです。誰がどうすればよかったのか、という問題は結構深刻です。研究者は大学や研究機関を移動していくもので、大学に忠誠を誓う存在ではないからです。

 だからこそ、大学を出てさまざまな立場にいる人たちとのコミュニケーションが必要のように思います。しかし、とくに大学院などに言えることですが、外に出て行った人たちを大学の「ファン」にするどころか、恨みを抱かせてしまう現状、排他性があります。

 先々週放送していた「白い巨塔」は、まさにそのあたりを誇張したような内容でした…。

 現在基礎研究に従事しておらず、大学にも所属していない「野良」の私たちとしては、あくまで社会がよりよくなるために、基礎研究の環境がよりよいものになってほしいという観点からあれこれ言っています。必ずしも大学の研究者と意見が全て一致しているわけではないと思います。

 一致していない点は、基礎研究や基礎研究者は重要だと思いますが、個別の研究者のことを言っているわけではないことだと思います。つまり、実力ある研究者には老いも若きも関係なく、才能を発揮する場を与えてほしいと思う一方、そうでない研究者には、別の世界で才能を発揮してほしいと思っている点です。何をもって実力とするかという問題はありますが…。

 基礎研究を大切にしろ、イコール現在の研究者たちを守れ、ではないということです。大学の「メンバー」を守るのではなく、基礎研究自体をよりよいものにしたいわけです。そこらあたりは、日本の雇用にも通じる話です。

 もちろん、大学を去るイコール終わりではないことは強調したいと思いますし、繰り返しになりますが、社会のさまざまな場所で活躍できるようにしたいと願っています。

 長くなりましたが、参院選も迫ってきました。今回の選挙でも、政治家が基礎研究や博士人材のキャリアパスについてどう思っているのか、聴いていきたいと思っています。

★これでも勝ち組です -若手研究者の生存と研究、両立させてもらえますか?1
https://note.mu/mkepasince2019/n/n2fef66a2b9b7

国への要求第0版 -若手研究者の生存と研究、両立させてもらえますか?2
https://note.mu/mkepasince2019/n/n2e41d2ca72df

 現場の研究者が声をあげるのは重要です。こういうのは当事者でないとなかなか言えません。

★(大学入試改革)2021年度入学者選抜(一般選抜)における国立大学の英語資格・検定試験の活用予定の公表状況について~82大学中79大学が英語資格・検定試験を活用~(令和元年5月31日)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1417592.htm

東大など国立3割「英検準2級」で出願可 共通テスト
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45499900R30C19A5MM0000/

国立大の4割、合否判定に使わず 英語の民間試験
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45557490R30C19A5EA4000/

★(大学入試改革)2021年度入学者選抜に向けた各大学の検討状況の調査結果について(令和元年5月31日)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1417589.htm

 2021年の新入試が迫ってきました。大学に大きな変革を迫る入試改革です。

★科学技術・学術政策研究所「民間企業の研究活動に関する調査報告 2018」報告書の公表について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/05/1417478.htm

★「民間企業の研究活動に関する調査報告2018」[NISTEP REPORT No.181]の公表について
http://www.nistep.go.jp/archives/40826

 毎年恒例の調査。いつも人材の部分に注目しています。

「2017 年度に研究開発者を採用した企業の割合は、全体的に前年度より大幅に増加した。
・新卒の研究開発者を採用した企業割合は、2014 年度以降 4 年連続で増加し、2017 年度の割 合は、2011 年度以降で最大となった。また、博士課程修了者(新卒)については、2 年連続 の増加となるとともに、8 年ぶりに 8%台となり、堅調な増加傾向が示された。
・中途で採用した企業の割合は、2 年連続で増加し、2017 年度の割合は、2011 年度以降で最大となった。」

「・採用された研究開発者に占める中途採用者の割合は、2013 年度以降、増加傾向であったが、 2017 年度は大幅に減少した。
・新卒採用者では、修士号取得者(新卒)及び学士号取得者(新卒)の割合が 2017 年度に顕著な増加となった。女性研究開発者(新卒)の割合は 3 年連続で増加した。
・博士課程修了者(新卒)の割合は、2017 年度は横ばいであり、ポストドクター経験者の割 合は減少となっている。」

 とのことです。

安倍総理は令和元年第2回経済財政諮問会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201905/31keizaishimon.html

令和元年第2回経済財政諮問会議
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2019r/0531/agenda.html

議事

(1) 経済・財政一体改革(社会保障2)等
(2) 次世代型行政サービスへの改革
(3) 骨太方針の骨子案

 就職氷河期世代の支援を、今後3年で集中的に行うとしています。

安倍総理は「ニッポン一億総活躍プラン」フォローアップ会合・働き方改革フォローアップ会合合同会合を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201905/30goudoukaigou.html

「ニッポン一億総活躍プラン」フォローアップ会合・
働き方改革フォローアップ会合 合同会合
議事次第
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ichiokusoukatsuyaku/follow_up/dai3/gijisidai.html
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/hatarakikata/followup/dai2/gijisidai.html

 こちらでは非正規雇用者の処遇改善、転職、再就職者の雇用機会拡大について触れられています。

 このメルマガで取り扱う問題ではないかもしれませんが、衝撃的な殺人事件が2つあり、それが「引きこもり」に関係があるのではないかと言われています。

 破滅的な行動に出ることをどう防ぐことができるのか。上記の政策も含め、実行に移していかなければなりませんし、私たちも「自分ごと」として考えないといけません。

G20SDGsなど地球規模課題で協調を 世界のシンクタンクが参加するT20が共同声明
https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2019/05/20190528_01.html

安倍総理は第39回中央防災会議を開催しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201905/31bousai.html

第39回議事次第
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/39/index.html

南海トラフ、想定死者数3割減 建物改修進み 政府試算
https://www.asahi.com/articles/ASM503CV3M50UTIL008.html

南海トラフ、想定死者数3割減 「事前避難」も明記
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45499510R30C19A5MM0000/

南海トラフ地震、「事前避難」に悩む西日本の自治
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45566040R00C19A6AC8000/

南海トラフ対策 被災域外も避難、自治体が苦慮
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO45526150R30C19A5CC1000/

南海トラフ 防災推進計画 関西市町村、15%未作成
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45535810R30C19A5LKA000/

 この前の日向灘地震含め、南海トラフ地震への危機感が高まっているように思います。

 研究機関の地震対策も加速しなければなりません。

★「ウナギの国際的資源保護・管理に係る第12回非公式協議」の結果についての共同発表
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/190531_21.html

安倍総理は海洋プラスチックごみ対策の推進に関する関係閣僚会議に出席しました
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201905/31kaiyo_kaigi.html

海洋プラごみ削減へペット容器再生 政府が行動計画
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45500360R30C19A5EAF000/

政府の海洋プラ対策 技術力で巻き返し、実効性に課題
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45445840Q9A530C1000000/

G20前に姿勢アピールも 抜本的解決策と言えず 海洋プラごみ削減計画
https://mainichi.jp/articles/20190531/k00/00m/040/317000c

プラスチック危機:G20前に姿勢アピール 海洋ごみ削減、政府計画 「技術革新」見込む
https://mainichi.jp/articles/20190601/ddm/012/040/138000c

★「プラスチック資源循環戦略」の策定について
http://www.env.go.jp/press/106866.html

「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」の策定について
http://www.env.go.jp/press/106865.html

 プラスチックの問題が大きな課題となってきました。G20でどのような議論があるのか注目です。

★統計的有意性を巡る重要な論争
https://go.nature.com/2QG9fWc

★How to report scientific findings
https://www.scidev.net/global/journalism/script-practical-guide/how-to-report-scientific-findings-1x.html

How to find the right journalist to report on your research
https://www.scidev.net/global/communication/script-practical-guide/how-to-find-the-right-journalist-to-report-on-your-research.html

★Radical open-access plan delayed a year as revised effort seeks more support
https://www.sciencemag.org/news/2019/05/radical-open-access-plan-delayed-year-revised-effort-seeks-more-support

Ambitious open-access Plan S delayed to let research community adapt
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01717-2

 プランSですが、延期されるとのこと。

★Rethinking impact factors: better ways to judge a journal
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01643-3

 インパクトファクター問題。

★Update: In reversal, science publisher IEEE drops ban on using Huawei scientists as reviewers
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/update-reversal-science-publisher-ieee-drops-ban-using-huawei-scientists-reviewers?rss=1

IEEE, a major science publisher, bans Huawei scientists from reviewing papers
https://www.sciencemag.org/news/2019/05/ieee-major-science-publisher-bans-huawei-scientists-reviewing-papers

世界最大の学会が「Huaweiの科学者による論文査読を禁止する」と決定
https://gigazine.net/news/20190530-ieee-bans-huawei-scientists-review/

世界最大の技術者団体もファーウェイ排除 活動を制限
https://www.asahi.com/articles/ASM5Z54G1M5ZUHBI01S.html

 一番新しい情報では、ファーウェイ排除の決定は中止とのことですが、アメリカの中国系科学者への締め付けが強くなっています。

★Chinese American scientists uneasy amid crackdown on foreign influence
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01605-9

Scientists caught in U.S. crackdown on China
https://science.sciencemag.org/content/364/6443/811

★Bipartisan bill would create forum for discussing how to counter U.S. academic espionage
https://www.sciencemag.org/news/2019/05/bipartisan-bill-would-create-forum-discussing-how-counter-us-academic-espionage

★Psychology's reproducibility solution fails first test
https://science.sciencemag.org/content/364/6443/813.full

★Make reports of research misconduct public
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01728-z

★Research integrity is much more than misconduct
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01727-0

★がんゲノム医療、一部患者で保険適用へ 遺伝子を解析
https://www.asahi.com/articles/ASM5Y34Q6M5YUTFK005.html

中央社会保険医療協議会 総会(第415回) 議事次第
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00026.html

がん遺伝子パネル検査2種、5万6000点で保険適用-中医協了承、がんゲノム医療中核拠点病院で6月から
https://www.cbnews.jp/news/entry/20190529185805

クローズアップ:がんゲノム検査、保険適用 遺伝子解析し最適治療
https://mainichi.jp/articles/20190530/ddm/003/040/050000c

ゲノム医療幕開け がん関連遺伝子検査保険適用へ 差別には懸念
https://mainichi.jp/articles/20190529/k00/00m/040/244000c

がん、遺伝情報から薬選択 ゲノム医療に保険適用
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45437980Z20C19A5EE8000/

 がんゲノム検査が保険適用に。がん治療も大きな変革期を迎えています。

★「薬が高ければ自分で作ればいい」とバイオハッカー集団が特許フリーなインスリンの開発を目指す「オープン・インスリン・プロジェクト」
https://gigazine.net/news/20190603-open-insulin-project/

 バイオハッカーたちの大胆な試み。

★National Academy of Sciences to allow expulsion of harassers
https://www.sciencemag.org/news/2019/06/national-academy-sciences-allow-expulsion-harassers

US science academy approves plan to oust sexual harassers
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01758-7

★A wave of graduate programs drops the GRE application requirement
https://www.sciencemag.org/news/2019/05/wave-graduate-programs-drop-gre-application-requirement

★U.S. think tank shuts down prominent center that challenged climate science
https://www.sciencemag.org/news/2019/05/us-think-tank-shuts-down-prominent-center-challenged-climate-science

★White House sends mixed messages on 2020 research spending bills
https://www.sciencemag.org/news/2019/05/white-house-sends-mixed-messages-2020-research-spending-bills

★No paper, no PhD? India rethinks graduate student policy
https://www.nature.com/articles/d41586-019-01692-8

★Here’s why the outcomes of this week’s European elections are good news for science
https://www.sciencemag.org/news/2019/05/here-s-why-outcomes-week-s-european-elections-are-good-news-science

 先日行われたEU議会選挙。科学に与える影響は…。

★起業めざす若手研究者、支えます 会社に在籍中でもOK
https://www.asahi.com/articles/ASM5S55S6M5SPLBJ005.html

 副業解禁ともからみます。

★Many scientist parents travel for work. We need more support
https://www.sciencemag.org/careers/2019/05/many-scientist-parents-travel-work-we-need-more-support

Travel for two
https://science.sciencemag.org/content/364/6443/902

 子連れで学会。まだまだサポートが不十分です。